宗教行事をマーケティングキャンペーンに取り入れる是非と弊害

宗教行事をマーケティングキャンペーンに取り入れる是非と弊害

宗教行事をマーケティングキャンペーンに取り入れる是非と弊害
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は,いつもは書かない,
禁断のテーマにふれることにします。

 

 

お題は,宗教について。
ただ,個別のどの宗教,宗派,
特定の団体…
それを擁護,肯定あるいは,
否定,糾弾する意図はありません。

 

 

人には
信仰の自由があります。

 

信仰の自由とは,
特定の宗教を信じる権利と,
特定の宗教を信じない権利です。

 

 

自分の宗教を否定されることは
人権侵害だし…

 

まして,
特定の宗教を強要されるのは,
もってのほか。

 

 

ですので,
基本的にこの場において
特定の宗教を,擁護,糾弾
するつもりはありません。

 

 

ですので,
正確に言うならば,
「宗教観」
みたいな感じですかね。

 

 

道楽程度に
お付き合いください。

 

 

 

ショッピングモールでの違和感

 

 

 

つい先日,
ショッピングモール内を
徒歩で移動していたときのこと。

 

 

館内BGMを耳にして…

 

う~ん…

 

ちょっと考えてしまいました。

 

 

なぜか。
クリスマスソング…
といえば聞こえがいいですが。

 

適切に言うならば,
「讃美歌」
だからですね。

 

 

ただ,外国語で掛かっているので,
BGM…完全にバックグラウンド化している。

 

 

だから,違和感はないのかも
しれませんが。

 

 

これ…
そもそも歌詞が日本語だったら,
これを館内BGMで
流せるのでしょうか。

 

 

歌詞をブログに載せるのは,
「大人の事情」的におっかないので,
載せませんが…

 

 

言葉を選ばす表現するなら,
コテコテの宗教賛美。

 

 

日本国内において,
「宗教」
と聞くと…

 

ん?

 

…という感じで,
一歩引いた感じで見られるのでは
ないでしょうか。

 

 

さらに言うならば…

 

 

日本国内における,
キリスト教徒は,
人口の1%程度だと言われています。

 

この時点で,
かなりレアな存在です。

 

 

けれど,
実際には
朝○新聞の発行部数みたいなもの。

 

なぜなら,

 

 

宗教の信者数は、文化庁『宗教年鑑』平成29年版によると、
(他の宗教のデータにつき省略)
キリスト教系が191万4196人(1.1%)、
(他の宗教のデータにつき省略)、

合計1億8226万6404人となり、
これは日本の総人口(約1億2600万人)の
およそ1.5倍にあたる。

したがって複数の宗教の「信者」として
数え上げられている国民が
確実にいることになるが、

一方で個々の国民へのアンケート調査などでは、
「何らかの信仰・信心を持っている、
あるいは信じている」
人は2割から3割という結果が出ることが多く
逆に総人口を大幅に下回る数しか
宗教の「信者」がいない、
または「信者である」と思っていない、
ということになる。
(Wikipedia)

 

 

何らかの信仰を持っている人は,
日本人口の3割程度なのに,
各宗教団体の届出数を見ると,
日本人口の1.5倍ということになります。

 

 

統計の取り方その他もろもろの事情により…

 

まあ,ほんのちょっと,
たった1.5倍ほど・・・・・・・・・増えてしまったのでしょう。

 

 

ということは,
単純に均等割で計算すると,
各信者数を1.5で割り…

 

 

もともとは,3割くらいしか
信仰がないのですから,
3割を掛けることにします。

 

 

約191万4000人÷1.5×0.3=38万2800人

 

 

これが,国内の実質的なクリスチャン数でしょう。

 

 

これを仮にクリスチャンの人数とした場合。
1億2600万人÷38万2800人≒329人

 

つまり,クリスチャンの割合は,
329人に1人(約0.3%)ということになります。

 

※実際の数字は不明です。

 

 

にもかかわらず…
ショッピングモールという
パブリックスペースで,
神を賛美する,コテコテの
宗教歌が流れているわけです。

 

 

あらためて思うと,
なかなかに異様ですね。

 

 

 

ありと言えばあり

 

 

 

まあ,
マーケティングキャンペーンに
「理由」
などいりません。

 

 

よく,
「コピー機の実験の話」
をするのですが。

 

 

「急いでいるのでコピーを先に
 取らせてください」

 

とお願いする場合。

 

「コピーをしたいので,
 先にコピーをさせてください」

 

とお願いする場合。

 

 

順番を譲ってくれるパーセンテージは
さほど変わらない,
という話があります。

 

 

つまり…
理由っ「ぽい」のであれば
それを「ダシ」にして
マーケティングキャンペーンをする。

 

ここまでは,
まあ,許容範囲です。

 

 

不思議なのは…
329人中1人しか信じない,
非常に少数の宗教行事を
ダシにしているのが,
なんとも不思議と言えば不思議です。

 

 

 

宗教の役割

 

 

 

ということは,
宗教は,
販促プロモーションの
ダシになる程度のものである。

 

 

で済ませていいのでしょうか。

 

 

もう15年以上前に,
ある方から聞いた話です。

 

 

 

体が調子悪かったら,
どのようにするか。

 

 

例えば,
医師の診察を受けたり,
治療,薬を服用したりする,
ということがあります。

 

 

では,
心の調子が悪かったら
どうしたらいいのか。

 

 

 

