先日、お世話になっている、あるコンサルタントに、マーケティング上の質問をしました。
すると、すぐに回答を頂いたのですが…かなりショックでした。
なぜなら、
「知っていた」
からです。
私のブログでも…3回くらいは同じことを書いた記憶があります。
自分の中では、
「おお、なるほど!!」
と思って腑に落ちたことを、ブログの記事にして紹介したのです。
…それも3度。
ですが、私がわからなかった問題に対して質問した時に、その
「すでに知って納得していた」
はずのことが答えだったのです。
これが
「知っている」
や
「わかっている」
「理解している」
「納得している」
ことと、
「それを実行に移せる」
かどうかの違いです。
さて、今日のタイトル
「わからないことがわからない弊害」
の一つが、この例です。
わかっていたつもりで…本当は「実行できる」ほどまではわかっていないなかったのです。
そして、わかっていなかったことをわかっていなかったのです。
これでは、結果につながることはありません。
「わかっていないことをわかっていない」
他の…もっと始末が悪い例を紹介します。
それは、顧客です。
顧客がどんな問題を抱えているのか、その問題に対するどんな感情を抱いているのか。
あるいは、顧客は何を知らなくて困っているのか。
知識として、様々なことを知りすぎてしまったため、これらのことが見えづらくなってしまいます。
自分がその分野にあまりにも詳しすぎてしまったために、自分は当たり前のように知りすぎていることを顧客はわかっていない、ということがわからなくなるのです。
例えば、リフォーム。
「そろそろサイディング工事を検討の方へ」
という感じのコピーを見たことがあります。
これは、反応があるでしょうか。
少なくとも、私が初めてリフォーム関連のコピー制作について仕事をいただくまでは、「サイディング」という言葉の意味はわかりませんでした。
ちょっと想像してみてください。
あなたは、自分の頭のなかで様々な思考をします。
その思考において
「知らない言葉」
を使うことでしょうか。
聞いたこと無い、聞いたことがあってもよくわからない言葉を頭のなかで思考作業に用いるでしょうか。
上記のコピーは、
「顧客は当然サイディングくらいはわかっている」
という無意識の前提で作ってしまったのです。
なぜなら、作り手はリフォームのプロ。詳しくなければコピーは書けません。
コピーライターがリサーチして書くのならともかく、その道30年リフォームをしている人が、コピーを書いた場合、このように本人には当たり前すぎることで、顧客が知らないことに気づかなくなってしまうのです。
以上2つほど。
わかっていないことがわかっていない例を紹介しました。
何かの機会に
「ちょっとまてよ?」
と振り返ってみてください。
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