しばらく前のことです。
あるお寺が,「ベビーカーお断り」といったような表示を掲げて,物議をかもしていました。
どうやら,そのお寺は,ベビーカーを優先して,いかにベビーカーだと通りやすいのか,力を尽くした結果。
その姿勢を悪用した人が後を絶たなかったのだとか。
礼儀に欠けるふるまいはもちろん,しまいには子どもを載せずに,荷物置きとしてベビーカーを使い,この「優遇」を求める人まで登場。
やむを得ず「ベビーカーお断り」の看板を掲げたようです。
ですが,ネットやマスコミでは,
「ベビーカーお断りとはけしからん」
といった論調で,このお寺を糾弾していました。
話はここからです。
著書まで出している,有名なある身体障害者の人が,います。
身体障害者…のようです。
私は,その人について,障害があるのは頭の中だろう…と思うのですが,それはさておき。
その人は,
「混雑時のベビーカーは自粛すべきだ」という意見を耳にするたび、車椅子も同じように思われているのだろうと肩身の狭さを感じる。不寛容な社会になればなるほど、「生きづらさ」を感じる人が多くなっていく。
…といった主張をしています。
さて,今日のテーマは,「正気と狂気」です。
真剣に日々精一杯生きている身体障害者の方と,この人を同一視するのはあまりにも前者に失礼なので,これからはこのコメントした人を「脳内障害者」と表記することにします。
さて,この脳内障害者の人は,何が狂っているのでしょうか。
言い換えると,このコメントがどのように狂っているのでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
働き蟻という考え方があります。
これは,働きアリを観察すると,そのうちの20匹(20%)が良く働き,60匹(60%)が普通に働きそして残りの20匹(20%)が全く働かない状態になっている。
仮に、働かないアリ20匹をそこから取り除くと,残った80匹のうち、16匹(20%)が良く働き,48匹(60%)が普通に働き,16匹(20%)が全く働かない状態へ再編成される。
こういった生態にもとづいているようです。
ですので,人間でも,真面目に働いて生産性の高い人がいて,全く働かない,どうしようもない人もいる,という話があります。
この話も,先程の脳内障害者と同じように,狂った考え方です。
このブログの読者はとても聡明でしょうから,大丈夫だとは思います。
それでも,念のため,紹介します。
これ,一緒でしょうか。
人間と蟻は違う生き物ではないでしょうか。
ベビーカーと,車椅子。同じでしょうか。
この脳内障害者は,被害者意識に凝り固まって,社会全体から常に責められ続けている…という妄想を抱いているので,自分を被害者にしないと生きていられないのでしょう。
…よほど後ろ暗い生き方をしてきたかな,と推測されます。
このように,何かをひっくるめて何でも同一視することが,狂気です。
違いを識別する能力が,正気です。
優れたマーケティングは,この正気さの度合いに懸かっています。
例えば,狂気のマーケティングがこちら。
「チラシを一度出したけれど,反応がなかった。チラシなんて効果はない」
という人です。
ありとあらゆるチラシを全て同一化して判断しているので,このコメントは狂気に彩られたものとなります。
いろいろとコピーやオファーを変えて,何度もテストしてみて,それでも反応が見込めなければ,
「ウチのビジネスでは,チラシは合わない」
というのが,正気の判断でしょう。
なぜなら,チラシで素晴らしい結果を出しているビジネスはたくさんあるからです。
「ホームページ制作業者にぼったくられた。ホームページ業者なんてもう信じられない。みんな詐欺師に決まっている」
これも,狂気です。
素晴らしいホームページ業者はたくさんいますから。
「どうせキャッチコピーなんてどれでも一緒だから適当に書けばいい」
これも…狂気です。
コピー一つで売上が500%伸びた事例があります。
…だからといって,コピーを改善すれば,全て500%売上が伸びる…という発想も狂気です。
ここまでいろいろ書いてきました。
非常に退屈でつまらない話だったら…あなたはとても聡明で正気な方でしょう。
なぜなら,カピバラを指差して
「これはカピバラです」
と言っていることと同レベルの,本当に当たり前な話しかしていないからです。
今日の話を
「当たり前」
と思えるなら,安心してマーケティングに励んで下さい。
一時的にうまくいかないことはあるかもしれませんが,その聡明で正気な「違いを判断する能力」が,必ずあなたに成果をもたらします。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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