私がまだ若かりし頃。
当時,大学から家までは,片道2時間45分。
間違っても酔いつぶれるわけにはいきません。
アルコールデビューしたものの,自分はどれだけお酒が強いのかわからず,とまどっていました。
そんなある日…誘われて,当時大学で所属していたサークルの合宿へ。
合宿…といっても,そのときに関してはほぼ「懇親目的」です。
延々と飲み会が続いてました。
合宿ですので,潰れてしまったとしても…まあ問題ありません。
ということで,どれくらい強いのか試してみようと,ひたすら飲み続けた結果,わかったことがあります。
結局,朝まで潰れるどころか大して酔わなかったのです。
「私って実はお酒に強い?」
これを知って以来,飲み会では飲んだくれるようになりました。
ここ数年の間に,私と一緒に懇親会等で飲みに行ったことがある人なら…とてもインパクトのある飲み方をするので,覚えているのではないでしょうか。
2時間の飲み会なら…体調にもよりますが,グレープフルーツジュースを15杯くらいは飲みます。
酔って悪ふざけした人が,「グレープフルーツジュースのピッチャー2杯」とか無茶な注文をして,飲むように要求されたこともあります。もちろん,帰る前には空にします。
こんな感じで…当時はアルコールを飲んでいたのです。
とりあえず生中を5〜6杯まで飲んで,あとはひたすら生グレープフルーツサワーを飲み続けてました。
それから時は経ち…8年か9年くらい前くらいから,アルコールは一切飲んでいません。
「それだけ太ってるから,医者からアルコール飲むのやめるように言われたの?」
と,堂々と訊いてきて,周りから咎められる,そんな勇者もいましたが…もちろん,そういうわけではありません。
「仕事や勉強をする前後48時間は飲まない」
…ということにしているからです。
さすがに,上述のような不躾なことを聞いてくる人はなかなかいませんが,
「弱いわけでもない」
し,
「すごく飲んでいた」
人が,
「飲まなくなった」
理由がなかなか理解されないものです。嘘ではないので,とりあえずこのように答えるようにしています。
では,飲まなくなった理由は何でしょうか。
身も蓋もないのですが,
「勘違いしていたことに気がついたから」
です。
「お酒に強い」=「お酒が好き」
という勘違いに気づいただけです。
つまり,「お酒に強い」からといって,別に大してお酒が好きではないことに気づいただけです。
気づいたら…別にお酒を飲む必要などない,と思い…むしろ「飲むといろいろ面倒なことばかり」(例えば運転できない,とか…)に気づいて,一切飲むのをやめることにしました。
今の時代はとても便利です。
「飲まないんですか?」
と訊かれたならば,何も言わずに車の鍵見せるだけで済みます。
昔は,「車?じゃあ2〜3杯くらいでやめておきなさい」と言われ,「これでは【飲まない理由】にはなならないのか…」と,愕然としながら,別の理由を考えたものです。
さて,今日のタイトルは,
「ニーズは捨ててしまえ!」
です。
ニーズってなんでしょうか。英語の「needs」から来ているので,「必要性」となります。
ビジネスとして,「顧客が必要だと思うものを売る」というのは,どういうことなのでしょうか。
多くの人は勘違いしています。
顧客が「必要」だと思っているものは,本当は「必要」ではありません。
例えば,お酒が好きな人は,お酒が「必要」だと思いこんでいます。
では,お酒を飲まなくなったら血を吐いて倒れるのでしょうか。
…おそらく,それだけお酒に対して常習性を持っている人ならば,お酒がないと,血を吐くどころか,むしろ健康増進するでしょう。
つまり,お酒は「必要」なものではないのです。「欲しい」ものなのです。
今の時代,「必要」なものなど,ほとんどありません。
ティッシュペーパーとか,トイレットペーパーとか…それくらいでしょう。
つまり,必要なものは,大量生産され,安価に供給されるものです。
これを「コモディティ商品」と言います。
言い換えると,
「必要なもの」
を売るビジネスというのは,安価なものを大量生産して販売する,大手企業のようなビジネスモデルになる,ということです。
中小零細企業,個人事業主などが目指すべきところは,
「必要」…ニーズではなく,欲求です。
喉から手が出るほど欲しい…その結果,「必要」と口にしてもらえるような,そんな商品やサービスを販売すべきでしょう。
ニーズとウォンツは違います。
単なる言葉の定義だけの話ではありますが…言葉すらも正確に使いこなせないのに,複雑なビジネスモデルを回せるわけがありません。
今日は,ニーズとウォンツ,正しい考え方について紹介しました。
言葉は正確に使いましょう。
最後に蛇足。
たまに,
「お酒でひどい失敗をしたから?」
と言われます。
お酒の失敗といえば…終電に乗っている時に気分悪くなって降りてしまい,そこから5時間くらい掛けて家まで歩いて帰ったことくらいでしょうか。当時は携帯電話も持っておらず,連絡手段がなかったため,一時的に消息不明になり,親にひどく怒られました。
思いつくのはコレくらいです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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