先日,あるサービスの使用感についてのアンケート依頼が来ていました。
「抽選でプレゼント」…何がもらえるかはわかりませんが,謎のプレゼントに引かれて気まぐれに回答。
そのアンケート内に,
「よかったら通話で詳しい話を聞かせてもらってもいいですか?」
という項目に,何となくYES。
すると,今日の夕方にメールが来て,
「インタビューさせて欲しい」
とのことでした。
私自身,セールスコピーライターとして,リサーチの一環で顧客にインタビューをします。
だからこそ,人からインタビューを受けるのも,一つの訓練です。
喜んでお受けしたのですが…
インタビュー方法は,
・スカイプ
・Facebookメッセンジャーでの通話
でした。
しばらくスカイプを使っていなかったので,久々に起動。
(スカイプIDを思い出せなかったのでです)
すると,バージョンアップして,デザインが一新されてました。
その仕様をみて,ため息。
「これだからスカイプは…」
と思った次第です。
…前提として,ずっとスカイプを使っていなかったという事情があります。
特に,私のような田舎…を通り越して過疎地に住んでいる身としては,オンラインでのビデオ通話システムは不可欠です。
けれど,スカイプは,「ビデオ通話システム」の手段としては選択肢に入っていない,ということになります。
なぜでしょうか。
理由は,
「より優れたビデオ通話システムを使っているから」
です。
具体的には,zoom(ズーム)です。
URLを送るだけで,相手が簡単に通話できます。
ログイン等,特に必要ありません。
しかも,あるデータによれば,zoomの通信量は,スカイプの8分の1程度だそうです。
それだけ,zoomが軽いのかスカイプが重いのか。
そして,ワンクリックで,録画できます。
通話終了後,自動的にmp4ファイル(最もメジャーな動画ファイル)に変換されます。
つまり,zoomが便利で,ずっとzoomを使い続けてきたのです。
数年ぶりに,スカイプを起動してみたら…デザインが一新されていました。
デザインが一新…と言っても,さほど大きく変わっているわけではありません。
何か特別な機能が増えたわけでもありません。
何のための,デザイン改変なのかもわかりません。
昔取った杵柄とばかりに,オンラインビデオ通話といえば,スカイプ…という知名度の上に成り立っている,と思えるような改変でした。
せっかくですので私も自分のインタビュー動画を録画しようとおもったのですが,録画システムは実装されていません。
実に役に立たない通信手段です。
仕方がないので,別のアプリをインストールして,録画に備えました。
さて,もう一度整理します。
オンラインビデオ通話システムといえば,どんな性能・機能が必要でしょうか。
通話する以上は,通信状況は欠かせません。
具体的には,通信量が重すぎてブチブチ切れてしまうようだったら,品質としては話になりません。
あとは,画面共有機能。
これはzoomもスカイプも実装されています。
(zoomのほうがずっと使いやすいですが…)
私はzoomでコンサルティングを実施するのですが,その通話を録画しておき,クライアントにデータを提供することがあります。
後からその動画を見て復習に活用いただきたいからです。
…そう考えると,録画機能が実装されていないというのは,やはり話になりません。
前提として,zoomは素晴らしい,スカイプはだめ,という結論ありきかもしれません。
けれど,その前提としては,やはり録画機能の有無にあります。
ネットで幾つかの記事を調べて,スカイプで録画機能があるか調べたのですが,その幾つかの記事でも「録画機能を実装すればいいのに」という意見が出ていました。
デザインをリニューアルしている暇があったら,録画機能を実装すればいいのですが…実に残念なアップデートです。
さて,この出来事から私達が学べることがあります。
やはり「競合調査の大切さ」です。
競合に対して,「より優れた」サービスを展開することで,差別化を実現することは大切です。
ですが,その前提として,基本的なスペックで劣っていないことが大切です。
例えるならば,牛丼。
牛丼チェーンが,いかに素晴らしい牛肉を使っているのか。味わい深いタレを使っているのか。
牛肉の味にこだわって必死に勝負しているチェーン店があったとします。
ですが…片方の店は,「ご飯」が明らかにおいしくなかったらどうでしょうか。
どれだけ牛肉の味で勝負しても,
「あそこはご飯がおいしくないからな…」
と敬遠されてしまうことでしょう。
ある牛丼チェーン店では,七味があまり辛くありません。だからといって,
「あそこは七味があまり辛くないから,やめておこう」
とはならないでしょう。
ここでいう「七味」がデザインです。何一つ決め手にはなりません。
ここでいう「ご飯」が録画機能です。
これがなければ話になりません。
このように,競合と戦う上で,間違った方向性を目指しても,勝てるはずがありません。
今は…zoomは三者以上の通話には有料登録が必要(有料登録しない場合,40分までしか通話できない)なので,そこまで流行ってはいません。
ですが…もし,zoomが三者以上の通話を無料とか,40分の制限を120分くらいまでに拡大したら…
スカイプの明日はないでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
今年もあと330日。
2月に入って1週間が経とうとしています。
今月に入って,売上はいかがでしょうか。
うまくいかない時に,同じことを繰り返してもうまくいかないままです。
何がうまくいかないのか原因を突き止めてみませんか?
リニューアルした「売上アップ改善診断」サービス,。ブログ読者限定,先行公開です。
今すぐこちらをご覧ください。
※リンク先が間違っていたので,修正しました。
https://goo.gl/rvXxLf