【先行者利益】を追いかけても儲からない理由

【先行者利益】を追いかけても儲からない理由

【先行者利益】を追いかけても儲からない理由
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は,
ある言葉について,
つまらないこだわりを
書いてみることにします。

 

 

そう,
こだわりです。
あまりいい意味ではないですよね。

 

 

そんな言葉です。

 

 

人は,
特定の言葉に,
大きく影響を受けます。

 

それを意図的に使って
広告コピーに盛り込んで,
人の注意関心を引いたり,
反応率を高めたり…
なんてことにも使えます。

 

 

その中の一つ,

「最先端」
「新しい」

 

…といったたぐいの言葉と,
あとは,

「先行者利益」
という言葉について,
好き放題語ってみることにします。

 

それがいい,悪い…
よくない,やめたほうがいい…
みたいなありふれた話ではありません。

 

読み終わる頃には,
へー,なるほど…
と思ってもらえるように
仕上げていくので,
最後までお付き合いください。

 

 

きっかけはこれ

 

 

たまたま,
ある筋から情報が入ってきました。

 

 

最先端のマーケティングについてです。

 

 

そう,
最先端。

 

 

新しい…
最先端…

 

そう聞くと,得も言えぬ
独特の好奇心,関心を誘います。

 

 

それは…
人間のある意味における
「習性」
みたいなものですね。

 

 

仕方がありません。
脳がそうなっているのでしょう。
脳は「飽きる」もとを知っていますからね。

 

 

新しい刺激がなければ,
どんどん退化して,寿命を縮めるだけ,

 

 

 

ある研究によれば…
60歳で定年退職した人が,
毎日,テレビをみながらゴロゴロして
過ごした場合,
平均67歳程度で
寿命を迎える…というデータもある…らしいです。

 

 

生データ,第一次情報を
確認していないので,
噂レベルの話むらいに
捉えていただければと思います。

 

そう考えると,
脳に新しい刺激を送らないと,
どんどん脳が退化して,
認知症になりやすくなったり
寿命を縮めることになるのでしょう。

 

 

そして…生命体としては,
生存欲求に従って,
より長生きしたいという
原動力があります。

 

だから…
「新しい」
ものに飛びつきたくなるのは,
本能というものなのでしょう。

 

 

その
人間の本能に働きかけて,
出来上がった一つのコンセプト,
言葉が…

 

 

「先行者利益」
というもの。

 

 

 

さて,
あなたは先行者利益という言葉を
どういうときに耳にするでしょうか。

 

 

 

先行者利益が語られる場面

 

 

 

まあ以前は…
だまされて連れて行かれた,
ネットワークビジネスの
説明会くらいでしょうか。

 

 

新しいビジネスモデル,
早けれは早いほうがいい

 

 

そこから,
先に参入した人が
恩恵を受ける,
先行者利益という言葉で
説明されるようになりました。

 

 

ですが,
ネットワークビジネスに限らず,
通常のビジネス界の言葉です。

 

 

例えば…
そうですね,今バスに乗っていて,
ちょうど今,セブンイレブンの前を
通ったのですが。

 

 

セブンイレブンが
日本に入ってきて,
そうそうに
「酒屋」
からコンビニ形態に
チェンジできたことで,
大きな利益につなげた,
なんて話は耳にしたことがあります

 

 

あるいは,
ある会社の株。
今でこそ誰でも知っている会社の株を…
上場当時,
株を買っていたら…
1株あたり数千円のものが…
今は1億円になっている,
なんて話も聞きます。

 

 

これが,
先行者利益の
一例です…が。

 

 

 

果たして,
先行者利益で
儲けることってできるのでしょうか。

 

 

詐欺師の典型的手口として,
今なら先行者利益の恩恵を受けられる…
なんていいながら,騙し取る手口も
あるようですね。

 

 

ひとつ,考えていただきたいのが,

「本当にそんな美味しい話だったとしたら
 なぜそんな美味しい話を持ちかけてくるのか」

ということ。

 

 

 

例えば,
私みたいな冴えないおっさんに
ものすごくきれいで若い女性が
よってきて親密に接してきたら…
美人局か,あるいは何かしらの
怨恨で罠に陥れることを
真っ先に疑います。

 

 

当たり前ですね。

 

 

なぜなら,
それ以外に,
ものすごくきれいで若い女性が
近づいてくる理由がないからです。

 

同じように…
本当に美味しい儲け話だったら,
私のところにそんな話が持ちかけられる
理由がない。

 

