新規開業する歯科医院を前に何も思わなかった話

新規開業する歯科医院を前に何も思わなかった話

新規開業する歯科医院を前に何も思わなかった話
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,
失敗している開店イベントの話です。

 

開店イベントとは何のためにやるのか。
その目的を考えた時に…

これではだめでしょう…
そんな話です。

 

 

以下,お付き合いください。

 

 

新規開業する歯科医院の話

 

 

先日,買い物に行った帰りのことです。

 

あるビルの1階正面に,
たくさんの風船が設置してありました。

 

 

なにかの開店イベントのようですね。

 

よく見てみると,
歯科医のようです。

 

店舗の前では,
「内覧イベント実施中」
といった内容が書いてあり…

 

 

小さな立て看板には
KIDSの文字が。

 

 

平日の午後だったこともあり…
そこにいたスタッフと
やり取りしていた人は…
高齢の男性でした。

 

 

見た限りでは,
近々,新しく歯科医を開業するので,
そのための
オープニングイベントとして
内覧会を実施しているのでしょう。

 

 

 

 

今や,
コンビニよりも多いと言われる
歯科業界。

 

その…まさに,
コンビニの目の前に,
新しく歯科医ができました。

 

 

はたして,
この歯科医院は…
繁盛するのでしょうか。

 

 

 

 

歯科医院のマーケティングの難しさ

 

 

…と言えば,
圧倒的に競合が多いことが
考えられます。

 

 

上述の通り,
コンビニよりも多いと言われています。

 

実際の統計データを
見たことはありませんが…

 

以前に住んでいた,
人口約2万人にも満たない
小さな田舎町では…

 

コンビニが10店舗ありました。
そして…
歯科医院は11店舗ありました。

 

本当に,
コンビニより多いんだな…と
感心した記憶があります。

 

 

話を戻します。

 

コンビニよりも
競合が多い中…

 

 

市場で考えると
どうなのか。

 

 

歯科需要そのものは,
社会からなくなることは
まあ,ないでしょう。

 

 

 

噂によれは,
完全に虫歯がなくなる技術が
あるにはあるけど…

 

そんな技術が開放されたら,
歯科業界が大打撃だから
隠匿されている。

 

…なんて陰謀論もあります。

 

個人的には,
この陰謀論は否定も肯定もしませんが,
仮に肯定…すなわち,
そんな技術があったとしても…

 

保険適用外だったり,
様々な経済的,その他の事情で
その技術の恩恵を賜われるかどうかは別。

 

まあ,
私がこの生涯を送っている間くらいは,
歯科業界も,存続しているのではないかと
思われます。

 

ただ,
業界の存続そのものの話であって…
人口自体が減少している
日本社会において…

 

まして,競合が多い状況においては…
生き残るだけで,大変です。

 

しかも,
新規開店となると,
本当に大変です。

 

新規集客できることはもちろん…
そもそも,ここでいう
「新規」
とはなにか。

 

 

要するに,
競合からシェアを奪う,
ということになります。

 

そもそも,
現代社会において
歯科医院に行ったことが
まったくない…という人は
かなり少数でしょう。

 

つまり,
行ったことがある人…
つまり,よその顧客を
奪ってこなければなりません。

 

それ以外のパターンは…
新生児…
要するに小さな子供ですね。
この場合は
「はじめて」歯科医院に行く
パターンでしょう。

 

 

あるいは…
引っ越しをして,
以前の歯科医院には通えなくなった
パターンや…

 

あるいは,
今まで通院していた歯科医院が
廃業した…というパターンくらいでしょうか。

 

 

実は…
私自身,
この「新規」…引っ越ししたパターンに
該当します。

 

 

以前…
その人口2万人にも満たない
小さな町に住んでいた頃は,
本当に腕のいい歯科医院に恵まれましたが…

 

そこから引っ越して…

 

ある人から紹介されて訪れた歯科医院は…
これまでの生涯の中で,
もっとも腕が悪い歯科と断言します。

 

そこからまた引っ越して…
新たに見つけた歯科医院は
「普通」
でした。

 

前回が,史上最悪の歯科医院だったので,
普通でもありがたいですが…

 

また更に引っ越したので,
今の住居から通える歯科医院を
探さなければなりません。

 

 

虫歯が複数あるうちの
「ひとつ」
を治療した後に引っ越したので…

 

残りの虫歯も気になるところ。

 

 

さて。

少し強引さはありますが,
ご容赦ください。

 

 

私自身…
まさに,歯科医院にとって
優良な見込み客です。

 

なぜなら,
上述の通り,
「よそからシェアを奪わなければいけない」
わけではないですからね。

 

そんな私が…

 

虫歯の治療が終わっていない状況で,
歯科医院の開店イベントを目の当たりにし…

 

どう思ったのか。

 

 

マーケッターとしてどう思うかは脇に置き…

 

一人の,
歯科医院を求める
「見込み客」
としての立場から,
その歯科医院の前を通った時…

 

「何も思わなかった」

 

のです。

 

つまり,
その開店イベントは失敗です。

 

強引というのはこの点です。
私が通りかかって,
興味を引けない時点で,

 

その開店イベントは失敗です。

 

 

もちろん,
ウェブやチラシなどで
イベントに集客すれば
また別でしょうけど…

 

歯科医という
地域ビジネスで,
地元の人が
目の前を通って…

 

しかも,開店イベントをしていて,
さらに,通った人が,
その優良な見込み客だった。

 

そして…
何一つ興味を引くこと無く,
通り過ぎた。

 

 

ということですね。

 

 

一個人…
歯科医の見込み客としては
何も思うこと無く通り過ぎたものの…

 

それをマーケッターとして
あえて表現するなら…

 

「興味を引くものは何もなかった」
「行きたいと思わせる要素は何もなかった」

 

更に言うなら…

 

「むしろ行きたくない…と思う要因があった」

のです。

 

上述の通り,

KIDSと書かれた何かがありましたから。

 

子供にアピールするような歯科医。
絶対に行きたくない。

 

うるさくてかなわないですからね。

 

しかも,
そこにいた一般客らしき人は高齢者。
メッセージ…受ける印象もちぐはぐ。

 

つまり,
旧態依然とした,
何も売りやアピールもない,
ただの歯科医院だったということです。

 

 

 

この歯科医院の未来やいかに…ですね。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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