割引商法の問題点

割引商法の問題点

割引商法の問題点
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ある電子書籍コンテンツのセール情報を見かけました。
せっかくなので,いろいろチェックしてみたところ…
随分前に途中まで購入したシリーズ物もセールの対象になっていました。
例えるなら,全10巻のうち,5巻まで買って,残りを買っていない。そんな状況で6巻以降のコンテンツが3割引で売っていたのです。

あなたがこのような状況だった場合,6巻以降を買うでしょうか。買わないでしょうか。
あるいは,その理由は何でしょうか。
考えてみてください。

ちなみに,私は2つの理由で買いませんでした。
その2つの理由。それが,今日のタイトル「割引商法の問題点」です。

続きものなので,読みたいといえば読みたいのですが…5巻まで買って,中断。いまは10巻まで販売されている。
そんな状況ということは,6巻以降も,新刊として発売された後に買う動機づけにはなっていなかったのです。
すなわち,「そこまでして読みたい」と思えなくなってきたから,「なんとなく,続きはいずれそのうち」に鳴ってしまっている,という現状です。

その「いずれそのうち」のきっかけとなるのが,この「割引・セール」というもの。
これはこれで短期的な効果はあるのですが…残念ながら,弊害が2つあります。

1.今買う理由にならない
その割引セールですが…たまに見かけます。
たまに見かける…ということは,いずれまたやる,ということです。
それが「いつ」なのかはわからないですが「次がある」ということになります。

それを言い換えると,「今買う理由にはならない」ということです。

それ以上に大きな理由。
それが2番目。

2.損をするリスク
定価が1000円だとします。
3割引だったら700円です。
1000円のものを700円でカエルのですから,300円得した気分になります。

ですが…1000円のものを700円で買った後に,それが500円で売られているのを見たら,どんな気分になるでしょうか。

間違いなく300円得したはずです。
それでも,
「200円損した」
という気分になる人が多いのではないでしょうか。

私も,そのうちの1人です。

だんだんこの割引キャンペーンに慣れてくると,
「あ…この手の内容あったら,最大5割引まで下がるかも」
「そういえば以前7割引してた時もあったような気がする…」
と思ってしまうと,今買えば3割引にも関わらず,
「損をするリスク」
を感じて,行動できなくなてしまうのです。

他にも,割引商法の問題点はいくつもあります。
利益率が下がる,売上が下がる,客層が悪くなる,クレームが増える…等など。
ただ,今日のテーマとしては,はじめの2つについて扱います。

では,この問題。
どうしたらいいのか。

対処法は…いろいろ考えましたが,これといった具体的なものは出てきませんでした。

つまり,正攻法が一番いい,ということです。

言い換えると,1000円の値段設定をしたのなら,きちんと1000円で売るための実力をつけるしかない,ということです。
…とりあえず安売り,という高校生のバイトでもできる「割引商法」ではなく,きちんと価値に見合った対価をもらえるようなるべし,ということです。

そのための具体的な方法。
それが,セールス全般であり,コピーライティング全般です。
特に,欲求を刺激して,価値を伝えて「欲しい」と思ってもらえるためには,相手にとってのベネフィットをきちんと伝えなければならないのです。

あるいは,もう一つの具体的な方法は,
「限定性・希少性・緊急性」
をアピールして,
「ただの割引ではなく,今回ならではの特別な割引」
ということを伝える。

こういった,細かなことを一つ一つやっていくことが,価格を維持して販売に成功し…その先に,客単価アップ,という流れに繋げることができるのです。
まずは…意味もなく値下げしているなら,値下げする理由をきちんと考えて伝えるところから始めてみてください。

私達のような中小零細企業は,基本的にテレビCMということはあまりしないでしょうから,少ない広告予算で,しっかりと定石通りの宣伝を心がけたいものです。

1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。

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