今日は,確実に売れる商品の作る方法です。
あるいは,売れない商品を作らなくても済む方法です。
大前提として,考えておくべきこと。
それは,
「良い商品だから売れる」
というのは迷信だ,ということです。
そもそも,良い商品でなければ売ってはいけません。
基本的に,世の中に出ている商品は,良い商品…という前提なのです。
…もちろん,粗悪な商品が,マーケティング力だけで売れてしまっている現実はあります。
それについては昨日,詳細を書いたので省略します。繰り返します。良い商品でなければ,売ってはいけません。
ならば,良い商品ならば売れるでしょうか。
良い商品でなければ売ってはいけませんが,良い商品であれば売れるわけではないのです。
なぜなら,他の商品も良い商品だからです。
当たり前で基本的なことですが,念のためここから解説します。
では,絶対に売れる商品とはどんなものでしょうか。
良い商品というのは前提です。
多くの人にとって必要なもの…でもありません。
なぜなら,私たちは必要なものは買わないからです。
例えば,成績の悪い子どもは,もっと勉強するために教材を買う必要がある,とします。
では,子どもは教材を買うでしょうか。
必要でも買わない一つの例です。
社会人でも同じです。
今の時代は,社会人こそもっと本を読まなければなりません。
ですが…社会人は本を読んでいるでしょうか。
買う「べき」ものでも,売れるとは限らない例でした。
では,どんなものだったら売れるのか。
良い商品でもなく,必要な商品でもなく…「欲しがられる商品」です。
多くの人が欲しがる商品ならば,確実に売れます。
なので,多くの人が欲しくなるような商品を開発すれば,売れるのです。
…と聞くと,
「当たり前でしょ」
と思うかもしれません。
「どうすれば多くの人が欲しくなるような商品を開発できるのだろうか」
と思うかもしれません。
もちろん,マーケティングリサーチを徹底すれば,きっと多くの人が欲しくなるような商品が何かはわかるかもしれません。
ですが,実際に「欲しい」と「買う」との間には高い壁があります。
きっと,あなたも欲しいけど買っていないものはたくさんあるでしょう。
「確実に売れる」ためには,「多くの人が買い求める商品を開発する」と表現するほうが,より正確でしょう。
そして,多くの人が買い求める商品を開発するにはどうしたらいいのか。
一つのやり方は,開発前から売ってしまうことです。
商品がなくても,商品は販売することは可能です。
そこで,多くの人が買い求めるならば…それは確実に売れる商品です。
商品開発を進めればいいのです。
もし,そこで多くの人が買い求めないならば…それは売れない商品です。
開発中止すればいいのです。
これで,「売れない商品を開発しなくても済む」ようになるのです。
まだ存在していない商品を売る。
もしかしたら違和感があるかもしれません。
しかし,何ら不思議な事ではありません。
例えば,新築戸建ての注文建築は,どうでしょうか。
まだ存在していない家を売買していることになります。
きちんと設計図を作って,家のイメージのCGやVRで見せて…納得すれば販売できてしまいます。
ならば,同じようにまだ開発前の商品を売ってしまうことに,どんな問題があるでしょうか。
もし,売れない商品ならば開発中止…この場合,少数ながらすでに買ってしまった方にはどうするのか。
そんな疑問があるかもしれません。
そんな時は,
「ごめんなさい」
と頭を下げて返金すればいいだけです。
もしかしたら,返金だけでなくプラスアルファの何かを提供する必要はあるかもしれません。
損失にはなりますが,売れもしない商品を開発して売ろうとがんばって苦しむことに比べたら,微々たる損失です。
それをシステム化したのが,クラウドファンディングだといえるでしょう。
クラウドファンディングの話は本題ではないので,脇に置きます。
なぜ,開発前の商品を先に売る必要があるのか。
売れない商品を作らずに済む,というメリットはあります。
ですが,それ以上の理由があります。
既存の思考の枠組みで作られた商品は…いつか必ず飽きられます。
既存の枠組みから脱却した,斬新な商品を開発して売りに出さなければならない時が来るはずです。
例えばAppleの,iPad。
iPadとか,iPhoneとかは,既存の思考の枠組みの延長から生まれたものではありません。
まったく斬新なイノベーションによってもたらされた商品です。
それをプレゼン力と販売力とマーケティング力,ブランド力で売っているのがAppleです。
スティーブ・ジョブズ並のプレゼン力や販売力でもあれば,あるいはApple並のマーケティング力やブランド力があれば,新商品を開発して,発表会を開催して大々的にリリース発表,ということができます。
ですが,スティーブ・ジョブズやApple並ではない場合,売れるかどうかもわからないような,斬新な商品を,いきなり市場にリリースするのは,ただの博打です。
ならば…クラウドファンディングなどを使って,はじめに売れるかどうかを試してみるのも一つの手でしょう。
最後に。
一番のポイント。
それは,商品開発の完成を待たずに,さっさと売りましょう。
私も,ずっと温めている,あるコンセプトがあったのですが,温めているままでなかなか先に進まなかったので,さっさとリリースすることにしました。
まずはマーケティング的に告知して,興味ある人がいるならば,正式リリースします。
そうでないならば…秘匿することにしました。
こうすれば,プロジェクトの進行が早くなります。
「売れるかな,売れないかな…」
などと迷っている暇があったら,さっさと売っちゃって下さい。
どちらの結果になっても,物事は前に進みます。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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