物質(ものじち)を活用して売上を上げるには

物質(ものじち)を活用して売上を上げるには

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「質(しち)」
定義…約束を守る保証として相手に預けておくもの。(デジタル大辞泉)

いわゆる、権利としての「質権」まで踏み込むと面倒なので、細かくは触れません。
要するに「相手に預かっていてもらうもの」となります。

単純に預ける、預かる、という話を一歩踏み込んで考えると、マーケティング的な効果につなげることができます。

効果は概ね次の2つ。
1.単純接触効果の「口実」
何かを預ける以上、返すきっかけがあるので、その時に顧客と接触することができます。
単純接触効果として、「何度も見たり、聞いたりすると、その対象にちて次第によい感情が起こるようになってくる」というものです。
だからといって、用もなく何度も何度も会おうとしたら…それは単なるストーカー。

そこで、その預けた物に関連して会うことができれば、単純接触効果として「会う口実」に使うことができます。
この「口実」はあくまでも副次的なもの。
本命は次の点。

2.囲い込み
「それ」を預けておくことで、次の商機に直結します。

では、具体的にどのようなものがあるのか、いくつか例をだします。

(1)ボトルキープ
私は全くお酒を飲まないのでよくわからないのですが、「そういう店」でお酒のボトルをキープしておけば、「次回来店」を約束するようなものです。

また、その顧客が縁遠くなったときも、ボトルがあるので
「最近どうしていますか?」
と尋ねやすくなります。

(2)権利証
以前勤務していた司法書士事務所でやっていたサービスが、登記済権利証を預かるというもの。
単純に、登記済権利証を預かったところで、どれだけ保管料を請求できるかどうかはなんとも言えません。
けれど。権利証を使う事態が起きた時は、何らかの登記をする時です。
その登記をするタイミングで顧客にアプローチできるのはとても強いでしょう。

さらに、権利証を預けている顧客向けに、法律相談無料、などの付帯サービスをつければ、クロスセルも見込めるかもしれません。

(3)遺言書
これも、上記の権利証と性質はほぼ同じです。
遺言書を預かっているので、
「最近調子はどうですか?何か問題はありませんか?」
などと定期的にコミュニケーションを取っていけば、別の悩みが発生するかもしれません。
あるいは、別の親族の相続案件が発生するかもしれません。
年齢的に同世代の人の知り合いも多いでしょうから、うまく紹介プログラムを導入できれば、紹介による受託も見込めます。

(4)タイヤ
雪国では、スタッドレスタイヤと夏タイヤの履き替えは避けて通れません。
そのタイヤを保管するサービスを行えば、タイヤを「ものじち」にできます。
タイヤがそこにあるのに、他所の自動車修理工場でタイヤを履き替える、なんてことにはならないでしょう。

タイヤ交換の際に、簡単な点検をして不具合を見つけることで、その修理…といったクロスセルにつなげることも可能でしょう。

(5)書類保管サービス
一部の士業などは、業務に際しして作成された書類の控えは、一定期間の保管義務があります。
10年間ならば、過去10年分全ての書類を保管しなければいけません。
何事もなければ、単純に保管すべき書類はどんどん増えていきます。

そこで、それらの書類を保管するサービスが増えてきました。
書類を預かるだけならば、大した収益にはならないでしょう。
そこで、しょるいをあずかっている、という立場から顧客へ連絡する口実を利用して、何らかのクロスセル、アップセルができないかどうか考えてみるのも一つの手です。

以上、すぐに思いつくものを5つほど挙げました。
他にもあるかもしれませんので、探して、ぜひ活かしてみてください。

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