コピーライティングのトレーニングの一つに,
「写経」
と呼ばれるものがあります。
別に,本当にお経を書き写すわけではありません。
過去に大ヒットした,売れた広告コピーを手書きで書き写して勉強する,というものです。
何度も何度も…あるいは,様々な大ヒットコピーを実際に手書きで書くことで,無意識下に広告のコピーを吸収する…という考え方です。
写経トレーニングにおいて,何が一番重要なのか。
上記の通り「大ヒットした,売れた広告」を写経することです。
実際,聞いたことがある話ですが,売れたかどうかわからない広告をそのまま写経してしまった…ということがあったそうです。
時間を掛けて,たっぷりと「売れない広告」を無意識下の記憶に刻み込んだ…という大変痛ましい話です。
さて,コピーライターになりたい方でもなければ,わざわざ写経までしようとは思わないでしょう。
そこで,今日は手軽に広告を上手くパクる方法について紹介します。
基本的に,
「コピペ」
はアウトです。
そのまま引用するのもアウトです。
広告は,安全にパクらなければいけないのです。
ここでの
「安全」
とは訴訟などの法的リスクが一つ。
もう一つが,先ほどの例のように「効果が無いものを一生懸命パクる」ことで,まったく効果がでない場合。
それ以上に,自分の無意識下に売れない広告コピーの型を刻み込んでしまう場合,などが考えられます。
写経をしなければ,最後のパターンは大丈夫でしょう。
ですので,いかに効果のある広告を手軽にパクれるか,ということになります。
結論としては,パクリ方としては「アイディアをパクる」というものです。
うまい広告コピーの【コンセプト】や【型】などを上手くパクれれば,言うことはありません。
ですが…広告コンセプトをパクるにあたっては,それなりの慣れが必要になってきます。
そこで,より手軽にパクる考え方があります。
何をパクるのか。
それは「オファー」です。
なかなか思い切ったオファーが思いつかない場合は,他業種などのオファーを上手くパクるのが,手っ取り早いと言えます。
先日…なかなか思い切ったオファーが思い浮かばなくて,少々途方に暮れていました。
手元にあった,スワイプファイル集(ヒットした広告を集めたもの)をぱらぱらめくっていて…
「あ,なるほど」
と思ったオファーがあったのです。
それは,
「ミステリー」
です。
つまり「何かが当たる」けど,実際に何が当たるかについてはわからない,というものです。
好奇心と,秘密のトリガーに作用する,一つのアイディアだと言えます。
これを自分で考える…というのは大変です。
ですが,こういった広告サンプル集を見ることで,オファーだけならすぐにパクれるでしょう。
広告サンプル集…というものは,日頃から集めておかなければなりません。
日常的に,たまたま目に付いたもの,興味を引かれたもの。
欲しいと思ったもの。
それ以上に…その広告を見て購買意志決定をした,そんな広告は集めておくべきでしょう。
ですが,それは日頃からやっておかなければならないことであって,
「今どうにかする」
には役に立ちません。
具体的には,たとえば明日広告の出稿をする…等と言うときに,今から広告を集める…というのはあまり現実的ではないでしょう。
そんな時はどうしたらいいのか。
今の時代ですから,やはり「検索」です。
オススメは,グーグルの画像検索。
適切なキーワードを入れて,画像検索すれば,ずらりと広告が並びます。
それらをチェックして,様々なオファーを探して…うまく派くれそうなものをいくつかピックアップしてみるのです。
商品名に「広告」とか「クーポン」などとあわせて検索すれば,いろいろなものが出てきます。
他業種のオファーを上手くパクれば,訴訟などの問題については,非常にリスクが下がるでしょう。
ただ,そのオファーが効果があるかどうかは,テストしてみないとわかりません。
ここでのメリットは,スピードです。
うんうん唸って考える時間があれば,上手くパクってテストしてみたら,すぐに結果がわかります。
そして言うまでも無く,自分で考えたオファーも,パクってきたオファーも,テストしてみないことには,効果があるかどうかがわからない,という点は同じなのです。
ぜひ試してみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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