こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業,
アップスタッツ経営研究会,
セールスコピーライターの飯山です。
少し体調を崩したので,
散歩をしていたときのことです。
(私は,頭痛や吐き気を感じると,
軽い運動をするように心がけています)
まだ慣れない町ですので,
いろいろ周りを見ながら歩いていると…
様々なものが目に入ってきます。
例えば…
角にある鍼灸院の看板を見て…
「この鍼灸院で売上アップするには
どうしたらいいだろう…」
などと,ほぼ自動的に考えてしまいます。
整骨院の隣に整骨院があるのを見ると,
「もっと考えて出店すればいいのに…」
などと考えてしまいます。
完全に職業病です。
そんな中で,ある店舗の看板が目に入りました。
今日はこの看板をお題にします。
自社のデメリット,弱点,ボトルネック…
それが原因で,売上が上がらない。
集客できない。
…それは本当でしょうか。
あくまでも思考の範囲内ですが,
デメリットを裏返して
メリットにする例をお伝えします。
こんな看板では客が逃げかねない…
その看板は…
一言で言えば,
「ボロボロ」
でした。
色あせて,様々な部分が剥げており,
文字を読むこともかなり難しい状況です。
店舗の看板なので
「何屋」
なのかはわかりますが,
店名などはわかりません。
ここまで看板がボロボロだと…
店舗に足を踏み入れるのも
勇気がいる。
そんな感じです。
※写真を撮ればよかったのですが,
夕暮れだったので撮れませんでした。
けれど,店内には明かりがついていて,
中で作業しているのは見えます。
ここまで看板がボロボロだと,
集客効果がマイナスになる
リスクがあります。
けれど…
あまり粗利率の高い業態でもないので,
看板を修繕する費用が出せないのかもしれません。
看板の修繕費がない。
だから,看板がボロボロ。
ボロボロの看板だから顧客が敬遠する。
顧客が来ないから修繕費が稼げない。
魔のスパイラルに陥っている…とします。
(修繕費が出せない…というのは,
あくまでも空想ですので)
では,
この状況をどうやって改善したらいいのか。
デメリットをメリットに転換する一例
そのボロボロの看板を
「強み」
にしてしまえばいいのです。
例えば…
「この看板は,昭和の終わり頃に
この店舗をオープンしたときから,
ずっとそのままです。
30年以上前から,
ずっとこの看板のまま
やってきました。
ところどころ補修はしていますが,
看板の交換はしていません。
なぜなら…
この店とともにずっと
この看板で営業してきたからです。
開店して1年,2年の,
ピカピカの看板のお店とは違い,
平成という激動の時代を
乗り切ってきた証である
この看板をそのままにしておきたかったからです。
当店の目印は,
このボロボロの看板です。
看板こそボロボロですが,
サービスの腕に関しては
徹底的に磨き上げておりますので,
いつてもご来店お待ちしております」
…例えば,こんな感じでしょうか。
絶対的な強みの証拠物件
例えば,
開業1年目で,ピカピカの治療院と,
開業30年目で,ボロボロの治療院とでは,
どちらがいいでしょうか。
もちろん,
「どちらがいいか」
などわかりません。
ただ…
あくまでも推測でしかないですが,
「開業歴が長いほうが,
経験豊富であり,腕がいい」
のではないでしょうか。
もちろん,
開業1年目だけれど,
もともと非常に患者の多い店舗の
責任者を任されていて,
症例も数多く見てきた
凄腕の治療家が
独立開業したのかもしれません。
けれど…
そんな事情は,
「看板」
あるいは,店舗の外から
見ているだけでは,
わかりません。
わかるのは,
ボロい看板か,
新しい看板か,
そのどちらかです。
その
「推測」
を,強みに転化して
メッセージとして
展開したら…?
例えば,
チラシにそのボロい看板の写真を載せて,
「これが目印です」
と書く,とか。
時間の流れは
コントロールできません。
基本的に,
看板の劣化も,
「時の経過」
が必要です。
ならば…
「長くやっている」
ということ自体を
強みとして,
それを醸し出すツールとして,
ボロい看板が役に立つのです。
ボロい看板は…
ボロい看板のままです。
印象が悪くなり,
顧客も入りづらくなるでしょう。
だからこそ,
そのボロさが強みだ,
とアピールすればいいのです。
…もっとも,
新しい看板に,
「創業●●年」
と書けばいいだけの話ではあるのですが。
弱みは強み
例えば,
集客するのにお金がない…とします。
それは弱みですが…
強みでもあります。
少ない費用でも
集客できるスキルを身につければ,
いずれキャッシュが増えてきた時に,
より効果的に集客できるようになります。
スキルが身についていなければ,
非効率な集客法に,お金を湯水のように使うだけ。
…あるいは,悪徳広告代理店に
カモにされるだけです。
ですので,
お金がない時は,
「知恵を絞る」
訓練だと思えば,
強みになります。
もっとダイレクトにアピールするならば,
「当店は,まだ開業したばかりで
潤沢な広告資金はありません。
ですので,数少ない顧客であるあなたに,
口コミ,紹介をお願いしております。
広告費にお金を使わない分,
原価率を上げて,品質を高め,
より満足いただけるように
心がけております。
あなたの大切な方を
紹介いただいたとしても,
決してあなたの顔に泥を塗るような
事態にはならないことを約束いたします」
…という感じでしょうか。
デメリットをうまく活用しよう
物事には,裏表があります。
デメリットだと思われる点も,
発想を変えたら,メリットに
転換できるかもしれません。
あなたの頭の中にある
「〜さえすれば,もっと集客できるのに」
「〜さえなんとかなれば,もっと売上が…」
この
「〜さえ」
というは,もしかしたら
メリットに転換できるかもしれませんね。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
〜がない。
〜もない。
この「リソースがない」という問題は,
どんな経営者にも訪れます。
だからこそ,それを強みに転化しましょう…
という話でした。
けれど,
「やっぱり自分の場合はどうしたら良いかわからない」
という方は…
今日のテーマに関する記事はこちらです。
合わせてご覧ください。
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滅んだほうがいいくらい,アホな看板の例です。