すぐにできる小さな工夫の積み重ね

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最近は郵送申請ばかりしているのですが、今日は久々に法務局まで行き、登記申請してきました。
時間にして、昼の12時半くらいです。

局内は閑散としており、他に来庁者はゼロ。
職員が暇そうに、申請用紙の整理整頓をしていました。

早速、収入印紙を買って、登記申請書に貼付。
そのまま登記申請して、すぐに退庁。

時間にして、約3分程度です。

話が変わります。
およそ12年前。
私がまた都心の大手司法書士事務所で丁稚奉公していた時の頃です。

都心…といっても、手がけている物件のエリアはかなり広く、関東近辺のあちこちを回っていました。
当時はオンライン申請も郵送申請もなく、必ず持ち込みでの登記申請しかできませんでした。

法務局というものは、得てして不便なところにあるものです。

まだインターネットの黎明期で、法務局のホームページなどなかった…あるいはできたばかりの時代です。
「法務局ガイド」なる書籍が販売されており、場所と最寄り駅、そこからの交通手段などが書かれているものです。

今もなお忘れられません。
さいたま地方法務局上尾出張所までの交通手段が、
「最寄り駅から徒歩45分」
と書いてありました。

札幌近郊の法務局よりもずっと不便です。

そんな上尾出張所よりはマシですが、やはりよく覚えている出来事があります。
それは、さいたま地方法務局東松山支局。
駅から徒歩20分くらいの場所にあります。

駅近くの金融機関で、不動産取引決済に立会い、その足で法務局に向かい、登記申請…という流れです。
取引決済が終わったのが、11時40分。
そこから、必死で法務局まで早足、駆け足で駆けつけ…収入印紙を購入。
高額の印紙が用意されておらず、1000円の印紙を大量にベタベタ貼っているウチに、12時を経過。

…すると、12時で一旦窓口は閉鎖されます。
13時に再開です。

そんな、駅から徒歩20分の…周りには司法書士事務所くらいしかない、非常に田舎の法務局です。
約1時間…なにもすることなく、ず〜っと、法務局で待ちぼうけでした。

今となっては、笑い話にもならない、ただの古い思い出です。

当時を知る身としては、12時台に法務局の窓口が開いており、その時間に登記申請できる、というのは非常にありがたく感じます。

今となっては、役所のサービスも改善され、どんどん良くなっています。
12時台に窓口が開いていない…なんてところは、少なくなってきているのでしょう。

とはいえ…単純にイメージの問題です。
いわゆる「お役所仕事」という言葉があります。
融通の利かない、堅苦しいイメージです。
そんな役所…法務局でも、12時台に申請を受付する、と改善したのです。
サービスを変えるのに、いろいろ規定を変えなければならないこともあったのではないでしょうか。
それでも、改善できたのです。

ならば、役所でもない、民間の事業所である私たちは、よりスムーズに様々な面で改善できることがたくさんあるのではないでしょうか。

まずは顧客に訊いてください。
何をどう改善したらいいのか、要望を集めてください。
その上で、なるべくコストが掛からず、すぐにできることを始めてください。
その結果、売上や集客、リピート率などに反映され、利益が増えたならば…その利益を使って、更に改善してください。
この繰り返しをずっと続けてください。

最後に。
これらのアプローチの、もう一つのプラス面があります。
それは、単純に「顧客と話をする」というもの。

特に、オンラインビジネスなどをしていると、顧客と直接話す機会が少なくなります。
引きこもって、パソコンの前でずっと作業をしていても、顧客の声は聞こえません。
どんなきっかけでもいいので、顧客と話すことはいいことです。

…その、ちょっとしたきっかけとして、こういったサービスの改善を目的とするアンケート調査は最適です。
ぜひ、すぐに取り掛かってください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

 

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