Amazonといえば…何屋さんでしょうか。
今となっては、電子書籍くらいしか買っていませんが、様々なものを売っています。
どれだけのものを売っているのかはさておき。
一昔前は、Amazonといえば、オンラインの書店というイメージでした。
今では…新車ですらAmazonで買うことができます。
そこで。
今日はこのAmazonの手法で一つ
「なるほどなぁ」
と思ったことを紹介しようと思います。
今でこそ、Amazonでは様々なものが売られていて当たり前です。
ところが。
インターネットの黎明期、それこそインターネットどころかWindowsOSもなく、MS-DOS時代にさかのぼって考えてみましょう。
そんな時代に、オンラインショッピングが成り立ったでしょうか。
私の記憶が正しければ2005年頃になって、
「オンラインショッピングに関するアンケート」
なるものが実施されており、私も回答したことがありました。
その質問項目が、
「オンラインショッピングをしたことがありますか?」
というもの。
今では、
「週に何回オンラインショッピングをしていますか」
でしょうから、前提が全く違うことになります。
さて。
Amazonが優れいているのが、それこそインターネットの黎明期からオンラインで物が売れる、という未来を予測していた…というのがひとつ。
それ以上に素晴らしいと持った点があります。
それは、今のようになんでも売っていたわけでもなく、まずは本を売るところからはじめた、ということです。
言い換えると、
「最初にまず本を売る」
という選択が実に素晴らしい。
この点が、今日のテーマでもある
「信用」
です。
例えば、まだAmazonだなんてよく知られていない時代に、見たことも聞いたこともないものが売られていたら、それは買われるでしょうか。
その視点で考えた時に、本というのは非常に優れています。
なぜなら、A書店で買おうがB書店で買おうがAmazonで買おうが、本はすべて同じものだからです。
つまり、扱う商品そのものがすでに
「信用」
のある状態なのです。
どこで買っても同じものが手に入るからこそ、見ず知らずのAmazonというオンラインでも、安心して買い物することができるのです。
このように、
「信用」
のあるものを売ることで、信用がない状態から信用を築いた、という点が秀逸です。
ビジネスにおいて、
「実績がない」
「信用がない」
ことが原因でなかなか売れない、ということがあります。
Amazonも、はじめは実績も信用もなかったはずです。
でも、売り物が信用のあるものだったために売れたのです。
売り手に信用も実績もないなら、扱うものそのものが信用のあるものにする、という発想。
ここが実に素晴らしいと言えます。
このやり方を応用することで、信用のないものが、信用を築くことができるのです。
例えば。
セミナーを開きたい人であれば、有名講師とタイアップして、その有名講師の名前で売って、顧客リストを集めるということに集中するというのがあげられるでしょう。
他にも考えればいくらでも出てくるはずです。
信用がない、実績がないのは誰もが一緒です。
だからこそその最初の一歩は、どこかから信用を借りてくるのが解決策なのです。