今年3月で廃線になる、夜行寝台特急カシオペアに乗っています。
去年は同じく夜行寝台特急トワイライトエクスプレスにも乗りましたが、この夜行寝台特急はなんとも贅沢な時間の使い方です。
クリエイティブな気分になります。
それはさておき、鉄道マニアとして、車内をウロウロ歩き回っていたところ、なかなか興味深いものを見かけました。
それは、シャワールーム。
シャワー券320円を買うと、シャワーを使うことができます。
その時間は、なんと6分。
ちょっと想像してみてください。
ビジネスホテルに泊まるとします。
その際、シャワーは別料金です。
しかも、320円払うと、6分間シャワーをあびることができます。
…そんなホテル、泊まりたいと思うでしょうか。
シャワーが別料金、しかもたった6分なんてとんでもない、と思うのではないでしょうか。
なぜなら、
「泊まる」
という行為の対価として宿泊料金を支払っています。
そして「泊まる」という行為の中に、当然シャワー等の浴室を使うことも含まれている。
そのように解釈されます。
だからこそ、シャワーが別料金、しかもたった6分などありえない、ということになるのです。
では、今回の寝台夜行特急カシオペア。
「寝台料金」
が掛かっています。これは宿泊料と解してもいいのではないでしょうか。
それでも、シャワー代として別料金320円。
かつ、時間もたったの6分間。
それでも、予約でいっぱいになります。
これはなぜでしょうか。
一言で言ってしまうならば、寝台夜行特急だから…という他ありません。
では、寝台夜行特急だと、なぜこのように、シャワーが別料金等、ということでも受け入れられるのでしょうか。
寝台夜行特急という性質上、実際に持ち運べるお湯の量が限られています。
ホテルのように備え付けのシャワーであれば、蛇口をひねれば当たり前のようにお湯が出ます。
けれど、寝台夜行特急であれば、どこか水道管につながっている…ということはない以上、どうしても一定量のお湯しか供給できません。
…そんなことは、いちいち言わなくてもわかることでしょう。
だからこそ、別にJRもなぜシャワー料金が別途かかるのかを言ったりすることはなく、乗客側も、車掌に
「ボッタクリだ」
などと食って掛かることもありません。
それは考えればわかることだからです。
では、あなたの商品やサービスのその価値、そしてその金額。
それは顧客は考えればわかるのでしょうか。
おそらく、わからないのではないでしょうか。
だからこそ、あなた自身が、
「(あなたの商品やサービス)は、どんな価値がある」
「その価値の対価として、この価格としている」
といったことを説明しなければなりません。
あなたは…今扱っている商品やサービスの価格。
その価格の根拠や妥当性を、説明しているでしょうか。
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