先日，ちょっとしたきっかけで，ある飲食店に食事に行ったときのことです。
かなり混雑していて，店内でもぎっしりと待っている顧客がいっぱい。
私もずっと待っていたので，その間にお手洗いに行きました。
お手洗いは，店内の一番奥。
行くまでに，店内を見通すことができます。
入口はぎっしりと，順番待ちの顧客でいっぱいです。
けれど，店内は，すでに空席のテーブルが，ざっと見た限りで４〜５席ほど。
その席には，食事をしたあとそのまま，食器が残っています。
要するに，この店舗は人手が足りなくて，テーブルの片付けが間に合わないなら，結果的に待たされている顧客が大量に発生している状況だ，ということがわかります。
きっと，待っている間に，だんだん飽きて，
「もういいや…」
と帰ってしまう顧客がいることでしょう。
あるいは，はじめから大量の待ち顧客に圧倒されて，さっさと違う店に行ってしまうかもしれません。
本来ならば得られていたであろう顧客が，どんどん流出していることになります。
さて。
あらためて売上アップの方法です。
売上アップの方法は，
（１）顧客数のアップ
（２）客単価のアップ
（３）リピート数のアップ
この掛け算です。
世の中の様々な売上アップの方法は，この（１）〜（３）の３つのどれか，ということになります。
では，先ほどの飲食店においては，売上を伸ばすためにどうしたらいいのか。
来店した顧客が，あきらめてどんどん帰っていくわけです。
この状況を解決しなければなりません。
やるべきことは，
「従業員の人数を増やして，受け入れられる顧客数を増やすこと」
です。
これは，（１）と（３）にアプローチできる方法，となるのです。
売上を上げるため，と言えば，広告宣伝とか，紹介とか…というイメージかもしれません。
ですが，従業員の不足は，ある意味これらの施策を行う上で影響する，最優先の施策と言えるかもしれません。
ではどうしたらいいのか。
当たり前ですが，従業員を増やせばいい，ということになります。
つまり，売上を増やすために，マーケティングやセールスだけで済むわけではない，ということです。
マーケティングと，マネジメントは違います。
人を増やすに当たって，マネジメントが必要になってきます。
とはいえ，このブログにおいてマネジメントには触れません。
専門とはいえない状況で，記事にするのは不適切だからです。
あくまでも，マーケティングやセールスコピーライティングなどのテーマを扱うのが，このブログです。
では今日の本当のテーマか。
従業いを集めて管理するのがマネジメントだったとしても…そもそも従業員を「集める」ということ自体は，やはりマーケティングだということです。
「求人」も「集客」も，人を集めるという点では変わりません。
雇用希望者を，顧客におきかえてマーケティングを展開するならば…
やるべきことも変わってくるでしょう。
例えば，ハローワークの求人票。
法令で決まっている必要最小限の情報…すなわち，賃金や勤務場所，業務内容を基本的にテンプレート的に書いただけで，人が集まるはずがありません。
相場の３倍，４倍給料を上げれば話は別かもしれませんが，そこまで人件費を支出できる企業は珍しいでしょう。
逆に…
簡単な情報の羅列だけで，新規顧客を獲得はできないでしょう。
きちんと，商品の特徴やメリットをしっかりと広告に書いて宣伝します。
では，求人広告や求人情報において，なぜ情報を出さないのでしょうか。
求人も，集客も，基本は変わらないのですから，求人も，集客と同じくらいのエネルギーを掛けて取り組めば，きっと顧客獲得できるがごとく，求人募集も得られるはずです。
人が足りなくて，売上が伸ばせない。
この状況においては，先ほどの売上アップ３つの方法は，ある意味通用しません。
ならば，集客の前に，その予算と時間，さまざまなリソースを人材獲得に向けてみる。
是非，試してみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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満席だったのですが，１名分空席が出ました。
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