信用の回復よりも大切なポイント

信用の回復よりも大切なポイント

信用の回復よりも大切なポイント
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メールボックスに,例によって「メルマガ風」広告が届いていました。

毎回送られてくるコンテンツのメルマガの中で,たまに送られてくる広告だけの【号外】記事です。

わりと良く開いて見ているメルマガなので,今回も開いて中身をチェック。

そしてがっかりしました。
そこには「ある講師」について紹介されていたからです。

以前,この講師のコンテンツを購読していたことがありました。
動画配信を続けて見ていたのですが,3回目ほどで断念。
登録を解除して,取り寄せたコンテンツを削除しました。

なぜでしょうか。

別に,コンテンツの中身が酷かったわけではありません。
むしろ,とても興味を引かれる内容でした。

なぜなら,そのコンテンツは,日本国内における,マーケティングの第一人者が登場していたからです。
その第一人者に対して,この講師がインタビューしていく形で,コンテンツが展開されていました。

私自身,この第一人者の方から直接マーケティングを教わったことが何度もあります。
彼の知性や経験,人柄,もちろん実績はすばらしいものです。

本当に尊敬に値する方であり,あこがれの存在です。

だからこそ,嫌な気持ちになったのです。

おそらく,この第一人者の方と比べて,このインタビューしている講師は,年齢にして10歳以上年下でしょう。

第一人者の方は,スーツを着て,ネクタイをしっかりと締めていました。
一方,この若い講師の方は,ネクタイをせずに,襟元を大きく開いた服装でした。

若さ故でしょうか。
私の「おっさんメンタル」のせいでしょうか。

この講師について,とても「ちゃらい」ように見えたのです。

個人的に,とても尊敬している方を招聘して,ちゅらい服装でインタビュー。

実に無礼で見苦しく,不愉快です。

コンテンツの質は(この第一人者の彼がしゃべっている以上)すばらしいことは言うまでもありません。
ですが…それ以上に,このちゃらい,を通り越してウザく感じてイライラしたので,見るのを止めてしまいました。

さて,ここでの問題は何でしょうか。

ネクタイを締めるかどうか。
ただこれだけです。

これだけで,
「この講師は,ちゃらくてウザい」
という記憶になったのです。

今後,彼の名前を見る度に,
「あ,あのちゃらくてウザい人ね」
という記憶だけが思い出されることになります。

こうなると,もうお手上げです。
なぜか。
より権威のある人が,その人についてよく言ったり推薦したりする,というのが一般的です。
このようにして,信用を獲得する,という手があります。

とはいえ,今回はもともと権威のある人を使った結果,本人の不手際で信用が失墜したのです。

もともと,その業界トップクラスの第一人者の方の推薦で名前を売ろうとしたのです。
それでも,不快さを振りまくしかできませんでした。

ということは,それ以上の権威がある方を探して…ということになるのでしょう。
ですが,それはそれで現実的ではありません。

どうやって信用を回復したらいいのか。
これは,特効薬などないのです。

どうすれば良かったのか。
言うまでもありません。
ネクタイを締めればいいだけのことです。

もちろん,問題の本質はそこにはありません。
ネクタイの有無そのものではないのです。

自分よりも格上の方を招聘して,自分の信用性を高めるのが目的の対談。
ならば…撮影前に,その招聘した権威者がきちんとネクタイをしているのなら,それを見習って自分も締めればいいだけの話です。

それをしなかったのはなぜか。
そこに気付かなかったのか。
それとも,自分のファッション感覚を優先したのか。

どちらもアウトでしょう。
マーケティングをする者としては失格です。
なぜなら「マーケットの感覚」を持っていないからです。
あるいは,リスク感覚を持っていないと言えるかもしれません。

ネクタイをした場合としていない場合。どちらがリスクが高いのか。
あきらかにしていない場合でしょう。
ネクタイを締めていることで不快に思われることは…まだまだ日本社会においては稀です。

まして,目の前の権威者がしているのですから,ネクタイをした方が無難だろう,という発想が持てない時点で,
「マーケティング感覚」
が乏しいのではないでしょうか。

一事が万事です。
たかがネクタイ,されどネクタイ。
ネクタイを媒介に,この講師に対する不信感を募らせることになるのです。

ネクタイを締めるだけで信用を失わなくて済むのなら,ネクタイはすべきでしょう。

知り合いのセールスコピーライターは,いつもしっかりとスーツにネクタイです。
夏のどんな暑い日でも,です。
彼は,
「たった5万のスーツを着るだけで仕事が取れるならその方がいいですよね」
とのこと。

顧客が,スーツを着た方が安心するから,スーツを着る。

同じように,ネクタイをしていないと不快感につながる可能性があるからネクタイをする。

これが,マーケット感覚というものです。

信用を失うことは簡単です。
ネクタイをしないだけです。

ですが,失った信用を回復するのは大変です。

しかし…信用を失うことを防ぐことは簡単です。
ネクタイをすればいいだけの話です。

信用を回復するよりも,失わない方が簡単なことはあるのです。

テクニックとかノウハウ以前の話でした。
参考になる話ではありませんが,たまに思い出してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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