ある会員制の動画コンテンツ視聴サービスの話です。
毎月,新しくサイトに動画がアップされます。それを見て学ぶ,というものです。
その会員制の動画コンテンツは,主催者がインタビュアーとして,様々な専門家にインタビューします。
専門家が,その質問に答えながら,その専門領域の内容を紹介していく,というコンテンツです。
先日見た動画コンテンツが,なかなか興味深い体験だったので,今日のネタにします。
そのコンテンツは,これまで聞いたことが無いジャンルの内容でした。
正直,そこまで興味のあるものではありません。
とはいえ,興味のあるものばかりでは,知識に偏りが出ます。
興味がなかったとしても,学んでみたら面白い…ということは多々あるもの。
そして,その知識の幅がその人の人間性の幅につながっていくものです。
例えば,ある専門領域だけで勝負すると,必ずと言っていいほど,
「上には上がいる」
ものです。
私はマーケティングやコピーライティングを学んで実践,それを人に提供する仕事をしています。
この領域で突き詰めたところで,どうやっても世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント,ジェイ・エイブラハムを上回ることはできません。
同様に,全米屈指のコピーライター,ダン・ケネディを超えることもできません。
上には上がいるのです。
つまり,一つの領域だけで突き詰めていくと,限界がある,ということです。
そこでもし,何らかの別の領域で,ある程度の専門知識を持っていたら,それが強みになります。
何を強みにするかは,人それぞれです。
そのためにも,いろいろ学んで,自分の適性を見つけて伸ばしていく,という作業は大切になります。
私の場合,腐っても司法書士ですので,法律という分野でも専門領域はあります。
しかし,この領域を伸ばしていく気は毛頭ありません。
そのためにも,どんな領域を伸ばしていくかを探る上で,広く浅く学ぶことは不可欠となります。
さて,話を戻します。
その動画コンテンツの話です。
はじめは興味がなかったのですが,話を聴いて面白い,と思いました。
これまで考えたこともない内容でした。
そして…二度と話を聴きたくない。そう実感しました。
なぜでしょうか。
興味があるし,面白い。
でも二度と話は聴きたくない。
その理由を考えてみてください。
いかがでしょうか。
話の内容は面白いのに,聴きたくない。
ならば,その原因は限られてきます。
話し手側の問題です。
もちろん,見るに堪えない顔をしていた,ということではありません。
美醜を問わず,携帯の自撮り画像は嫌いです。しかし,自撮りでなければ,美醜など気にしないタイプです。
では,口が悪いのか。
それはありません。口の悪さだけなら,私も人後に落ちません。
それを言い出したら,ブーメランになるだけです。
ということで,しゃべり方そのものの問題です。
そのスピーカーは,インタビュアーがしゃべりだしたその瞬間を狙って,ことごとく言葉をかぶせてくるようにしゃべる人だったのです。
ちょっと想像してみてください。
あなたが,目の前の誰かと話をしているとします。
相手が一通りしゃべり終わりました。ある程度間を置いて,しゃべり終えたのを確認した上で,次の一言を喋った瞬間,言葉をかぶせてきて,さらに話が続いたら,どうでしょうか。
知り合いにひとり,こういう人がいます。
その人に招かれて,ある場においてちょっとした講演をする機会があったのですが…私がしゃべろうとしたら,ことごとく,その人が口を挟んできたのです。話す内容の半分も話せず…結局,その人の話で終わりました。
それ以来,その人との人間関係はスパっと切ったのは言うまでもありません。
この動画コンテンツは,ある意味マシかもしれないし,それ以上に問題かもしれません。
インタビュアーの言葉をかぶせてくるのですから,その人の専門知識を話してもらう…という意味では問題ありません。
ですが,コンテンツとしては,元々話してもらう予定だった内容を網羅できなくなる,という問題が起きます。
それ以上に,見ていて極めて不快な動画となります。
なぜこの人が,このように言葉をかぶせてくるのでしょうか。
理由はわかりません。
あくまでも推測です。
人から否定ばかりされて生きてきた人なのでしょう。
だから,周りの人がしゃべると,自分を否定される。そんな人生だったのかもしれません。
解決策は,周りの人をしゃべらせないこと。
だから,インタビュアーが話をしようと,最初の言葉を口にした瞬間を狙って,言葉をかぶせてくるのでしょう。
あるいは,その人の専門知識そのものに対して,同じように否定され続けてきたのかもしれません。
いうれにしても,その人自身の低いセルフイメージがもたらしていると言えます。
実に見苦しく,無様な話し手でした。
さて,ここでの本当の問題点は何か。
コンテンツの中身よりも,この無様さのほうが印象に残っている,ということです。
セミナーなどで,人前で話す時,自分自身が気をつけなければならない。
くれぐれも実感しました。
自分の話す内容が,どれだけ優れていたとしても…話し方だけで,相手に蛇蝎のごとく嫌われることは十分にあり得るのです。
書籍やPDFによる文字媒体のレポートなら,このように感じさせる頻度は少ないといえます。
単純に,情報量が少ないからです。
動画ファイルと,PDFの文字データファイルでは,どれだけの差があるのかは,パソコンにちょっと詳しければ,すぐに分かることです。
動画の弊害としては,見た目,というコンテンツそものの「以外」の情報が多くなって,本末転倒になりうるのです。
動画コンテンツや,動画マーケティングは,これからもまだまだ伸びていくでしょう。
私も,近々始めようと準備しています。
だからこそ…今回は非常にいい気づきを得ることができました。
これをご覧の方にも,気づきにつながりましたら幸いです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。