スーパーに買い物に行ってきました。
買い物は…家事の日常ルーチン化してしまうと,面白くもなんともない行為。
ですが,毎日買い物に通えるようなところに住んでいるわけではないので,週1回から,2週に1回ペースなので,そこまでうんざりしているわけではありません。
なにより,行けばいろいろ刺激になって,ブログのネタになります。
ということで,今日のテーマは,客単価アップです。
値上げする以外にも,客単価アップの方法はいくつかあります。
そのやり方について,スーパーから学ぶことができます。
例えば,ついで買い。
レジ周りに,いろいろな商品が置いてあるのを思い出してみて下さい。
ガムやチョコレートのような小物から,乾電池など,日持ちするものまで様々。
小さな衝動買いの積み重ねが,客単価アップへ至る道です。
このように,スーパーには,いろいろ学ぶところがあるのですが,今日,主に解説するのは商品構成です。
客単価アップの1つが,購入点数アップ。
例えば,いつも,商品Aを1個買う人が,商品Aを2個買えば,客単価アップになります。
同じように,商品Aを1個買う人が,商品Bも一緒に買ってもらえれば,客単価アップに繋がるのです。
商品点数を増やせば,たくさん売れるようになり,客単価が上がります。
ですが…商品点数を増やすには商品開発が欠かせません。商品開発には,時間もコストもかかります。
スーパーのように,他所から仕入れて売れば,いくらでも商品点数は増やせます。
ですが,このブログをご覧のあなたが小売業とは限りません。
だからこそ,スーパーの商品構成から学んで,いかに自分の業種に活かすのか。
これが鍵になります。
例えば,煎り胡麻(ごま)。
胡麻,という1種類の商品があります。
この胡麻という1つの商品について,ちょっと手を加えて変えることで,6種類に増やすことができます。
(1)ただの煎り胡麻
これが基本です。
(2)すり胡麻
胡麻は,すっていないと,胃の中で吸収できない,と言われています。
見た目だけではなく,きちんと栄養まで考えるとすらなければいけません。
とは言え,するにはすり鉢でゴリゴリとやらなければなりません。
これはこれで面倒です。あらかじめ,すってあるものを売っていたら…そのほうが楽でしょう。
(3)バリューパック
サイズを大きくして,1グラムあたりの単価を下げる反面,商品単価が上がります。
これを,炒り胡麻とすり胡麻,両方用意します。
(4)使い切りパック
サイズを小さくして,1グラムあたりの単価が上がる反面,商品単価が下がります。
これを,炒り胡麻とすり胡麻,両方用意します。
これで6種類です。
これを,白胡麻と黒胡麻でやれば,あっという間に12種類の商品ができあがります。
この考え方を,自社のサービスに活かすにはどうしたらいいでしょうか。
以下,6種類紹介します。全部が全部は無理かもしれませんが,必ずあなたのビジネスに応用できるものはあるはずです。
1.サイズを大きくする
1つあたりのサイズを大きくできないでしょうか。
例えば,マクドナルドだったら,ただのハンバーガーのボリュームを増やした結果,大ヒット商品の「ビックマック」のできあがりです。
あるいは,サービスならば,時間を伸ばして単価を上げることはできないでしょうか。例えばマッサージなどは,時間数を伸ばすことは可能でしょう。
2.サイズを小さくする
1つあたりのサイズを小さくできないでしょうか。
定食屋などで,ランチで食べ過ぎると眠くなるので,少量のメニューも人気です。
あるいは,一人暮らし向けに,使い切りのパック等も反応がいいようです。
サービスならば,時間を短くして,単価を下げ…回転率を上げることはできないでしょうか。
3.追加する
大きくすることと追加することは違います。
例えば,マクドナルドに例えるならば,大きくすることは,ハンバーガーを物理的にサイズを大きくします。ビックマックとか…ギガマックでしょうか。
追加する,ということは,同じサイズのものを2個…あるいは,違う何かを用意します。例えばドリンクとかポテトなどを追加します。
4.削る
フルサービスが当たり前の業界から,その「フル」の内容をどんどん削ってみるのも手。
それで大成功した会社やビジネスモデルはいくつもあります。
例えば,飛行機のLCCなどが,オプションを全部削ぎ落として,価格を低く抑えました。本当に人を貨物のように運ぶだけ。その代わり,安いです。
または,理容の業界では,QBハウス。ひたすら髪を切るだけ。ヒゲを剃ったりなどの作業を全て省くことで,低コストを実現しました。
5.時間軸を早める
スピードを加味するオプションを用意します。
一番シンプルな例が,速達郵便。普通郵便よりも早く届きますが,その分金額が上がります。
セミナー等では,VIP席を用意することで「早く」会場内に入っていい席が取れる,というのも例でしょう。
店舗のドライブスルー等も,早めるオプションの1つです。
(6)時間軸を遅くする
世の中,早さが全て,ではありません。
例えば,全てを機械化することで早さは出せます。しかし,それを望まない人もいるでしょう。
具体的には,全てを手作りにすれば,当然遅くなります。その反面,人件費が掛かるため,単価があがります。
「全て手作り」というコンセプトが,値段を上げる理由になります。
別の例では…今はもうありませんが,鉄道のトワイライトエクスプレス。札幌から大阪まで,23時間掛かります。
残念なことに1回しか乗れませんでしたが…あんなに贅沢な時間の使い方をしたのは,他に記憶がありません。
ちなみに,帰りは,関西空港から北海道まで,LCCを使って1時間40分で帰って来ました。価格はトワイライトエクスプレスの3分の1くらいです。
以上,客単価を上げるために,6つの側面から解説しました。
QBハウスの例など,客単価を「上げる」とはいえない例もありますが,あくまでも発想の題材として紹介しました。
この考え方をもとに,自社にどう応用したらいいか考えてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
2〜3通りしか集客法を知らない。
このままではまずい…けれどどうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。