JR北海道の交通広告の奥から何を読み取るのか

JR北海道の交通広告の奥から何を読み取るのか

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今日の内容は、あくまでも個人的な意見です。
意見…どころか、妄想に近いものがあります。
専門の方からみたら、非常に荒唐無稽なことかもしれません。
…それくらいのつもりで、軽く読み流して下さい。

今日は、約9ヶ月ぶりに、JR北海道管内のローカル線を利用しました
朝6時半の始発なこともあり、車内は非常に閑散としていて物寂しく感じます。

…地元でなければ、旅情気分を味わえるのでしょう。

それはさておき、コピーライターとして気になるもの。
それは広告です。

車両中央付近の座席に座り、車内を見回してみました。
すると…交通広告が非常に少ない。
閑散としていたとしても、一応他にも乗客入るので、撮影したり、動きまわったりするわけにはいきません。
座席から車内を見回してみると。
広告枠の空きが5つ。すなわち、そこに広告を載せることができるにも関わらず、何も入っていない枠が5つ。
実際に入っている広告は、座席から見える範囲で11件。
この11件のうち、1件は北海道警察からの飲酒運転撲滅を訴える広告。
残り10件全てが、JR北海道の広告です。

…数年前、一連の不祥事で発覚した、JR北海道の財務体質。
確かにこの状況では、苦しいのもわかるような気がします。

私がJRのマーケティングを担当しているなら…などと仮定して考えても意味が無いので、反対の角度から考えてみます。
あくまでも、妄想です。
実現可能性は不明です。

状況としては、見渡した限りでは広告枠は16件。
5件が開いており、10件は自前です。つまり、広告収入にはつながっていません。

ホテルや飛行機ほどシビアに考える必要はないのですが、わかりやすいので、飛行機を例に紹介します。
飛行機に空席があるとします。
この空席が埋まらないまま、出発したら、その空席は一切収益を生まないことになります。
正規運賃の半額だろが、3分の1だろうが、それでも誰かを乗せて飛ばないことには収益を生まないのです。

ホテルも同じです。
空室を抱えたまま夜が明けてしまったら、その部屋から1円たりとも収益を生まないのです。
そこで、この状況を上手く活用している例が、東横イン。
確か「シンデレラプラン」とかいう名称だったような気がします。
「0時を回った時点で発生している空室につき、大幅値引き。ただし事前予約不可」
というものです。

0時を回った後に、直接そのホテルに出向き、
「空いてますか?」
と尋ねて、空いていたら大幅値引きです。

ある時、0時15分頃、重い荷物を抱えて、ようやく東横インにたどり着き、支払いを済ませたところ…隣でこのプランを活用して半額近い値引きを受けていました。
少々ショックですが、空室がなかった場合、野宿するには厳しい季節。
あくまでも、ホテル側による空室を抱えたまま夜明けを迎えない工夫でしょう。

話を戻します。
ここまでシビアに考えなかったとしても、今こうして広告枠が一部、カラのまま運行しています。
その広告枠からは1円たりとも収益を生んでいません。
他の広告も、JRによる自前の広告です。「広告収入」という観点ではやはり収益を生んでいないのです。

私は交通広告を出す気は全くありません。
ですが、もし交通広告を出す気になったら、
「現状のままでは全く収益を生んでいない」
という点を強調して、大幅値引きを迫る、という発想はあってもいいのではないでしょうか。

事情はわかりません。
一切値引きが許されないから、これだけ枠が空いているのかもしれません。
わかりませんが…トライすることで掛かるコストはありません。

もし、交通広告を検討している事業所があるならば、交渉してみるといいかもしれません。

最後に。
JRの中でJRの宣伝。
これはこれで、非常に理にかなっていると言えます。
今JRに乗っている以上、その広告を見ているのは、JRの顧客です。
当たり前、と思うかもしれませんが、これは非常に恵まれているといえます。
なぜなら、広告で新規顧客開拓をしなくていいからです。
リピート、あるいは客単価アップのためのアップセルやクロスセル(追加販売)を促すだけでいいのですから。
例えば、普通乗車券を利用している人に、周遊券や回数券を勧めるといった感じでしょうか。

ゼロを1にするのは大変ですが、1を2にするのはそこまで大変ではないのです。

 

 

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