例によって,問題です。
あなたは車を買うことにしました。
どんな車を買うでしょうか。
考えてみてください。
基本的に,欲しい車が買える…という前提だったとします。
そもそも,車…といっても,いろいろあります。
デザイン,色,性能,車種,メーカー…
きりがありません。
例えば,昔,幼いころに親が好んで乗っていた(すなわち,幼いころに自分が乗っていた)車に懐古の念を感じて,同じメーカー,同じ車種になるかもしれません。
小さい子どもがいる家庭にしてみたら…ワンボックスカーで,子どもや荷物をたくさん乗せられるほうがいい,と思うかもしれません。
私が車に求めるものはシンプルです。今も昔も変わりません。
それは,乗り心地です。
乗っていて体が楽かどうか。
これが最優先です。
実際,今の車を買う時に試乗しました。
ですが,結局は一度も自分で運転しませんでした。
もちろん,免許を持っていない,というわけではありません。
単に,家族が運転してくれている時に,助手席に乗っていて楽かどうか,だけで,今の車に決めたのです。
乗る用途次第では,小回りの利く車のほうが楽かもしれません。
私も,北海道在住ではなく(すなわち,雪道運転をしない),近所を乗り回す…くらいの用途であれば,軽自動車で十分でしょう。
残念ながら,道内の田舎に住んでおり,札幌まで片道2時間。
1日往復で4時間車に乗り…それを月に何回か…下手をしたら,週に数回札幌までいくことになります。
ですので,乗っていて楽,体に負担が少ない車のほうがいい,と思ったわけです。
実際に一度,知人の軽自動車の運転で札幌まで行ったことがあります。
その後の,腰の痛みは大変な状態でした。
乗り心地ではなく,安全性を求める,そんな人もいるかもしれません。
例えば,自動ブレーキ登載の車があります。
実際に,各メーカーで8車種ほど,マネキンを使って実験してみたところ,そのマネキン人形を撥ねずに済んだのは1車種だけ。
このメーカーを選ぶ,というのも一つでしょう。
あるいは,やはり自動車といえば,スピード感。
残念ながら,日本の公道では,高速自動車国道でも100キロまでしか出せないことになっています。
ですが,スピードを求める人はいるのでしょう。
そもそも,車…というものは,もともと「輸送手段としての道具」でしかないものです。
ですが,車というものの奥に,様々な体験や感情が乗って,それを車に求める,ということになります。
例えば,自動車について,様々な雑誌が発売されています。
コンビニとかでも,よく陳列されています。
その発売されている雑誌を思い出してみてください。
その表紙には,何が載っているでしょうか。
きっと…きわどいコスチュームをした女性がボンネットに乗っていたり…あるいは,デザイン性に優れた車と一緒に写っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
別に,その車に乗ったところで女性にモテるようになるわけではないでしょうが…それでも,そのデザイン性に優れた車を買えば,もしかしたら…?!と思わせる,ちょっとした印象操作ではないでしょうか。
先日,あるテレビを見ていたときのことです。
モータースポーツ…すなわち,自動車のレースの番組です。
その番組の途中に流れるCMが興味深い。
車の性能とか安全性とかではなく…スピード感を演出するかのようなCMが頻発しています。
それを見て,
「なるほど…」
と思った次第です。
自動車レースの番組を見る人…といえば自動車のスピード感を楽しみたい人が多数でしょう。
…ということは,車に求めるのは爽快感である可能性は高いわけです。
そこで,各社自動車メーカーのほとんどが,そのメーカーの中でもスピードに特化した車種を選び,スピード感を演出するような映像ばかりが流れます。
これが顧客の求める欲求と,そのメディアとの親和性,という考え方になります。
この自動車レースの番組で,安全性をアピールしたり,燃費の良さを主張しても,あまり響かないでしょう。
メディアというものは,多かれ少なかれ,共通のイメージがあります。
そのイメージの奥に,欲求や感情があるのです。
このテレビ番組では,自動車レースですから,ハイスピードによる爽快感やスリリングさが親和性を持つでしょう。
燃費の良さや安全性能は,あまり親和性は持たないものになります。
別の例です。
例えば,不動産投資に関する記事が充実した雑誌があるとします。
それを見る人はどんな人なのか。
どちらかと言えば,富裕層が多い可能性が高いでしょう。
そんな雑誌(メディア)に,安売り,バーゲンセールの広告を出しても,親和性は低い,ということになるのです。
ぜひ一度,出稿している広告をチェックして,親和性があるかどうかを確認して見てください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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