なぜダイエット系を売るときにダイエットと言ってはいけないのか

なぜダイエット系を売るときにダイエットと言ってはいけないのか

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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

昨日は,ダイエットと筋トレに関する
ネタで書いたので…
今日はこの点を別の角度から
考えていきます。

 

もちろん,
マーケティングの話です。

 

 

競合と同じような立ち位置で
同じような価値提供を
しようとすると,
ただのつぶしあいです。

 

そうならないためにも…
別の角度から考えなければなりません。

 

以下,お付き合い下さい。

 

 

ITセラピストって聞いたことある?

 

 

これは…確か,
全米屈指のコピーライターにして,
「億万長者メーカー」
と称賛される,ダン・ケネディ…
の講義録か何かで聞いた話です。

 

彼の話は
ふんだんにアメリカンジョークも
入っており…
そういったエスニックネタは,
判断に困るところもありますが…

 

まあ,ネタではなく実話でしょう。

 

…ということで,

ITセラピストの話です。

 

 

ITコンサルタントとかは
耳にしたことがあるかもしれませんが,
ITセラピストって,
私はこの話以外には聞いたことがないです。

 

何をするのか。

 

夜,遅い時間に,
こっそりクライアントの会社を訪れ
CEOの部屋に行き…

 

そこで…
パソコンの使い方を個別指導するのだそうです。

 

なぜ
「セラピスト」
なのか。

 

パソコンが使えなくて
傷ついた心を癒やすから…
らしいですね。

 

さすがにこの理由は
ネタかもしれませんが。

 

 

実際,
日本でもパソコンが使えない人が
サイバー担当大臣やってたり,
経団連の会長やてたりしました。

 

CEOなどの立場にある人でも,
パソコンを使えない人は
多々いることでしょう。

 

でも…
それを表沙汰にすることもできない。

 

だから
従業員のいない夜に,
こっそり指導する…ということなのでしょう。

 

 

経営者が
パソコンを使いこなせるかどうか,
その是非については,
本論ではないので省略します。

 

 

まあ,検索できないと
競合リサーチできないですから,
程度の差はあれど
使えないと話にならないとは思いますが…

 

 

話を戻します。

 

ここでやっていることは…
単なるパソコンの個別指導です。

 

それを
・夜にこっそり
・CEOに対して
行っている。

 

これだけで…
確か「2ヶ月先まで予約でいっぱい」
らしいです。

 

もちろん,
単価も,かなり高額になることでしょう。

 

 

単価は脇においたとしても

 

単なるパソコンスクールが
パソコンの使い方を指導する…

 

のではなく
「セラピスト」
と称して活動する。

 

この点が,
似て非なる点であり
それが決定的な差につながるのでは
無いでしょうか。

 

 

ダイエットと言わずにダイエットを売る

 

 

 

さて,
今日のお題,ダイエット。

 

ダイエットは,
ニーズとウォンツに乖離があります。

 

どういうことか。

 

ダイエットをしたいと思っても,
それを口に出したり,明らかにしたり
そのための行動が大きく制限されるのです。

 

 

理由としては,
ダイエットに失敗すると,
セルフイメージに大きなダメージを
被るからです。

 

 

ダイエットに失敗したら…
その後のダイエットをしようとする度に,
その失敗の傷が疼くのです。

 

それだけではなく…

 

周りも加担します。

 

 

ダイエットを宣言しようものなら
飲み会に誘われる頻度が
どれだけ激増することやら…

 

かえって太らそうと,
飲みに連れだしたり,
ケーキを振る舞われるなんてことも
よく聞きますね。

 

 

そうして,
失敗して,
セルフイメージにダメージを被り…

 

ダイエットはしたいけど,
ダイエットしたい,って
思うことすら忌避する人も
多いのではないでしょうか。

 

実際,
私は昨年,いろいろあって20キロほど
体重が減りましたが…

 

ダイエットはしていません。

 

ダイエットしようとしていたら,
きっと失敗したでしょう。

 

 

ダイエットを
志すこと自体が,
リスクになっている…

 

…というのが,
ダイエットが必要な人の
奥にある心理です。

 

 

…ってことを理解せずに,
スポーツジムが,
ダイエットゴリ押しの
コースを売るばかり。

 

本当に,
似たようなコースばかりで
びっくりしました。

 

 

まあ…
太っている人の気持ちは,
トレーナーにはわからないから
仕方がないのでしょう。

 

だからこそ,
本当にダイエット関連サービスを
売りたいなら…

 

ダイエットと一切言わないほうが,
きっとよく売れるでしょう。

 

 

 

結局は地道なマーケティング

 

 

昨日書いたように,
私は健康的に筋肉をつけて,
怪我を防いだり,
生産性を維持向上できる体になりたい。

 

……というウォンツがある,
なんて話はしましたが。

 

もし,
それが実現したら
何が起きるでしょうか。

 

きっと,もっと痩せるでしょう。

 

結果的にダイエットになるけど,
ダイエット目的ではないという考え方ですね。

 

 

別の例としては…

 

鉄オタのための
体つくり…という切り口。

 

 

もし,
鉄オタがメタボだったら
どうなるでしょうか。

 

 

鉄オタと一口に言っても,
いろいろカテゴリがあり…

 

私はかつて,
「乗り鉄」
でした。

 

 

写真はさほど興味はなく,
実際に,時刻表片手に,
18きっぷでいろんな路線に乗る感じです。

 

 

20代前半の頃…
当時は関東在住で,
そしてまだ青春18きっぷで
北海道に行くことが出来ました。

 

 

1泊6日の旅行を計画して
実際に行きましたが。

 

1日14時間,電車の中
(寝台席とかリクライニングとかない,
ごく普通の通勤電車)
だったり…

 

乗り換えがハードだったり…

 

逆に,午前2時に下車して
3時間待ち…
なんてこともありました。

 

 

要するに…
乗り鉄でも,
体力は要るのです。

 

撮り鉄なら,
重たいカメラを持って移動するでしょうから,
更に体力は必要かもしれません。

 

また…お金がかかるでしょうから,
仕事も頑張らなければなりません。

 

 

メタボで重たい体では,
鉄オタ活動としてはかなりのハンデになります。

 

だからこそ,
「鉄オタ活動を制する体作り」
をコンセプトにして…

 

結果として,体重が減る。

 

…なんて売り方は
あってもいいのではないでしょうか。

 

 

ここで言う鉄オタは
あくまでも,実体験があるから
書けるだけの例であって…

 

実際には,丹念なリサーチで,
顧客がどんな欲求…
特に「満たされない思い」を抱いているのかを
的確に汲み取ることができれば…

 

 

右に倣え!
みたいな
○ヶ月で○キロ!
みたいな面白くもなんともない
キャンペーンではなく…

 

一部の人から
熱烈に歓迎される
サービスになるでしょう。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

 

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