今日はクリスマスらしく(?)物々しいテーマでいこうかと思います。
それは,競合との戦い方です。
まずは,競合のツブし方。
競合のツブし方は,シンプルに
「ウチは(競合)よりも(優れている点)が優れています」
と,直接的にアピールすればいいのです。
競合が力尽きるまで,叩き続ければいいのです。
奥ゆかしい日本人ゆえに,あまりこのような直接的なアピールは見ません。
ですが,結局は他所よりも自社を選んでもらわないことには,売上にはなりません。
どこかで覚悟を決めて,このような直接的なアピールをするのも必要になるのではないでしょうか。
ですが,世の中因果応報です。
やられたらやり返されるのが世の常です。
どこかを攻撃する以上,攻撃される覚悟は持っていくべきでしょう。
攻撃されたくない,どこも攻撃したくない…という人は,公務員あたりに転職することも考えたほうが良いかもしれません。
転職云々はさておき,業種的にどうしても競合と戦わなければならない場合があります。
例えば,携帯電話。
日本人口の1.5倍くらいの数,携帯電話回線が利用されています。
ですが…一人あたり携帯電話回線を5回線も6回線も持つ…ということは考えにくいでしょう。
まして,日本人口は,減少傾向にあります。
今後,新たに携帯電話という「マーケット」が広がっていくことは考えにくいといえます。
ではどうしたらいいのか。
一つは,海外に打って出ることになります。ですが,携帯電話が全く普及していない地域に進出するのでなければ,結局は現地の携帯電話会社と戦うことになります。
そしてもう一つは,競合から顧客を奪うしかありません。
携帯電話だと,大手3社が幅を利かせているので,あまりリアリティがないかもしれません。
では,多少身近なものとしては,化粧品などが挙げられます。
先ほどと同様,日本の人口自体は減少傾向にあります。
ということは,マーケット自体が縮小することになります。なぜなら,これまで化粧をしていなかった人が化粧するようになる,ということは考えにくいからです。
もちろん,幼女や少女がおとなになって,初めて化粧をするようになる,という意味では増えるかもしれません。
ですが,これまで化粧をしていた人が化粧をしなくなることもあります。
認知症などで化粧ができなくなったり…あるいは,シンプルに言うならば,亡くなる,ということもあるでしょう。
差し引きすれば,結局はマーケットが縮小しています。
ということは,他所から顧客を奪ってくる必要性があるのです。
そして,他所から顧客を奪ってくることが出来なければ,ビジネスは終わります。
先程は「直接攻撃」という話をしました。
ですが,世の中直接攻撃をしない場合のほうが多いでしょう。ですが,直接攻撃でなくとも,大きな影響を被る方が多いのではないでしょうか。
例えば,Amazon。
Amazonの発展により,どれだけの個人書店が廃業に追い込まれたでしょうか。
Amazonは,決してどこも直接攻撃はしていないでしょう。
「◯◯駅前の▲▲書店よりも,当社のほうが品揃えが豊富です」
などとは宣伝していないはずです。
ですが,結局はAmazonの台頭によって,廃業に追い込まれる書店が増えました。
別の例では,イオンショッピングモール。
このイオンの出店により,どれだけの商店街が「シャッター街」になったことでしょうか。
イオンはおそらく,
「あのシャッター街に行っても意味が無いので,イオンに来て下さい」
という宣伝はしていないはずです。
アメリカでも,ウォルマートが出店する…という噂だけで,個人商店が次々と店を畳む,なんてこともあったようです。
結局は,競合と戦って勝たないと,生き残っていけない,ということです。
もちろん,ウォルマートやイオン,Amazonなどと正面きって戦うというマネはできません。
中小零細企業ならではの戦い方はあります。
それは今日の本題ではないので脇に置きます。
ですが,自分が競合と戦いたくない…と思っていたとしても,競合が戦いを仕掛けてくるかもしれないのです。
そして…ロールプレイングゲームとは違います。
LV1の主人公の最初の敵が,最弱とは限りません。
一番身近な競合がAmazonみたいな,最強の敵の可能性すらもあるのです。
細かいことを言うことで,論点がぼやけてもいけないので,今日は
「いざという時は競合と戦う覚悟を持て」
という話だけに留めておきます。
明日は,競合を利用する覚悟について解説します。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
競合にツブされたくない。
けれど,どう戦ったらいいのかもよくわからない。
そんなあなたは,一度こちらをご覧ください。