昔,誰かから聴いたか,それとも読んだか…出典は覚えていません。
だから…本当のことかどうかもわかりません。
あくまでも,例え話くらいのつもりでご覧ください。
居合抜きの極意,という話です。
居合抜きとは,日本刀が鞘に納刀されている状態から始まり,鞘から抜いてそのまま相手に斬りつける,という技です。
この抜いて相手に斬りつけるスピードがあまりにも早いため,回避も防御もしづらい,一撃必殺として知られます。居合抜きは,抜刀術とも言われます。
この居合抜きの極意とは何か。
繰り返しますが,あくまでも聴いた話です。
居合抜きの極意は刀を抜かないこと,だそうです。
刀を抜いて斬りつける居合抜き(抜刀術)なのに,刀を抜かないということはどういうことなのでしょうか。
この居合抜きの弱点は,その一撃に全精力を込めて敵を斬ります。
つまり,避けられるか防がれた時点で,自分自身の体勢が崩れてスキだらけになるということです。ということは,居合抜きとは,敵に対して一撃必殺であると同時に,その一撃で敵を倒せたなかった時は,自分自身が必殺される,というものでもあります。
文字通り,命懸けで敵を倒す技なのでしょう。
…ということは,その居合抜きの構えに入った時点で,居合抜きが発動すれば,どちらかが必ず死ぬ,ということになります。
敵からしてみたら,自分が死ぬかもしれない覚悟で,確実に一撃で自分を倒そうという技を繰り出そうとしているわけです。
これは…恐ろしいという他ありません。
その戦いが絶対に避けられない,ある意味自分の命以上の意義がある戦いならば話は別です。
ですがそうでないならば…居合抜きの構えを見せられたなら…撤退,すなわち逃亡できればそれに越したことはありません。
そして…敵が逃げてくれれば,自分の命を危険にさらす一撃を放たずに,その場を収めることができます。
極意としては…刀を抜かずにその場を収めることにある,だから抜かないこと,ということ。
…らしいです。繰り返しますが,本当かどうかはわかりません。
ですが,ここでどうしても必要なのは,相手を本当に一撃で倒す覚悟で,居合抜きの構えをすることです。
これが,ポーズだけでは,相手は逃げてくれないでしょう。
それでは意味がありません。
さて,昨日は,競合をツブす覚悟,と称して競合と戦うべき必要性について説きました。いつかは覚悟を決めて競合をツブさなければならない時が来るかもしれません。
その時が来たならば,刀を抜かなければなりません。
ですが…抜かずにその場を収められるならば,それに越したことはないでしょう。
そこで,今日は敵をツブすのではなく,敵を利用する考え方を紹介します。
繰り返しますが…いざという時に敵をツブす覚悟は持っておいてください。
その上で…その覚悟をにじませた上で,競合を利用する,という考えを実践してみてください。
具体的に2つほど紹介します。
1.こっそり競合を利用する方法
例えば,競合よりも,ほんの少しだけ良い広告を出すことです。
具体例を紹介します。
かつて,過払い金返還が全盛期だった頃のことです。
他所の事務所が湯水の如く広告宣伝費を垂れ流しにして,テレビCMをどんどん流していました。
そもそも,過払い金というものの考え方は,非常に難しく理解しづらいものです。
だからこそ,何回も何回も何回も何回も宣伝を繰り返して,一般人を啓発しなければなりません。
ですが,私のような零細事務所に,そこまで何度も何度も繰り返して宣伝する資金力はありません。
だからこそ,他所の事務所が何回も何回も宣伝してくれるのを待つ,ということです。
その上で…対象者が「問い合わせしてみようかな」と思った頃に,そのCMよりも少しよい広告を出すことで,そのCMを出した事務所ではなく当事務所に問い合わせがくる,という仕組みです。
別の例を紹介します。
私の行っているダイレクトレスポンスマーケティング,という考え方も,まだまだ理解されていません。
だからこそ,競合が頑張って啓発してくれるのを待って…横から教育済みの顧客を獲得しようと狙っています。
こうなると,競合はツブすべき存在ではなく…お金を払って私のビジネスを宣伝してくれる,ありがたい存在だと思えるようになります。
2.堂々と競合を利用する方法
これはジョイントベンチャーの手法を活用します。
例えば,ホームページ制作業者が頑張って集客して,見込み客100人を集めるとします。
そのうち10人受注するとします。
ということは,お金も時間も掛けておきながら90人は受注できていないことになります。
この90人は,ある意味資産と言えます。
そこで,そのホームページ制作業者に交渉して,90人のリストを使わせてもらうのです
例えば,動画制作業者が,その90人のリストにDMを送ればいいのです。
この90人は,ホームページ制作に興味がある,ということですから,ホームページと相性のいい動画制作にも興味を持つ可能性が高いといえます。
そこでもし受注できれば…その売上の何%かを,そのホームページ業者に報酬としてお支払すればいい,ということになります。
これも,ホームページ制作業者,という「広告宣伝」というカテゴリにおける競合を活用して売上を上げる方法です。
他にもいくつかありますが,競合をツブす覚悟があれば,競合を活用して自社の売上を伸ばすこともできるのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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