人の習性に隠された不合理な判断

人の習性に隠された不合理な判断

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MacBookのOSをアップデートしました。
それ以来、どうにも使い勝手が悪い。

これまで自分好みにカスタマイズした設定が初期化され…自分ごのみに再設定できず、四苦八苦しています。

「アップデートするんじゃなかった」
「前のままのほうがよかった」

ついそう思ってしまいます。

そこで考えなければいけないことがあります。
上記の感想は、本当のことだろうか、ということです。

話は変わります。
ちょっと想像してみてください。
歯が痛いとしみあす。
その時の体の調子はどうでしょうか。

手は痛くありません。
足も痛くありません。
腹も痛くありません。
頭も痛くありません。
(中略)
歯が痛い。

つまり、全身の他の箇所は痛くなく、歯だけが痛いとします。

はたして、調子はどうでしょうか。

歯が痛い…という状態は、注意力のほとんどを持って行かれることになります。
全身の99%が痛くなくても、歯が痛ければ、
「調子が悪い」
と思ってしまいがちです。
その歯の痛さの後ろにある、99%の全身の調子よさは、目が向かないのです。

人間関係も似たような現象が起きます。
「あの一言がどうしても許せない」
と思うことがあります。
ただ…その一言が出てくる前に、その人はどれだけ良い関係を築いてきたでしょうか。
これまでの良い関係全てを上回るほど、その一言で傷ついたのでしょうか。

良い悪いということではありません。
多かれ少なかれ、人は欠点やネガティブな面に注意を引かれがちになるのです。

例えば、
「良い家を立てる7つのポイント」
と、
「失敗しない家造りの7つのポイント」
とでは、あきらかに後者のほうが注意を引きます。

これが、人の性質です。
繰り返します。良い悪いではなく、
「そういうもの」
だという前提で考えてみてください。

OSアップデートによって、今までの良かった面がなくなってしまいました。
そこ【だけ】を見たら、
「アップデートしなかったほうがよかった」
という結論になります。

ですが、アップデートによって新しい機能が追加されたり、より便利、より安全になった面もあるはずです。
それらを考慮せずに、デメリットだけを見て
「やめておけばよかった」
という判断は、あまり合理的ではありません。

今回はOSアップデートになぞらえた話でした。

これがOSではなく、例えば広告媒体だった場合どうでしょうか。
どんな広告媒体も、メリット・デメリット両方あります。
このメリット・デメリットを比較検討することが大切です。

例えば、FAXDM。
FAXDMの問題点は、クレームの電話が掛かってくる可能性があることです。
実際、相手の紙を使って印刷されるわけですから、イラっと来る人は、どうしてもいます。

とはいえ。
2000件送って、そういった電話が1本あるかどうか、でしょう。

けれど、FAXDMは、BtoBにおいて非常に効果的な集客法です。

この効果的な面を一切否定して、掛かってくるかどうかがわからないクレームだけを見て、
「FAXDMはクレームの電話が掛かってくるから嫌だ」
と判断するのは、合理的ではありません。

あるいは。
返金保証。
返金保証をつけることで、100件に3件の返金請求が来るとします。
一方、返金保証をつけることによって、成約率が30%アップするとします。

この100件に3件の返金請求が嫌だから、30%アップを捨てて返金保証をつけない、というのも合理的ではありません。

物事には両側面があるのです。

今まで
「なんとなくやらないでいたこと」
を思い出してみて下さい。
その上であらためてメリット・デメリットを比較してみてください。

もしかしたら不合理な理由でそれをやっていないかもしれません。

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