散髪に行ってきた時のことです。
例によって、10分カットです。
いつも書いているような気もしますが、私は、あのじっと椅子に座って何も出来ない時間がたまらなく苦痛です。
3分カットとかあれば、3倍くらいのお金を払ってでもお願いしたいところです。
話を戻します。
今回はたまたま、女性の理容師にカットしてもらいました。
店長、という肩書が名札についているのですが、ガッカリです。
理由は1つ。
臭いからです。
原因は何かはわかりません。
甘ったるい香りがします。
頭痛と吐気を引き起こす香りです。
繰り返しますが、散髪中は椅子の上に座ったままですから、身動き取れません。
手も足も出ない状態で、悪臭に晒されつづけるのですから、実に苦痛です。
…前回も、この女性の理容師にカットしてもらい、同じように吐気と頭痛に苛まされました。
理容師は3人いるのですが、空いた順に対応してもらうので、2回連続で同じ人に当たるとは、なんとも運の悪い話です。
話は変わります。
ある経営者向けの異業種交流会に参加した時のことです。
隣りに座った男性について、今もよく覚えています。
名前は覚えていないのですが、どんな仕事をしていたのかは覚えています。
なかなか1回で憶えられることは少ないのですが、彼に関しては一発で憶えました。
理由は単純です。
彼の口臭と体臭があまりにもひどかったからです。
私は香りについて専門ではありません。
ただ、私は香りで頭痛や吐気に直結しやすい体質ですので、なかなか気を遣います。
最近では、アレルギーではないか、ということもあるようです。
だとすると、なかなか恐ろしい話ではあります。
例えば、蕎麦アレルギー体質の人であれば、蕎麦を食べなければいいだけの話です。
ですが、香りは…強制的に嗅がされます。
ある意味、蕎麦アレルギーの人に、強制的に蕎麦を食べさせるようなもの。
そう考えると、香りとは、扱い方次第ではなんとも乱暴な話です。
さて、この香り。
気をつけないと、非常に危険です。
なぜでしょうか。
ウィキペディアによると、
「嗅覚は視覚や聴覚に比べると、記憶を呼び起こす作用が強い」
とのことです。
何かの香りと、その香りを体験した時の記憶が蘇りやすい、ということになります。
香りは、人の想起能力を強化しているのかもしれません。
そう考えると、香りに気を使わなければいけない必要性がよく分かるはずです。
先ほど書いた通り、口臭と体臭が酷い男性は、
・その人と話をした時の状況。ここではその人がどんな仕事をしているのか、という話を聞く機会があった。
・この人は口臭と体臭が酷かった
この2つが、私の記憶に刻まれました。
今後、その人のことを思い出す度に、一緒に酷い口臭と体臭の記憶も蘇ることになるのです。
では、反対に爽やかな香りだったらどうでしょうか。
例えば、直接会った時に、爽やかな香りをかがせます。そして、丁寧な応対をすることによって、良い記憶と香りを結びつけます。
その後…その香りがするDMを送ります。
受け取った側は、香りとともに、その良い体験を思い出す。
そんなやり方です。
個人的には、推奨しません。
なぜでしょうか。
私のように、香りにアレルギー的なものを感じる人もいるでしょう。
あるいは、相手はその香りと、なにか嫌な思い出がセットで記憶されていたら…相手に嫌な出来事を思いださせるようなことになるかもしれません。
もちろん、逆の可能性も否定できませんが…。
ただ、香りで高反応率を引き出そう、ということには無理があるのではないかと思われます。
香りとは、相手に抵抗の余地なく強制的に嗅がせるものです。
どうしてもそのサービスを提供するために必要な場合(例えば、病院とか…)は、話は別です。
ですが、香りを出すことを目的とした商品を、相手の同意なく展開するのは実に乱暴です。
例えば、狭い部屋でアロマの商品を陳列、というのはひどい話です。
相手に強制的に香りをかがせることになります。
実際、その販売者と話をしたのですが、
「どうでしょう、いい香りじゃないですか?」
とドヤ顔で言われました。あまりにも自分中心的な発想です。
相手を気遣うならば、香りも意識しなければならないものでしょう。
私も、年齢的に加齢臭に気を配らなければいけない身です。
どんなに素晴らしいマーケティングを展開しても…悪臭だったらどうしようもありません。
サッカーで言うところの一発レッドカードのようなもの。
特に、体臭などは、
「あなたの体臭、酷いですよ」
などと言われる機会もないので、気づきにくいもの。
自ら率先して意識するしかないでしょう。
素晴らしいマーケティングを展開しようとしたり、あるいは良いコピーを書こうとする前に…最低限の身だしなみは気をつけたいところです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平
追伸
香りや身だしなみに気をつけた後に、コピーを学んでみてください。
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