2年くらい前のことです。
東京でマーケティングセミナーを受講。
1泊して,翌日にエアポートラウンジで復習,プランニングなどをしていたときのことです。
ふと気づくと…飛行機はすでに出発している時間を過ぎていました。
非常にショックで,航空会社カウンターにいって,どうにかならないか聞いてみたり,航空会社のサイトを調べて明日のフライトチケットならば半額くらいなので,もう一泊すれば安くできる…などと未練がましいこと考えたりしながら…失意の中,北海道に戻りました。
これまで,飛行機には何十回,百数回以上は乗ってきたことでしょう。
ですが…乗り遅れたのははじめて。
本当に凹みました。
そして,それから2年経った,今日。
ふと時計を見て,フライトチケットを見て。
「…あ」
もしかしたら,飛行機の出発が遅れているかも…という一縷の望みを持って,航空会社のカウンターで,運行状況をチェック。
予定通りフライトがされていることを確認。
さっさと,次の便のチケットを買って,搭乗口前で待機中です。
これが1回目と2回目の違いなのだな…と実感しました。
やるたびに二度とやりたくないと思うのですが,もし3回目があったら…きっとその時は,もっと慣れていることでしょう。
きっと,次のフライトチケットを手配したら,のんびり食事でもするくらいの感覚になれる…かもしれません。
さて,今日のテーマは「失敗の味」です。
失敗は,だれもが嫌なものです。
失敗したこと自体が実に不快で残念です。
そして…始末の悪いことに,周りの人がわざわざ追い打ちを掛けてきたりします。
例えば,
「なんでそんなミスしたの!」
と叱ったりとか…
もっと悪質なものであれば,
「どうせ失敗すると思ってたんだよね…」
とか。
この後者のセリフを吐くような人に対しては即刻,縁を切っていただくとして…
失敗はとにかく痛い。
だからしたくないものです。
ですが,その痛みは本当なのでしょうか。
あるセラピストに聞いた話です。
人は,何か痛みを感じる時は,過去に体験した痛みとリンクして痛みをカンるそうです
つまり,痛みを感じる瞬間,その出来事に直接起因する痛みの他に,過去の出来事に基づく痛みが加算されて,痛みを感じるのだとか。
この加算ぶりは,なかなか豪快なようで,なんと本来の痛みの2倍。
言い換えると,過去の痛みの加算がなければ,痛みというものは,本来の3分の1程度なのだそうです。
…そう考えると,過去の痛みとの付き合い方で痛み自体はどんどん軽減することはできるでしょう。
むしろ…本来の痛みだけならば,2度目,3度目と重ねていくうちに,抵抗力を付けて軽減できるようになるかもしれません。
あくまでも,過去の痛みとの付き合い方次第です。
例えば,チラシを撒くとします。
全く反応がありませんでした。
ある程度の反応を見越してチラシを撒いたのですから,これは
「失敗」
とカテゴリできるかもしれません。
おそらく,本当に失敗になるかどうかは,その後に懸かっています。
もし,1回チラシを出して…それで反応がないから諦めてしまったら,本当に「失敗」で終わるでしょう。
ですが,その1回目の体験を「テストマーケティング」だと割り切って,更に改良して2回目を出したら…1回目のチラシは失敗ではなく,ただのテストマーケティングでしかありません。失敗による痛みや苦しみ,無念さを感じる必要はなくなるわけです。
もしかしたら,2回目も,反応がないかもしれません。
それでやめてしまったら…やっぱり,失敗で終わってしまいます。
ですが,それでも改善して再度チラシを出したら…今度はうまくいくかもしれません。
チラシがうまくいくかを確かめる唯一の方法は,出してみることです。
コピーライターが,コピーライティングの知識を駆使しても,それは「確率」を上げるだけ。
出してみなければ,反応があるかどうかなんてわからないのですから。
ただ,毎回出すたびに痛みを感じていたらとても続かないでしょう。
大丈夫です。
すぐに慣れます。
※ここでのチラシは,マーケティング施策の具体例であり,一例です。
最後に,本当の痛みとは…想像力がもたらすものかもしれません。
つまり,まだ体験したことのない失敗は,痛みなど感じようもないでしょう。
ところが…過去の別の何かの失敗と結びつけて,痛みを想像してしまうのです。
対処法は,実際に試してみて,「実際の痛み」を感じることです。
やったことがないから恐い。
ならばさっさとやって,本当の痛みを感じてみることです。
やったことのないマーケティング施策。
どんどん試して,どんどん痛みを感じてみてください。
きっと,大していたくないでしょうから。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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