昨日、とあるデジタルコンテンツを購入しました。
前から
「欲しいなぁ…」
と思いながらも、値段の関係で、つい後回しにしていたものです。
なんと、昨日は当日限定で50%割引だったので、思わず買ってしまいました。
ラッキー…と思いつつ、
「ちょっと待て…」
とも思った次第です。
それが今日のテーマです。
その割引に、どんな意味があるのか。
というのも、私が昨日手に入れたコンテンツは、ランキング1位だったからです。
昨日時点で何位だったかは知りません。
ただ、以前に別のコンテンツを購入した時に、
「次はこれを買おう…」
と思いつつ、購入ランキング1位に君臨している様子を見て、
「ああ、人気なんだなぁ」
と思ったのは覚えています。
では、この何が問題なのか。
購入ランキング1位になるくらいの人気商品を割引することに、どんな意味があるのでしょうか。
黙っていても売れるものを割引する。
それは、単に利益を削っているだけでしか無いのではないでしょうか。
例えば、ケンタッキー・フライド・チキン。
ケンタッキーの一番の人気商品は、オリジナルチキン。
このようなファストフード店をはじめ、飲食店において大きな集客ツールの一つが、クーポン。
先日、折込チラシにクーポンが入っていました。
あるいは、割引案内のメールも送られてくるのですが。
クーポンも、メールも、ほとんど割引しません。
飲み物やサイドメニューなどは、それなりの金額、あるいは割合で、割引されます。
ところが、このオリジナルチキンに関しては、最大10円引きです。
一番人気で、黙っていても売れる定番中の定番だからこそ、敢えて割引しなくても売れるのです。
割引しなくても売れるものを、割引する理由はありません。
だからこそ。
この購入ランキング1位のコンテンツを割引したことに、どんな意味があるのか疑問に思ったのです。
例えば。
フロントエンド商品として、魅力あるオファーにするための割引、という考え方です。
初めてそのWEBサイトを訪れた方に、人気コンテンツを半額セールにすることで、単なるWEBサイト訪問者から、購入へコンバージョン(転換)するため、という考え方です。
半額セールによる減益分は、そのコンテンツを購入してもらうことで満足し、次のコンテンツを購入してもらうことで補う、という戦略になります。
あるいは。
何らかのデータから、今は人気だったとしても、この先だんだん人気が落ちてくる…という徴候が見られる場合、半額でもいいから売ってしまおう…という発想があるかもしれません。
ここでもポイントは、商品がコンテンツであるということ。
デジタルコンテンツですから、仕入れなどのコストが掛かるわけではありません。
もちろん、コンテンツ制作のコストはかかりますが、一度作ってしまえば、あとは売れる限り無限に販売し続けることが出来ます。
または。
そのコンテンツが、近々改訂される予定なので、改訂前に売っておこう…という考え方かもしれません。
単純に時期的な問題かもしれません。
9月下旬です。
9月決算なので、数字を上げておきたい…という要請があったのかもしれません。
そこにどんな理由があるのかはわかりません。
ただ、値引きするには相応の理由が必要です。
奇しくも、昨日はある報道番組で、牛丼チェーンの値引きに関する報道がなされていました。
大手3社、いずれも値引きするのだとか。
デフレの象徴とも言える、牛丼の価格競争。
ここ1〜2年は、なんとか高価格戦略を打ち出そうと足掻いているように見えました。
ところが…原点回帰とでも言うのでしょうか。
また、価格競争の始まりです。
この値引きに、どんな意味があるのか。
取材を受けた側の某牛丼チェーン店の方は、
「新規顧客を獲得するため」
との回答をしていました。
これもまた一つの理由でしょう。
値引き、割引において気をつけなければならないのは、既存客との関係。
すでに購入した既存客が、後から割引された価格を見てがっかりしてしまうのではないか、ということです。
牛丼チェーンであれば、安くなった時にリピートすればいいだけの話なので、さほど問題はありません。
ですが、一種類につき一度しか購入を想定していないコンテンツ販売において、すでに購入したコンテンツが…安くうられていたら、残念に思うことは避けられません。
値引きには理由が必要なのです。
なぜ値引きするのか。それも、すでに購入した既存客が納得できるような理由が望ましいでしょう。
これがなければ、単に利益を削るだけでなく、既存客の流出に繋がるかもしれません。
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