 

昔から,

 

「本当にそれが儲かるのであれば,
 あなたのご家族や友人,
 大切な人に紹介してあげてください」

 

 

というのが決り文句です。

 

 

ここまでで95%以上の
「先行者利益」
の話は終わるのですが。
これで終わったら,
「ペンギンは鳥である」
くらいの感じですね,

 

「だから何?」

と思うのではないでしょうか。
なので,もう少し掘り下げていきます。

 

 

詐欺や,攻撃的な意図がない場合ですね。

 

 

まれにあるから…
それを求めてしまうのは
仕方がないかもしれません。

 

 

では,
その数少ない事例の正体とは何か。

 

 

ぶっちゃけ儲からない

 

 

 

例えば,
マーケティングにおいて,
「プロダクトローンチ」
という手法が日本に持ち込まれた
時の話です。

 

メールアドレスを登録すると,
動画が2回,3回と送られてきて…
そこから日付を区切って,
一気に売り出す。

 

きっと,
「ああ,あれのことか…」
なんて思った方も
いるかもしれません。

 

 

 

日本で初めての事例が,
12時間で5億円売れたとか…
それは嘘だ…とか,
様々な情報が流れていますが。

 

 

その真偽はよくわかりません。
ですので,あくまでも推測ベースでの
話です。

 

 

本当に,
プロダクトローンチで
12時間で5億円売れたとして。

 

 

それって,
本当に儲かっているのでしょうか。
その成約率は再現性があるのでしょうか。

 

 

 

その12時間で5億円売れるようになるまでに,
どれだけの時間を費やして,
マーケティングを研鑽し続け…
それだけでなく,
海外の様々な事例を研究し,
取り入れ,テストを繰り返し…

 

 

でも,
海外の事例をそのまま日本に入れても,
文化・風習が違うので,
微妙な「カスタマイズ」が必要です。

 

 

原理原則は変わらないにしても,
そのカスタマイズがない状態では
とてもそのままでは使えません。

 

 

 

そのカスタマイズに
どれだけの手間暇時間コストを
掛けたのか。

 

 

それらの情報が,
一切わかりません。

 

 

それらの情報を一切出さずに,
単純に
12時間で5億円
というセンセーショナルな
情報だけが先行してしまっている。

 

 

その上で,
この手の最新手法は,
早く参入したほうが,儲かる…
という考えに結びついてしまっています。

 

 

そもそも,
プロダクトローンチは
うまくいきましたが。

 

 

まったく鳴かず飛ばずで
闇に葬られていった
手法のほうが多いのでは
ないでしょうか。

 

 

それらを差し引きすると…
果たして,先行者利益って
存在するものなのでしょうか。

 

 

 

先行者利益の正体

 

 

 

ということで,
先行者利益の正体とはなにか。
それは経済的な利益,
損益計算書に記載できるたぐいの
ものではありません。

 

 

 

先行者利益の本質。
それは,他者に先んじることの
優越感です。

 

 

 

新しい,他の人が知らない
特別なやり方で儲けることで,
他の人から羨望の眼差しを浴びること。

 

 

これが,
先行者利益の正体です。

 

 

ぶっちゃけ,
儲けるだけなら,
そんな「危ない橋」を渡る必要など
ないですからね。

 

 

 

なので…
今日お伝えしたいのは,
経済的利益のために先行者利益を
求めるのはやめたほうがいい
ということです。

 

 

 

その損益計算書に載らない,
特別な優越感を求める。
別にその事自体を
否定することはありません。
私達は人間ですからね。

 

 

人間には感情があるのですから,
それ自体の善悪を評価するつもりは
ありません。

 

 

優越感を味わいたいなら,
先行者利益を求める。
これはOKです。

 

 

経済的利益を求めるなら…
先行者利益を追いかけるのは,
意図と手段が食い違いっている,
ということです。

 

 

そろそろ,
「2021年最新」
なんて言葉が巷に増えてきたので,
「最新」「新しい」
から
「先行者利益」
についてまで言及しました。

 

 

なるほどなぁ…と
思ってもらえましたら幸いです。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

お知らせ

先行者利益の手法は,
すぐに廃れますが…

 

私がお伝えするのは,
何年経っても変わらず使い続けられるもの。

そもそも,
これすらできずに,
ビジネスで売上をあげようがない。

というくらいに,
単純で基本的かつ重要なものです。

 

詳しくは昨日の記事をご覧ください。

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