オーディオ学習中にブーメランが飛んできた話

オーディオ学習中にブーメランが飛んできた話

オーディオ学習中にブーメランが飛んできた話
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先日,あるオーディオコンテンツ(セミナー)を聞いていたときのことです。

解説者が,セミナーの中で,こんなことを言っていました。
「これについて詳しく知りたい方は,◯◯という本を読んで学んで下さい。http://(略)にアクセスすれば購入できます」
とのこと。

それを聞いて,思わす心のなかで,
「いや,本を読まずに,オーディオで学びたいから買ったのに,なんだよそれ」
とツッコミを入れました。

「営業の神様」と賞賛され,全世界で500万人が受講したといわれる,ブライアン・トレーシーの新販売心理学講座の中でも,「年収を10倍にする法」というセッションで,「移動中はオーディオ学習をすること」と言っています。ですので,そのまま実践をしています。

もちろん,本を読めれば良いのですが,車移動や,単純作業をしている時は,目や手は空いていません。
空いているのは耳だけ。
そこで,様々なものを聴いて学習するようにしています。

その一環として買ったものなのに,
「詳しくは本を読んで下さい」
とはどういうことだ…と思った次第です。

そしてふと気づいたわけです。

かつて,自分が投げたブーメランが戻ってきて自分に突き刺さったのを感じました。

「億万長者メーカー」と賞賛される,全米屈指のコピーライターにしてマーケティングコンサルタントの,ダン・ケネディ。
彼は「究極の成功法則」というオーディオブックの中でコンサルティングについてぼやいている場面があります。
具体的には,クライアントが,何一つ勉強せずに,ダンの前に来て,コンサルティングを受けようという姿勢を嘆いているのです。

ダンといえは,今もなお最前線で活躍する世界屈指のコンサルタントです。
つまり,彼レベルでないと解決できないような問題や,高い知性を借りるために,彼の元を訪れる人が後を絶ちません。

そんなクライアントの行列に混じって,何一つ勉強していない人が混じっていたら…という話です。
もちろん,ダンも報酬をもらっている以上は,最善を尽くすでしょう。
ですが,自力がゼロの人に,初歩の初歩の初歩を教えるのであれば,ダンでなくてもかまわないはずです。

だから,彼はがっかりするわけです。

このエピソードを聞いて,
「ダンに初歩の初歩の初歩を教わるなんて,なんてもったいないのだろうか。基本的な書籍の1冊や2冊。マーケティングのセミナーをいくつか受講してからコンサルティングを受ければいいのに…」
と思ったものです。

だから…いまこうして,ブーメランが突き刺さったわけです。

新しいテーマを学ぶにあたって,まず最初の基本は書籍で学ぶべきでしょう。
なぜなら,書籍ほど費用対効果の高い学習媒体はないからです。これについては,以前に紹介しました。

入門書を読み,それから標準レベルの本を読み…それでも足りなければ,本には書けないような内容をセミナーで学ぶべきだったのでしょう。

読まずに,車の中で学んで済まそう…というのは,少々虫がよすぎる話でした。

もちろん,ここでは全くそのテーマについて勉強していない人向け,という前提だったからこそ,そのオーディオセミナーを入手して聞いてみようと思った次第です。
つまり,
「全くの知らない人」をターゲットにしたコンテンツでありながら,『詳しくは本を読んで下さい』で済ます,このオーディオセミナーの質の低さは否定しません。
ただ,それを言うのであれば,最終的にそれを選んだ自分自身に責任があるのでしょう。

話がそれたので,もとに戻します。

結論としては…やっぱり本を読みましょう,という話でした。

オーディオ学習も,とても大事です。
特に車移動が多い人は必須でしょう。

ですが,それは移動時間を無駄にしないための考え方です。
基本をきちんと学ぶのであれば,やはりまずは本から。
これに尽きます。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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