最近は、毎週日曜になると笑点のネタばかり書いている気がします。
興味のない方には申し訳ない限りです。
とはいえ、はじめから「万人受け」は捨て去っているブログです。
笑点感想だけではなく、きちんとマーケティングの話を展開しますのでご容赦ください。
さて本題。
笑点Facebookページが炎上しています。
炎上…というには、少々上品なコメントではありますが、それでも不平不満をぶつけるコメントがたくさん並んでいます。
出来事の原因。
それは、5月22日に笑点を引退した桂歌丸師匠について、本日16時25分よりドキュメンタリー番組「桂歌丸 笑点 司会最後の日 ~泣くまいと決めていた~」というものの告知が原因です。
「ぜひぜひご覧ください。」
と、3回ほど告知の投稿があり、その投稿が炎上したのです。
理由は単純。
全国放送ではないからです。
見られない地域の人たちが怒り狂って…というほどのことではなくても、不平不満をぶつけているのです。
もちろん、私もその一人…ということではないですが、
「告知しておきながら見られないのか」
とイラっとしたのは確かです。
こんな投稿が出ていました。
「全国放送じゃないならイチイチ情報流して欲しくないんですけど」
「全国で観れ方達が多いのに宣伝しすぎ#
バカだな日本テレビは#」
※#記号はいわゆる怒りを表す井桁の絵文字です。文字化けするので#に変換。
さすが、大人気歌丸師匠です。
…しかももう二度と見られないであろう内容です。
希少性が高いからこそ、見られない反動も凄いのでしょう。
コピーライターとしては、「希少性」のスイッチの下手な使い方だな…くらいに感じました。
ただ、気になる投稿もあります。
「見れない地域の人達にも少しは配慮があってもよろしいのではないでしょうか?」
というものです。
身も蓋もない言い方をすれば、
「自分が見られない怒りを、忠告という形にしてぶつけている」
とも取れます。
3回あった告知のうち1回は
「見られない地域の方、本当にごめんなさい。」
と書いてあります。
それでも、見られない怒りや残念さをぶつけるコメントが続いています。
では、どうすればよかったのでしょうか。
もしコピーライティング的に解決するならば、
「◯◯放送、◯☓放送をご覧になれる方限定のご案内」
と最初に書くべきだったのでしょう。
その上で、最後に
「見られない地域の方、本当にごめんなさい。」
と書けば、ここまでにはならなかったかもしれません。
ただ、根本的な解決策にはなっていないでしょう。
可能ならば、それこそ◯◯放送など、見られる地域の方だけに限定して投稿を公開すればよいのです。
…おそらく、そんな機能はFacebookにはないので、仕方なく普通に投稿した結果なのでしょう。
笑点の話ばかりでは意味が無いので、これをマーケティングに置き換えるとどうなるでしょうか。
オファーに差があると、炎上しかねません。
例えば、あるセミナーについて、申し込んだ後に、その価格よりも安い金額で販売されていたら、不公平感を受けても仕方がないでしょう。
オファーに差がある場合は、見せ方も工夫しなければいけません。
例えば、あるセミナーAについて。
非常に高額なセミナーBについての告知がありました。
ですが、
「Aセミナーに参加いただいている皆さんだけは」
「◯月☓日までに申し込みいただければ50%オフ」
というものでした。
これが正しいやり方です。
まずAセミナーに参加している時点で、それなりの金額を払っているから…という【理由】があります。
何度も何度も説明してきました理由のトリガーです。
もう一つは、閉鎖性です。
そのAセミナーに参加の方にその場で告知しています。
つまり、笑点Facebookページ上での投稿などのように不特定多数の人が見るようなばではなかった、ということです。
限られた人しか見ないため、その価格の差について認知されないため、
「不公平感」
について不平を言われる機会がなくなるのです。
このやり方を別の方法で行うこともできます。
メールやDMなどで、個別に告知すればいいのです。
「◯◯様につきましては〜の理由により、特別に☓☓%オフでご提供いたします」
という形を取ればいいのです。
今の時代はSNSの台頭によって、
「炎上」
のリスクが高まっています。
どんな一言が原因で、地雷が炸裂するかわかりません。
SNSは便利な反面、リスクも有るのです。
それでもSNSはツールの一つ。
上手く活用したいものです。
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札幌貸し会議室まなBiz
http://mana-biz.jp/?page_id=