3日間のセミナーを受講。
無事に修了しましたが…朝から夜までガッツリと受講し,夜は宿題に追われ…さすがに疲れました。
こんな時は,ゆっくり風呂に浸かって,疲れを癒やしたいところです。
さて,ここで問題です。
なぜ風呂に浸かると,疲れが取れるのでしょうか。
考えてみて下さい。
いつのことかは覚えていません。
たまたま,テレビを見ていたときのことです。
何年前かすらも覚えていませんので,内容も確かかどうかはわかりません。
「そういうもの」
程度の気持ちでご覧ください。
なぜ,日本人は満員電車に揺られ,職場に行き,朝から晩まで働いて,翌日も朝から晩まで…と,仕事を続けられるのか。
この点に疑問を持ち,いろいろ仮説・検証。
その仮説の一つが,海外にはない日本人独自の習慣です。
それが,「入浴」。
外国人は,シャワーを浴びますが,日頃からお湯をためて湯船に浸かる…という習慣はないようです。
ですが,日本人は湯船にお湯をためて,肩まで浸かります。
ここに,何か秘密があるのではないか。
ということで,科学者を交えていろいろ測定等をした結果,一つのことがわかりました。
シャワーではなく,お湯に浸かると,体温が上がります。
風呂から上がってしばらくすれば,体温が一気に下がります。
体温が一気に下がると…眠くなります。
そのまま眠ると,深い眠りに入り,疲労回復効果が高まる,とのこと。
だから,風呂に入ってそのまま眠り,疲労を回復して,翌朝に出勤…ということを繰り返しているのではないか,とのことでした。
それを聴いて,私は
「なるほどなぁ」
と思った次第です。
少くとも,幼いころから風呂に入る,という習慣を持っています。
そして,それが疲労回復効果が高まる…という科学的根拠までは知りませんでした。
ただ,ぐったり疲れた時は,「ゆっくり風呂に入りたい…」という欲求が高まります。
その理由についてまでは知らなかったのです。
あなたも,冒頭の問題で,
「体温が上がり…急激に低下することで深い睡眠になるので疲労回復効果が高まる」
といった【言語化】まではできていなかったのではないでしょうか。
おそらく,疲れた時,ゆっくり風呂にはいるのは
「そういうもの」
くらいに思っていたのではないでしょうか。
科学の発達によって,その根拠や原因,理由を明確に説明できるようになりました。
ただ…証明できるかどうかはさておき,長い時の試練を耐え抜き,今に続く風習である以上,それなりに意味や効果,根拠が存在するのではないでしょうか。ただ,それを言語化できていないだけです。
そう考えると…日頃から何気なく繰り返している行動や言葉遣いに,言語化できていなくても,意味があるのです。
例えば,百貨店。
百貨店に行けば,店員は買わない顧客に対しても,深々と礼をして
「ありがとうございました」
と言います。
繰り返します。
買わない客に対して「ありがとうございました」と頭を下げるのです。
単に理論理屈だけで考えるなら,購入した顧客だけに頭を下げれば十分ではないか,と思うかもしれません。
ですが…言語化できていないだけで,そこに何か意味があるとしたら,どうでしょうか。
「マーケティング」と言えば,主にアメリカなど欧米諸国から日本に取り入れられたものが多々あります。
ですが,アメリカ合衆国自体が,建国から240年程度。
一方,百貨店の老舗,三越百貨店は,創業約340年。
アメリカよりも100年以上前から今日に至るまで倒産することなく続いています。
…ということは,アメリカのマーケティング理論よりも遥かに昔から使われ続けている何かがあるのです。
その一つが,何も買わない客にも「ありがとうございました」と頭を下げるもの,だったとしたら…
そこには言語化できていないだけで,大きな意味があるのです。
昔から今日に至るまで続いているのであれば…そこには,明確な理由や原因を言語化できなかったのしても,何らかの効果効能があればこそ,ではないでしょうか。
古くから続いているものを,見直して,マーケティングに取り入れてみる。
そんな視点で,日本人が昔から「当たり前のようにやっている」ことは何かを考えてみるといいかもしれません。
最後に。
以前のブログ記事で,「ありがとうございました」と頭を下げる理由について解説しました。興味があればご覧ください。
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セールスコピーライター 飯山陽平
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