売上を上げる方法,売上が上がる考え方…というのは随時このブログでいろいろと解説している次第です。
今日は,その反対の…しかも,両極端な考え方を2つ,紹介します。
極めてシンプルですので,ぜひご自身のビジネスに適用してみてください。
1.成果が出る前にやめてしまう
例えば,チラシを撒くとします。
全然反応が取れませんでした。
そこで,
「あ,チラシは効果がないんだな…」
と考えて,次のパターンに行ってしまう,という考え方です。
次は
「ブログを書けば良いんだな…」
そしてブログで反応が取れないと,
「あ,ブログではだめなんだな」
次はフェイスブック広告。
それも上手く行かないと,
「あ,フェイスブック広告って駄目なんだな」
この繰り返しです。
こういった人たちは,非常においしい存在です。
言い方を変えると,「カモねぎ」的な存在です。
なぜかと言えば,売上アップのための様々な「ツール」の良きカモになるからです。
次は,LINE,次は…と,新しいツールをどんどん追い求めます。
一過性のツールや手法を売る人たちにとっては,実においしい存在です。
ですが,残念ながらこういった人たちは売上は上がりません。
成果が出ないのです。
理由はいっぱいあります。
まずは,
「一発で完璧に成果が出ないと駄目」
という発想が根底にある,という点です。
例えば,プロ野球の世界で,初めての打席でヒットを打てるでしょうか。
打てるかもしれませんし,打てないかもしれません。
あのイチローですら,最盛期の打率でも4割に届きませんでした。
プロ野球で,3割の打率があれば十分という世界において,はじめの打席でヒットが打てなければ,即戦力外通告。
これがどれだけナンセンスなことかは,野球をやる方にとってはご理解いただけるのではないでしょうか。
セールスならば,テレアポさせて,最初の1本の電話で,相手が留守だったら…「最初の一人で成果が出せなかった」と解雇するようなものでしょうか。
どんな凄腕でも,100%,絶対,完璧に,最初の1回で成果が出せるとは限りません。
これは,マーケティングでも同じです。
最初の1回でうまくいくとは限らないのです。
かのトーマス・エジソンは,電球を発明する時に,1万1000回以上の実験を行った,と言われています。
最初の1回で実験がうまく行かなかったことを原因に,
「あ,これは駄目だな…」
とおもっていたならば,私たちは今もなお,ランプかろうそくを使っているかもしれません。
成果を出すためには,何度も試してみる必要があるのです。
この「試す」ことをテストマーケティングといいます。
いくつかテストマーケティングを行って,上手く行けばそれでOKです。
テストマーケティングをいくつかやっても駄目ならば,
「あ,これは駄目だな」
と判断すればいいだけの話です。
手法やノウハウを売る人は,成功事例を元にセールスを仕掛けます。
上手く行った話を前提にプロモーションします。
世の中,成功事例は多々耳にしますが,失敗事例は中々耳にできません。
得てして,失敗事例のほうが価値があるものです。
失敗事例を耳にして,
「あ,それは気をつけよう」
と思えるほうがいいのです。
だからといって,失敗事例も同じように,
「その時たまたま失敗した」
だけかもしれません。
結局は,テストマーケティングしてみるしかないのです。
2.同じ手法にこだわりすぎる
両極端ですので,今度は反対です。
同じマーケティング手法にこだわりすぎても,売上はあがりません。
その時はうまくいっても,時代の流れによって,それが上手くいかなくなることもあるのです。
例えば,大塚家具。
高級路線で,会員制にして,店内に入ったら,担当スタッフがべったり脇についている。
これは,ニトリとかイケアといった競合がいない時代には上手く行ったかもしれません。
あるいは…顧客層が,対面コミュニケーションを大切にしていた時代には通用したかもしれません。
ですが,今はSNS全盛の時代。
酷いときには,退職申し入れすらもメール1本で済ます,という武勇伝を聞いたことがあります。
そんな世代の人達に,対面でべったり脇に店員がいたら…ウザいと思う人も増えることでしょう。
別の例では,テレアポなどというものもあります。
アメリカでは,テレアポをしていい,という届け出がしてある家以外にテレアポをしてはいけない,ということになっているようです。
テレアポだけで営業していた会社はどうなるのでしょうか。ここでこだわりすぎることで,罰則を科せられるのではないでしょうか。
過去の成功体験が強すぎて,その結果こだわりすぎて違う手法に移行できないのです。
売上が上がらない両極端のケースを紹介しました。
どちらも,売上アップについては非常に大きな障害となる考え方です。
見に覚えの在る方は,少しずつ変えていきましょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
売上を上げようと,がむしゃらにがんばってきたけど…疲れてきた。
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