商品のメインベネフィットを間違うと売れないという当たり前の話

商品のメインベネフィットを間違うと売れないという当たり前の話

商品のメインベネフィットを間違うと売れないという当たり前の話
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日は…
商品やサービスの

「主要な目的」

…つまり,
メインのベネフィットと
その後に続くベネフィットについて
考えていきます。

 

いちいち細かく
考えるよう話ではない…
とばかりにおざなりにしてしまうことも
あるかもしれません。

 

ただ…
その弊害として,
プロモーションの打ち出し方や
優先順位を間違ってしまうことが
あるかもしれません。

 

そうならないように,
以下お付き合いください。

 

 

半額で投げ売りされていたカップ麺

 

 

以前のことです。
スーパーに買い物に行ったところ,
カップラーメンに半額のシールが貼られて
投げ売りされていました。

 

 

パッと見た感じ,
見たこのないパッケージでしたが,
パッケージには写真が印刷されており…

 

 

どこかのラーメン店の実店舗で
販売されているものを,
カップラーメンとして
商品化したものでしょう。

 

 

それが半額で売られている
ということですね。

 

 

まあ,
その手の実店舗のラーメンを商品化した場合,
価格が高めになるので,
それで売れていないのでしょう。

 

…と推測。

 

半額だし,
物は試しに…と買ってみました。

 

 

そして
実際に食べてみる「前」に
なぜ半額…投げ売りされるのかが,
わかりました。

 

 

投げ売りされるというのは
最初から
そもそも売れていない,という
パターンもありますが。

 

 

一度買った人が,
二度目を買わない…
つまり,リピートしない結果,
在庫処分として
半額にする。

 

…ということもあります。

 

 

今回…
食べる前に,

 

「あ,これは次はないな」

 

 

とすぐにわかりました。

 

 

 

食べた感じは,
味は悪くなく…
好みの味とも言えます。

 

が…
次に買うか…と言えば,
首を傾げざるを得ないでしょう。

 

 

食べる前に,
「あ,これは次はない」
と思った理由。

 

 

それが,
今日の
メインベネフィットの話に繋がります。

 

 

カップ麺のメインベネフィットって何?

 

 

あらためて,
カップ麺のベネフィットについて
考えてみましょう。

 

ベネフィットとは,
それを買うことで得られる
より良い変化や結果のことです。

 

 

では,
カップ麺のベネフィットとは
何でしょうか。

 

 

お湯を入れて3分で食べられる
…のはベネフィットではありません。

 

単に特徴ですね。

 

お湯を入れて3分で食べられるからこそ
得られる何かがベネフィットです。

 

 

例えば…

 

 

夜遅くに,
仕事から帰ってきたとします。

 

疲れ切って,
食事の準備をする気力もありません。

 

そんな時に…
お湯を入れるだけで
食べられるのです。

 

 

誰でも簡単に,
お湯を入れるだけで
いつでも食べられる,
その手軽さ,簡単さが
カップ麺の本質であり,
メインベネフィットでは
ないでしょうか。

 

 

美味しいものが食べたいなら…
どう考えても,
ラーメン店に食べに行ったほうが,
美味しいものを食べられます。

 

 

安いものを食べたいなら…
カップ麺1つよりも1食あたり安く済ます方法は
いくらでもあります。

 

安さでも,美味しさでもなく…
手軽にすぐ食べられる点が,
カップ麺のベネフィットです。

 

 

これが,メインベネフィットです。

 

だからこそ,
カップ麺のメジャー商品である。
日清のカップヌードルは,
24時間稼働している消防署などに
売り込みに行き…

 

あさま山荘事件などで大活躍し
ブレイクしたのです。

<参照>

 

 

カップ麺のサブベネフィットって何?

 

 

味や内容,
パッケージなどで差別化することは
大事ですが…

 

 

メインベネフィットから
外れたら,本末転倒です。

 

 

 

では,メインに対して
サブベネフィットとは何でしょうか。

 

 

味などは,
サブベネフィットになるでしょうか。

 

大盛りのカップ麺で
量が多いものなども,
「お腹いっぱいになる」
ということで,サブベネフィットかもしれません。

 

 

イロモノ系では,
カップやきそばの
ペヤング当たりから,
激辛系のとんでもない商品を
販売していますが。

 

<参照>

 

あれは
「体験」
を売っているのでしょう。

 

 

話を戻します。

 

 

カップ麺の場合。
味は,サブになることはあっても,
メインになることはありません。

 

よほどのことがない限り,
カップ麺の味は,
ラーメン店の味を超えることはないからです。

 

 

 

本来のメインベネフィットである
手軽さや早さからぶれてはいけないのです。

 

 

半額で投げ売りされていた
カップ麺。

 

これは
「リピートされないから,
投げ売りでもやむを得ない」
と…食べる前から判断した理由はシンプルです。

 

蓋を開けたら,
中に小袋が4つ入っていたからです。

 

 

日清のカップヌードルは,
文字通りお湯を入れるだけです。

 

 

最近のカップ麺は…
かやくだけを先に入れて,
スープ(の素)を「後入れ」に
するものも増えてきました。

 

 

この場合,
かやくが先入れ
スープの素が後入れですね。

 

この時点で,
手軽とは言えません。

 

例えば,
蓋を開けると,
スープの素となる粉末の袋が
1つだけ入っていた。

 

これは,まだ手軽と言えますが。

 

 

先入れと後入れを
判断しなくてはならない時点で
「面倒くさい」
のです。

 

今回は…

 

先入れと後入れ,
そして食べる直前に入れるトッピング…

 

 

分かれていて,4つです。
どれをどの順番に度のタイミングで入れるのか。

 

そこまでをカップ麺に要求するのは
本末転倒です。

 

上述のシチュエーションのような場合,
疲れ切って帰ってきて,
食事の用意をするのも億劫な場合。

 

疲れているのは体だけではありません。
それ以上に「頭」が疲れているのです。

 

 

そんな状況下で,
4つの小袋をいつどのタイミングで
どの順番に…

 

と考えなければならない時点で,
カップ麺としてのメインベネフィットを
完全に失ってしまっているのです。

 

 

少々偏見じみた表現ですが。

 

そういった手間が億劫で面倒だから,
カップ麺を買うのです。

 

多少は手数を掛けてもいいけど,
料理スキルはなかったり…
手数を掛けるのは面倒…

 

とかだったら,
パスタを茹でて,レトルトのソースを掛ける,
なんて選択も出てきます。

 

カップ麺は
手軽さが大事なのです。

 

「いち,に,さん,いっぱい…」

 

なんて表現がありますが…

 

つまり,3まではカウントできるけど,
3を超えた時点で「いっぱい」と判断してしまう。

 

カップ麺に,小袋4つは…いっぱいでやってられない…
となったのではないでしょうか。

 

プロデュース元のラーメン店が,
拘ったあまりに,4つになってしまったのだろうと
勝手に推測しますが。

 

カップ麺のベネフィットは
メインは味ではない…ということを
理解していなかったのでしょうね。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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