買わない顧客を再利用する3つのステップ

買わない顧客を再利用する3つのステップ

買わない顧客を再利用する3つのステップ
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例えば、あなたがセールスをしたとします。
今目の前にセールスをした相手がいるとします。
結局、その人はセールスしたにも関わらず、買うことはしませんでした。

そんな体験、一度や二度…どころか、何度となく体験してきたことがあるのではないでしょうか。

相対的に安くてお買い得で、かつ今買わないと買えないような、二度とありえないオファー(例えば、「BMW新車が今なら1万円!先着2名まで」)であれば、売りそこねることはないかもしれません。

けれど、ほとんどの人は売りそこねる体験は何度もしているはずです。

上記の通りBMWを1万円、というオファーも、いらない人はいらないのです。
「自分はいらなくても、転売すればボロ儲け…」
という人もいるでしょうが、それでも買わない人はいます。

このような、1万円のBMW新車はともかく、目の前でセールスを展開しているということは、その人が何かしらの興味を示したから目の前でセールスするという状況を作り出せたわけです。
※飛び込みセールスなど、マーケティングを展開せずにいきなり売り込む場合は、その目の前の相手が興味を示したとはいえないので除外します。

つまり、目の前の人は、あなたの商品やサービスに対して、何らかの興味を示したにも関わらず、それでも買わなかったのです。

ではどうすればいいのでしょうか。
方法は3つあります。今日はその1つを主に紹介します。

残り2つのうち1つ。それは更にセールスを展開するということ。
セールスは7回クロージングしないと買わない…などというデータがあるそうです。
つまり、1回断られても、あと6回セールスすれば買ってもらえるかもしれません。

それもひとつの手でしょう。
2つ目。これはライバルに売ることです。これについては以前別記事で書きましたので省略します。

3つ目。これが今日のメインテーマになります。
それは、さっさとその人から買ってもらうのを諦めて、再利用することです。

目の前に見込み客がいるということは、多かれ少なかれ何らかのマーケティングコストが掛かっているということです。
上記1番目のように、売れるまでセールスするのも一つですが、目の前の買わなかった見込み客を再利用することもできるのです。

やることは次のステップです。
(1)資料をしまう
「分かりました。では今回はご購入いただけないということですね」
と言って、広げていた資料などを全部閉じて、しまいます。
ノートやメモは出しておくにしても、
「売り込みツール」
と認識されるような、全ての資料やパンフレットはしまって下さい。

(2)質問する
必ず、上記(1)を済ませてから聞いて下さい。
「では、今回ご購入いただけなかった理由全てを教えて下さい」

これをひたすら聞いて下さい。
コツは2つあります。ひとつは、質問をきちんとして掘り下げること。
例えば、
「なんで購入いただけなかったのですか?」
と聞いて、
「なんとなく…」
と言われたら、それは答えにはなっていません。
答えにはなっているのかもしれませんが、その答えをもらっても意味はありません。
なので、より掘り下げて聴きこんで下さい。

コツの2つ目が、上記(1)を徹底することです。
言い方を選ばず表現するなら
「安全に回答できる場の雰囲気」
を作ることです。
なぜなら、相手は買わなかったのです。その上で、プレゼン資料がそこで広がっていた上で「なんで買わないんですか?」などと訊いたら、反論処理だと思われるかもしれません。
買わない理由をあげたら、その理由を潰されてさらに売り込みされるかもしれない、見込み客はそう思うかもしれません。
これでは、本音で答えてもらうのは難しいでしょう。

だから、プレゼン資料は片付けるのです。
「分かりました。では今回はご購入いただけないということですね」
というのです。
答えてもらった内容をメモするためにも、メモ帳やノートだけは片付けないのです。

(3)上がってきた理由をコンテンツに盛り込む
そこで出てきた理由に対しては、
「なるほど、ありがとうございました」
と言って、誠実に回答いただけたことに感謝を示します。

そして…次の別の人へのセールスを展開する時に、その買わない理由をあらかじめセールストークに盛り込んでおけばいいのです。

あるいは、マーケティングとしてウェブやチラシなどに、その買わない理由に対する改善策を盛り込むのです。

これを繰り返すと、買わない理由がだんだんなくなっていくので、売れるようになっていくのです。

以上3つです。
(2)で、それだけ質問できるかにかかっています。
きちんと、プレゼン資料を片付けて、
「もうあなたにはこれ以上セールスしません」
という姿勢を見せれば、その人は誠実に回答いただけるもの。
なぜなら、その見込み客はあなたのセールスを断ったのです。その時点で多かれ少なかれの罪悪感が発生しています。
見込み客は、その罪悪感のために、合意できる小さなことであれば、行動してもらいやすくなります。
小さな行動を「あなたのために」することで、見込み客の罪悪感は軽減または解消するのです。

きちんと聞けば、答えてくれるものです。
是非試して下さい。

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