こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は…実例解説です。
何が問題で,何をどう改善したらいいのか。
愚者は自分の経験に学び,
賢者は他人の経験から学ぶ
…なんて言葉があるらしいです。
出典も,中身もいろいろありますが。
どうせなら,
他人の失敗から学んだほうが,
コストが安くていいですよね。
多くの場合
「成功例」
の解説はありますが。
今回の
失敗例(推測)をもとに,
ちょっと考えてみるきっかけに
してみてください。
午前4時の怪奇現象
自宅で眠っていたときのことです。
眠りはだいぶ浅かったのでしょう。
玄関のあたりから
ガサガサ音がします。
何事か…と思って飛び起き…
時計を見ると,午前4時すぎ。
依然として,玄関から
ガサガサ物音が。
その後…音が止んだので,
様子を見てみたところ…
単に郵便受けに
投函していただけでした。
朝の4時に投函なんて…
実にはた迷惑な話です。
きっと,
新聞の配達員が,
新聞を購読していない世帯にも,
チラシだけを配達する…ということ
だったのでしょう。
郵便受けにはチラシが束になって
押し込んでありました。
朝から不審な物音で
起こされた腹いせに,
今日のネタです。
入っていたチラシのひとつがこちら。
裏面は,純粋に料金表で,
「工事の内容と価格が列挙してあるだけ」
なので省略します。
いかがでしょうか。
このチラシを見て,
何をどう思うでしょうか。
個人的な話をすると。
先日,ハウスクリーニングに
清掃を依頼した…なんて話を
書きました。
<参照>
びっくりするほど
きれいになったのですが。
それ以前に,
自分が掃除をしても…
がんばっても努力しても,
どうにもきれいになる感じがしないのです。
その時に,
つくづく思ったのが…
「知識もスキルもない中で
がんばったところでこの程度のことしか
できないんだよなぁ…」
…と実感したものです。
そして…
このチラシを見たときも,
まさに同じことを思いました。
知識経験スキル。
何もない人が…
おそらく,社長もしくは上司に
指示されて…
なんとなくワードで作ってみたチラシ,
という感じですね。
本当に…
何もない…ゼロ…というほかない,
そんなチラシです。
上述では
>失敗例(推測)をもとに,
と書きました。
なぜなら,私はこの会社の
関係者ではありません。
「本当に」
反応がゼロだ,と
断言できないだけであって…
ただ,実際問題,
現在進行系でトイレが流れないとか,
風呂が水漏れしてるとか…
そんな状態でこのチラシを見ても,
ここには電話しないだろうな…
という確信はあります。
なぜなら,
電話する理由がないからです,
私だったら
まず検索するでしょう。
あるいは,知人の伝手から
誰かを紹介してもらうでしょう。
ということで,
何から何までどうしようもない
このチラシ。
ただ,
私はマーケッターであり,
コピーライターです。
もし…
万一…この会社から連絡が来て,
「このチラシをどう改善したらいいか
アドバイスをして欲しい」
なんてことがあったら,どう回答するか。
…ということを脳内シミュレート
してみたところ。
結論としては,
シンプルに
「このチラシを直したところで
どうにもならないから
ゼロから作り直しを推奨します」
としか言えないな…と
思った次第です。
分離法
何から何まで…
ありとあらゆるすべてが駄目で
話にならない。
…とは思うのですが,
それだと,
具体的に何をどう改善したらいいのか,
アイディアが出てきません。
こういう時に,
どのような思考をしたら
アイディアが出てくるのか。
ひとつの方法として
「分離法」
というものがあります。
大きな塊だと,
捉えることができませんから,
細かく分離していく…ということですね。
具体的には,
「一番~なのはなんだろう?」
という問い掛けです。
ここでは…
「このチラシの一番の問題点はなんだろう…」
となります。
一番が出てきたら,
二番,三番…と細かく分離していくことが
できますから。
根本的なところでは,
上述の通り,
「知識経験スキルの何もない」
というところであり…
担当者にマーケティングと
コピーライティングを学ばせてから
チラシを作り直させればいい。
…というのが,
最良策ではあるのですが。
最良=最適
とは限りません。
長い目で見たら最良でも…
当面の売上を
チラシで集客したい…
となった場合には,
時間がかかりすぎる手でもあります。
そもそも
チラシで集客する,
という前提すらも
疑って改善したほうが
手っ取り早いのですが,
それを言ったら,
記事になりませんので,
ここでは割愛します。
このコピーの問題点
それは…
「かけらほども顧客のことを顧みていない」
という点です。
チラシの本文すべてが…
「自分のこと」
しか言っていませんよね。
これを,よく
Meメッセージと呼んでいますが。
自分のことしか考えておらず,
自分のことばかりしか言わないような相手。
人間関係でも,
嫌われて当然です。
ここでは,
顧客のことが
全く出てこないのが,
最大にして根本的な問題です。
そこから派生して考えると…
そもそも
信用できるかどうか…
というのは,もっと「後」の話です,
例えば…
トイレに異常があったとします。
うまく水が出ない。
そんな時に,
検索して…
出てきたこの会社。
この会社なら,
自分の問題を解決できそう。
という段階から…
実際に電話するまでの「間」に
必要となる話です。
すなわち…
この会社なら
問題を解決できそう
↓
でも,本当に大丈夫なのだろうか
↓
信用や実績を見て判断
↓
問題なさそう
↓
問い合わせする
…という思考の変遷が,
割と一般的でしょう。
この,顧客の思考の流れに合わない
メッセージを発信すると,
チラシの場合は無視され…
人間関係では空気が読めない残念な人
扱いとなります。
例えば…
一緒にラーメン屋に入り…
「どのラーメンにする?」
と尋ねたら…
「この店,カード決済できるみたい」
と回答するようなものでしょう。
徹頭徹尾,
自分目線で,自分の都合で,自分のことしか
語っていないチラシなので…
そこに救いはない…という話でした。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平
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