カウンセリングを受ける,
というのも一つの方法ですね。

 

 

では,
心と体を統率する,
人の存在性…

 

このブログでこの言葉を使うのは
少々微妙ですが,
使わないと分かりづらいので
ご容赦ください。

 

すなわち,
精神とか魂とか…
そういったものが
「不調」
だったらどのように対処したら
いいのでしょうか。

 

 

ここで間違っても,
「精神科」
なんて言わないでくださいね。

 

過去に何回か書きましたけど,
精神科の薬を服用すると,
「自殺企図」
の副作用がありますから。

<参照>

 

 

 

そもそも,
薬という
「物理的手段」
を講じる対象は,
「肉体」
の範疇ではないでしょうか。

 

 

…ということを考えると,
精神…人の存在性が
不調な時に
それを調律する何かがなければ,
人は間違った
おかしな方向にどんどん進んでいって
しまうことになります。

 

 

 

今の世の中に足りないもの

 

 

 

「昔は違ったのに」
「最近の世の中は何かがおかしい」

 

みたな風潮があるようですが。

 

 

そう考えると,
人間の心と体を司る
上位的なものの
調整,調律がうまく行っていないのですから,
おかしなことになるのも
むべなるかな…でしょう。

 

 

外国では通用しないし,
いろいろとまずいかも知れませんが。

 

ここは日本です。

 

 

日本は,
古来から八百万の神への信仰が
あったり…

 

祖霊信仰がありました。
例えば「山の神」みたいな感じでしょうか。

 

 

その内容の是非は脇において,
それが人間に必要であり,
そして今の時代にはそれが足りないから,
世の中がおかしくなってるのでしょう。

 

 

つまり…
人間という存在を超える
上位概念,上位存在がないから,
人間がこの世の覇者的な存在として
捉えてしまい…

 

 

客観性もなにもなく,
謙虚さも失い…

 

 

傲慢に振る舞うようになってしまった。
ひとりひとりの影響はともかく,
それが,積もりに積もって,
世の中が悪くなっていった…

 

 

という感じでしょうか。

 

 

つまり,
宗教の役割は,
人間を超える存在に対して
アプローチする…
ということの作用として,
自分のあり方を
俯瞰してみることにより,
自分の状態を調整できることに
あります。

 

 

これ,
私の独自意見なので,
他所では言わないでくださいね。
特に,特定の宗派,特定の神を
熱心に信仰している人に言ったら,
大変なことになります。

 

 

 

 

高潔さと宗教心

 

 

 

例えば,
高潔さ。

 

高潔さとは自分が思うことを
そう思う,と言えること。
一貫性ですね。

 

 

例えば…
ある「間違っている」と思うことについて,
外圧に屈して,
「問題ありません」
などと言ってしまう。

 

これが,高潔さを欠いた,
卑劣な生き方です。

 

そして…
なぜ卑劣になれるか。
宗教心…
人間という存在を超える何かの
目線を意識することがないから,
どこまでも自分本位に
振る舞えてしまうのです。

 

 

例えば,
その人の本来の職責,
役割や立場から
果たすべきことに目を背けて,
特定の勢力に媚びへつらうような
仕事しかできない人…とかですね。

 

 

でも,
それって誰よりも
「本人が間違っている」
ことに気づいています。

 

けれども,
そのまま押し切ってしまう。
とはいえ,
そのままだとバツが悪いから…
おかしいのは自分ではなく,
自分以外だ…とばかりに,
批判的な振る舞いをしてしまう…
とかでしょう。

 

 

まあ,
この事自体に関して,
私自身がどうにかできることは
ありませんが。

 

 

ただ…
今日の落としどころとしては,
マーケティングキャンペーンの
ダシにしてしまうことで,
宗教の価値を貶める活動に
加担してしまうのであれば…

 

 

それは,とても残念なことです。

 

人は人です。
超越的な存在ではありません。

 

 

それは,
ちょっとした自然災害に直面するだけで,
直ぐに実感できるでしょう。

 

 

マーケティングキャンペーンで,
宗教的な要因を活用する際は…
せめてこの視点をわすれないように
心がけたいものです。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

アップスタッツ合同会社のブログを
メールで受け取りませんか?

ブログ記事の内容を,メルマガで配信いたします。

 

ブログ記事内容とは別に,
メルマガ読者限定コンテンツの
配信もあります。

 

毎朝午前5時に,ブログ記事をメルマガ配信。

午後5時過ぎに,
メルマガ読者限定記事を配信いたします。

 

特に,ブログでは公開しづらいノウハウなどは,
メルマガ限定でご案内いたします。

 

今すぐ下記フォームよりご登録ください。

メールアドレス *
お名前 *
全角文字で入力してください。

 

ブログに感想やコメントをいただけませんか?

ブログの感想,意見,あるいは,
こんな記事を読みたい,
「○×について,どう思いますか?」
といった質問やリクエストなどを,
お気軽にお寄せください。

 

コメントの方法は2つ。

1つは,このページ一番下の投稿フォームにコメントしていただくこと。
もうひとつが,コメント投稿フォームに入力いただくこと。

 

いただいたコメントを元に,
今後の記事執筆に反映させていきます。
「よくわからなかった」「おもしろかった」「むずかしかった」「参考になった」
など,一言でもいいので,お気軽にコメント,お待ちしております。
※コメントの際にメールアドレスを記入いただいた方は,
メルマガ登録させていただきます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください