久々に小説を読みました。
知人から借り受けて…1時間ほどで一気に読破。
さて、小説がいいかどうかはさておき、本は読んでいるでしょうか。
ある経営者が言うには、様々な経営者と会う中で、その会社がうまく言っていたとしても、その会社の経営者の読書量が少なければ「勢いだけ」だと感じてしまうこともあるのだとか。
その話が本当かどうかはさておき。
経営者以前に、人として1冊でも多くの本と出会うべきであるとは思います。
私個人は、幼い頃から本が好きで、夜になって親に部屋の電気を消されても、外の街灯の光でうっすらと読める本を読み続けた結果、年令が一桁の頃からメガネが手放せない生活を送っています。
当時、楽しくてつい読みふけっていたのは、
「ことわざ辞典」
だったりします。
おかげで、それ以降様々な面で恩恵を受けてきたとは思っています。
ただ。
読書と一口に言っても、いろいろな目的や読む理由があります。
そこで、今日は目的別読書法について思ったことを紹介します。
1.スキル習得を目的とした場合
(1)本の選択
スキル習得を目的として読書する場合は、本選びが成否の殆どを左右します。
そのスキルを習得するにあたって、本当に効果のある本をきちんと選べるかどうか。
そこで、すでにそのスキルを身につけている人、かつそのスキルで活躍している人がおすすめしている本を読むべきでしょう。
まずは1冊、選んで下さい。
(2)読む回数
その1冊を7回読んで下さい。
その後、他の本に手を広げて下さい。
7回読むのは億劫だし飽きますが、それがスキル習得の近道です。
(3)次の本
手っ取り早いのは、その7回読んだ本の執筆者が書いた、他の本を読んで下さい。
これについては7回読まなくてもいいでしょう。
なぜなら、著者が同じ場合には、重複することも多いからです。
(4)推奨書籍
良い本はたくさん知っているし、読んだほうがいいと思う本もたくさんあります。
ただ、7回読む価値がある本、となると一気に数が減ります。
本当に自信を持って「この本は絶対7回読むべし」とすすめられる数少ない1冊を紹介するならば。
マーケティングを学びたいならば、もちろん世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムの
「ハイパワー・マーケティング」
となります。
2.読むのは避けたほうがいい本
比較的最近出版されたビジネス書は、基本的に回避推奨です。
シンプルに理由を説明するならば
「確率が低い」
からです。
一時期の出版ブームで、内容の薄い本が大量に粗製乱造されました。
内容が薄い…で済めばいいのですが、読まないほうがいい本もあります。
例えば、スキル習得を目的とした場合、「その人のやり方」を解説したものです。
「◯◯◯◯の私の方法」
例えば、
「年収◯◯◯◯万円を達成した私の方法」
などがあげられるでしょう。
基本的に再現性が低く…あるいは皆無である確率が高くなります。
もちろん良書もあるのでしょうが、こればかりは確率の問題です。
ならば、基本的に回避して、
「時の試練」
に耐えた、本当に価値のある書籍を選んだほうが現実的です。
3.選ばないという選択
自分で読む本を選ぶと、一つ大きな問題があります。
それは収穫逓減の法則です。
学べば学ぶほど、学習効果がどんどん下がっていきます。
それでも慣れ親しんだジャンルのものについ手が伸びてしまい…
「なんだよ、大したこと書いていないじゃないか」
ということになります。
そこで、本の選択を手放してしまう、というのもひとつの手です。
例えば、本当に信頼できる人から紹介してもらう、というのが手でしょう。
「あの本、読んだ?あれ良かったから読んでご覧」
というものを選ぶのが手です。
あるいは、誰かから何かを学んでいるのであれば、その先生に読むべき本を紹介してもらって下さい。
以上、ざっくりと思ったことを紹介しました。
今日書いた中で、一番効果があるのが
「7回読む」
ことです。
スキル習得とは少しテーマが離れますが。
司法書士試験受験勉強の時に、様々なテキストに手を広げて1年目は不合格。
2年目の時に、同じテキストを6回勉強して、合格への手応えをつかみ…。
正直同じテキストを6回というのはかなり飽きるし苦痛です。
それでも7回目にチャレンジ。その年に合格しました。
実際、1〜3年程度で合格している人のほとんどが最低6回は同じテキストを繰り返しているようです。
なので、プラス1回で、7回を推奨します。
以上、お役に立ちましたら幸いです。