なぜ元オウムのカルト団体が信者を獲得できているのか

なぜ元オウムのカルト団体が信者を獲得できているのか

なぜ元オウムのカルト団体が信者を獲得できているのか
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

昨日は,
宗教の布教を例に,
マーケティングの話をしました。

 

日本国内において,
キリスト教が広まらないのは,
あまりにもマーケティングが下手すぎるから
という話であり…

 

それは,
リアリティを無視した
アプローチをしているからに
他ならない。
…ということでした。

 

 

では,
どうしたらいいのでしょうか。
それが,今日のお題です。

 

 

以下,お付き合いください。

 

 

 

時の経過で忘れ去られる恐怖

 

 

地下鉄サリン事件を
ご存知でしょうか。

 

 

平成7(1995)年3月20日
朝の通勤時間帯,東京・霞ケ関駅を通過する
3つの地下鉄路線を走る5つの車両に
猛毒の化学兵器である
サリンがばらまかれました。

死者13人,
負傷者5800人以上という
被害をもたらした,
この事件。

これを行ったのが,
当時の名称である
オウム真理教です。

では,
このオウム真理教は
どうなったのか。

そんな危険なカルト宗教は
とっくに取り潰しになった…
わけではありません。

 

教祖である
麻原彰晃の死刑執行後も,
団体は分裂し,名前を変えて
現在も存続しているようです。

 

公安調査庁によれば,
現在も,毎年100人前後は
若者が入信している…とか。

 

 

若者は,地下鉄サリン事件なんて
知りませんからね。

 

この話だけを聞くと,
おかしいですよね。

 

そんな危険なテロ活動をする
宗教団体に,毎年100人以上も
入信する人がいる。

 

日本は,
そこまで不穏分子に狙われるような
国家なのでしょうか。

 

ここからは,
完全に個人的な推測です。

 

さすがに,
いきなり過去の出来事,
地下鉄サリン事件を
「武勇伝」
的な扱いで,布教活動したところで
信者は集まらないし,
むしろ公安からいろいろと横槍が
入るのではないでしょうか。

 

なので,おそらくは逆なのでしょう。
すなわち,

 

過去はオウム真理教だった,
という事実は伏せて,
勧誘し,帰依させる。

 

心酔させた上で,
過去の「武勇伝」として
紹介される。
…という流れではないか,と
推測します。

 

 

つまり,
元オウム真理教だということを
伏せて隠したとしても…
それでもなお,年間100人程度は

「新規顧客を獲得できている」

ということができます。

 

では,
それはどのようにして
なされるのでしょうか。

 

もちろん,不明です。
不明ですが…

 

聞いたことがあるのが,
大学などのサークル団体が,
実は新興宗教団体の下部組織だった,
なんて話があるそうです。

 

サークルを装って,
近づいてきた学生を勧誘しているわけです。

 

元オウム真理教の現団体が
実際にはどうしているのかは知りませんが。

新興宗教団体が,
サークルを装って勧誘している,
という話を聞いて,

「なんて正しいんだろう…」

と思わずにはいられませんでした。

 

犯罪者のほうが正しく努力をしている現実

 

話は変わります。
コールドリーディングなどの話術を
徹底的に磨いて取り入れている
「詐欺師」
と…

 

詐欺師ではないけれど,
ただの占い師とでは,
どちらがより努力研鑽しているでしょうか。

 

 

実際に
コールドリーディング的な
話術を教えている方いわく,
「詐欺師のほうが熱心に学んでいる」
と嘆いていました。

 

 

実際に,そうなのでしょう,
当時は私はその気持ちはわかりませんが…
今なら,よくわかります。

 

 

伝統的な
「まっとうな」
宗教が…
的確にマーケティングをして,
しっかりと集客できていれば,

 

 

あやしいカルト新興宗教など,
存在することができないのです。

 

 

伝統的なまっとうな宗教が,
歴史の上にあぐらをかいて,
的確な集客をせず…

 

日本人に,
フランス語教室を
「フランス語で」
勧誘するがごとく,
ふざけた,冗談のような
まず反応が見込めないような
勧誘をしているから…
新興宗教団体が存続できてしまうのです。

 

相手のリアリティに合わせた
的確なメッセージを展開しないと
反応できないのです。

 

 

では,
リアリティに合わせるとはどういうことでしょうか。

 

 

 

聖書を売るならどう売る?

 

 

ちょっとした例です。
聖書というものがあります。

 

 

ここでは
いわゆる,キリスト教の聖典です。
旧約聖書と新約聖書で構成されています。

 

これを,
非キリスト教徒に売るなら,
どのようなアプローチをしたら
いいのでしょうか。

 

ここで,
「イエス・キリストの救い」
みたいな意味不明な言葉がけでは
反応は得られません。

 

相手のリアリティに合わせると…
あくまでも一例です。

 

「世界で最も多く読まれたビジネス書」

 

として…

 

 

この本一冊を読んで理解できれば,
この地球の約3割の文化的思想的背景を
知ることができる。

 

日本のような多神教の島国出身の人が,
海外でビジネスをするなら
商談相手の背景を知る上で,
この本以上に効果的なものはない。

 

…みたいなアプローチが
考えられます。

 

その結果として
手にとった人の中から
一定の数の人が,

 

「試しに教会に行ってみようかな」

 

…となるかもしれません。

 

実際に,
カルトや新興宗教団体は,
このリアリティにあわせたアプローチを
しているから,集客できているのではないかと
推測します。

 

リアリティをあわせる。
これは本当に大事ですね。
忘れなうように心がけたいものです。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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