久々に,マーケティングやコピーライティング以外のセミナーに参加しました。
いくら好きだからといって肉だけ食べていたら,栄養が偏ってしまいます。
同じように,いくらマーケティングやコピーライティングが好きだからといって,そればかり学んでいても,偏ってしまいます。
その結果,学習効率が下がるので,たまには違うセミナーも…と思って,脳科学に偏った,若干マーケティングも含まれるセミナーに参加しました。
内容自体は非常にすばらしく,大変参考になりました。
もっと学びたいと思ったし,バックエンド商品としてのより高度で内容が厚いセミナーをアップセルされたときに,
「学んで見たいな」
とも思いました。
価格も,決して安くはないものの,そこで得られる価値を考えたら,費用対効果的に考えて十分だとも思いました。
そして,もしそのセミナーに申込みしたとしたら,十分な価値を感じて結果も出たことでしょう。
講師の人柄も良く,尊敬できる方だと感じました。
ですが,話の流れから考えるとわかるとは思いますが,そのバックエンド商品としてのワンランク上のセミナーには申し込みませんでした。
理由は何だと思いますか?
ちょっと考えてみて下さい。
食事しながらこのブログをご覧の方は,ごめんなさい。
少々汚い話をします。
申し込まなかった一番直接的な理由は,
「セミナールーム内が,ネコの尿のようなニオイがきつく,頭痛がしてセミナーに集中できなかったから」
です。
このセミナールームがある建物自体がどうにも古く,中に入ると線香のようなニオイが漂っていました。
セミナーに来たのではなく,告別式に来てしまったのかと勘違いしそうに…はなりませんでしたが,そんな感じの気分になりました。
がっつり学んで帰るつもりだったのですが,気分は激しく盛り下がりました。
そして,セミナールームはネコの尿のニオイです。
私はかなり神経質なところがあり,ガムをくちゃくちゃ噛む人に対しては激しい憤りを感じます。
同様に,悪臭をまき散らす人(それが,香水,整髪剤,化粧,そして本物の花の香りも全て同じ悪臭です)には激しい怒りを感じます。
そんな環境で,セミナーを受けて,価値を感じることはできるでしょうか。
もう一つの大きな要因はスタッフです。
いろいろとガイダンスをする司会役の女性が居ます。
講演業をしているそうですが,何度も声が裏返って,キンキン声をまき散らしています。
実に耳障りです。
休憩時間などに机を動かすことも何度かありましたが,その女性は他のスタッフを
「あだ名」
で呼んでいました。
日頃からあだ名で呼ぶことで親愛の情を示すことはあるかもしれませんが,受講生という顧客の前であだ名で呼ぶのは三流のすることです。
セミナーのスライドや配布物も誤字が多いのも気になりました。
誤字があること自体は仕方が無い(本来はそれで済ますわけにはいきませんが…)のかもしれません。
けれど,このセミナーは過去9年間ずっと同じ内容を,年間何十回と繰り返してきているものであるとのこと。
つまり,過去9年間年間何十回も,誤字をさらしておきながら,未だに気がつかない注意力のなさには呆れるほか在りません。
…あと3つ4つは指摘できるのですが,もういいでしょう。
最後に。
この三流スタッフは,過去にこの講師のセミナーを受講して結果を出した卒業生達である,ということです。
彼女たちを見て,
「ああはなりたくないな」
と思いました。
繰り返します。
セミナー自体はすばらしいと感じたのです。
上級コースのセミナーも受けたいと思ったのです。
…でも,コンテンツが超一流だったとしても,そのコンテンツが公衆便所で開催されていたら,価値を感じるでしょうか。
懇親会で,受講生の前で激しく酔っ払って醜態をさらすような,そんなスタッフが所属しているセミナーに参加したいと思うでしょうか。
今回挙げたのは,セミナーの質とは全く関係ないことです。
セミナーの質は本当にすばらしかったのです。
それでも…これでは次を学びたいとは思えません。
今回の最大の学び。
それは,セミナーのコンテンツがどれだけすばらしくても,それ以外の要素で全てを台無しにすることがあるということ。
掛け算と同じです。
価値が百だろうが,千だろうが万だろうが,億だろうが,それだけ価値があるものでも,それに0を掛けたら,答えは0。
全てが無に帰すのです。