億万長者メーカーと名高い、全米屈指のコピーライター、ダン・ケネディ。
彼は売れるコピーを書く秘訣の一つに、
「顧客の頭のなかの会話に忍び込め」
と言っています。
人は、頭の中にない言葉には反応できません。
一方、自分の頭の中にある言葉…特に、それが好きでよく使う言葉には反応しやすくなります。
例えば、私にとってのカピバラのように。
カピバラはともかく、ターゲットとなる見込み客が、どんな言い回しをするのか。
ここに意識をフォーカスするために「会話に忍び込め」という表現をしたのでしょう。
私自身が割とよく使う手段の一つに、ニュースサイトのコメント欄を確認します。
その出来事(ニュース)に対して、他の人はどう思っているのか、どう感じているのか。
これらを確認することができるからです。
もちろん、そういったニュースに書き込む人の割合だったり対象だったり…を考えると、必ずしも公平な書き込みばかりではありません。
わざわざニュースのコメント欄に書き込もうとするような人たちの集まりですから、偏りがあって当然です。
その是非については脇に置きます。
ただ、コメント欄などを見ていて思うことがあります。
それは、盛り上がる…すなわち、コメント欄にたくさんの書き込みができる場合と、そうでない場合とでは何が違うのだろうか、ということです。
もちろん、社会的にみてインパクトの大きい出来事に対しては、コメント数が伸びる傾向にあるのがわかります。
ただ、そこまでインパクトがない場合でも、コメント数が伸びる場合もあります。
今日のタイトル
「炎上する覚悟」
です。
炎上させるのが目的な、炎上マーケティングとは全く違います。
必要ならば炎上しても構わない、という覚悟です。
それは、自分の主張をする、ということです。
その主張がどれだけ世論からかけ離れていたとしても、です。
最近の例でいうならば、どこかの都知事に関する一連の不正問題。
世間では彼に対する批判が集まって積み重なっています。
そんな時に、
「彼を辞めさせる必要はない」
と言おうものなら、炎上する可能性があります。
それだけ、今の都知事にヘイトが集まっているからです。
しかし、それでも本当に
「やめさせる必要が無い」
と思ったならば、そのように言う、ということが大切になります。
都知事の件は、私自身がどう思っているかではなく、あくまでも例です。
では、なぜ炎上覚悟してまで言うべきことを言わなければならないのでしょうか。
鶏と卵の話になってしまいます。
結論としては、
「必要だから」
という他ありません。
逆の考え方をするならば炎上する可能性がないから言えるけれど、炎上するかもしれない…炎上とまではならなくとも、誰かから批判されるのを恐れて言わない。
このような姿勢では駄目だ、ということです。
繰り返しますが、必要ならば、炎上覚悟で言うべし。
ただそれだけです。
ここで必要だから、というのは何なのでしょうか。
それが今日一番伝えたいことです。
一言で言うならば
「一貫性」
です。
自分のこれまで行ってきたこと、行ってきたこと、振る舞いなどすべてに対して一貫性を持つことです。
その一貫性の延長上にあることが「必要なこと」として言うべきこととなります。
例えば、本当に体にいいものを提供する…ということに信念を持って、自然素材の食品を販売している人がいるとします。
そんな人がであれば、炎上覚悟で特定のサプリメントには効果がない…ということは必要になるかもしれません。
ですが、「都知事は辞めたほうがいい」というのは必要ではない、ということになるのです。
一方、政治問題を専門にしていて、政治機能の重要性を日頃から説いている人であれば、
「ここで都知事が退任することで、執務に支障が出る」
と主張する必要はあるかもしれません。
ですが、その人が「テレビCMで宣伝している、あのサプリメントには効果がない」という必要などないのです。
繰り返します。
何でも一貫性です。
世論に反発することで注目を浴びようとするだけの炎上マーケティングに一貫性はありません。
最後に。
人は、一貫性の取れる人に対して敬意を表します。
炎上しようが批判されようが、自分が信念を持って伝えるべきことを伝えつづけている人が、だんだん業界内で影響力を発揮するでしょう。
本当にそう思っているのなら、それを伝え続けてください。
そして、批判に負けそうな時こそ思い出してください。
批判する人以上に、支持してくれる人もいるのです。ただ、そういった人は反応がないのでわからないだけです。
そして…批判する人よりも、支持してくれる人よりも多い人達。
それはあなたに何の関心も示さない人です。
自分が思っている以上に、多くの人があなたに無関心です。
安心して、自分の主義主張、マーケティングメッセージを発信してください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平
追伸
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