ランキングの奥に潜む人間心理

ランキングの奥に潜む人間心理

ランキングの奥に潜む人間心理
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今日は,鉄板コンテンツの1つ,「ランキング」について,思うことを書いていきます。

定義【鉄板】
1 鉄を延ばして板状にしたもの。鉄の板。
2 (1が硬いことから)俗に、間違いないこと、確実であることをいう。本命。定番。競馬・競輪などでの用法が一般化したもの。

鉄板ですので,外すことはありません。
困ったらランキング…でしのぐこともできます。

例えば…私はまだやっているわけではありませんが,
「当ブログ人気ランキングTOP10」
とでもタイトルを付けて,上位10記事を探してきて…それに簡単なコメントを付けるだけで,1記事のできあがりです。

また,その10記事を印刷して小冊子にして販促ツールにすることもできるでしょう。

ネットの記事でも,ランキングはつい見てしまう1つです。
先日,親族が本州からこちら北海道に遊びに来ていました。
そこで,どこに連れて行こうか調べたところ,やはりここで出てくるのがランキング。
「死ぬまでに一度は見ておきたい北海道の絶景TOP20」
とでもタイトルがついていたら,親族を連れて行く以前に,私が行きたくなります。

あるいは,「起業の間違いワースト10」とでもついている記事があったら…これから起業する人は,読まずにはいられないでしょう。

このように,「コンテンツ」としてきわめて強力なものが,「ランキング」です。

ランキングの有用性は,コンテンツだけではありません。
販売の現場でも,大きな有用性を発揮します。

ちょっと想像してみてください。
おなかがすいて,パン屋に行ったとします。
初めて入ったパン屋です。
どれが「当たり」なのかはわかりません。

例えば,メロンパンが好きだとします。
なので,メロンパンを探します。
ですが…ご存じの方も多いでしょう。
メロンパンは,「当たり外れ」の振れ幅が大きい商品です。
「また来て買いたくなる」ものと,「買わなきゃ良かった」ものとのギャップが大きいのです。

凄くおいしいメロンパンを知っていて,メロンパンが好きだから…といって,その店でメロンパンを買うのは,少々リスクがあります。
そんな時に,メロンパンのすぐ脇に,こんなPOPがあったらどうでしょうか。

「当店人気No,2」

もちろん,1位の方がいいのでしょうが,人気ランキングでTOP5に入っている時点で,
「外れではない」
と安心して,レジに持って行けるのではないでしょうか。

実際,私は物販している店舗ビジネスをコンサルティングするときは,POPを付けるようにアドバイスしています。
当たり前といえば当たり前の話です。
だからといって,POPをすぐに書けるようになるか…といえば,それも難しいでしょう。
ならば…迷ったら,
「人気TOP5」だけでも書いて貼っておけばいい…といった話はしています。

このようなランキングの奥に潜む心理とは何があるのでしょうか。
例えば,上記のメロンパンの例で言うならば,これは簡単です。
心理法則の1つ,「社会的証明」です。

よくお笑い番組にある,SE(Sound Effect 効果音)に,「笑い声」があります。
芸人が何かネタ的なことを言ったときに,笑い声のSEが入ることで,笑いを取れるようになります。

みんなが笑っている
 ↓
つまりこれはおもしろいもの
 ↓
私も笑わないと

といった感じで,無意識に働きかける心理トリガーです。

同じように,

ランキングが高い
 ↓
たくさん売れている
 ↓
私もランキングが高いものを買った方がいい

という無意識に働きかけるセールスメッセージとなるのです。

では,この社会的証明という心理トリガーがなぜ働くのでしょうか。
これこそが,今日ののお題である「ランキングの奥に潜む人間心理」です。

人によっては,当たり前だと思うかもしれません。
今更何を言っているんだ…と思う人もいるでしょう。

ですが,特定の人には,かなり「意外」に受け止められることがあります。
それは何か。

「人間は,どこまでも自分のことを一番に考えている」

ということです。
例外はありません。

震災などで,自分の命を危機にさらしてまで人助けをする,高潔な人たちがいました。
もちろん,これも同じことです。
自分の「信念に殉じた」のです。

…この点を議論して論破することを目的にはしていませんので,これくらいにしておきます。

もう一度繰り返します。
人間は,どこまでも自分のことを一番に考えています。

メロンパンを食べるのは誰でしょうか。
自分です。
自分がおいしいものを食べたい…あるいは,外れメロンパンを食べたくないから,ランキングが作用するのです。

人への贈答品も同じです。
「おいしくないものをよこしやがった」
などと思われたくない,という自分本位な考え方が作用します。
もしそこに,
「売れ筋ランキングに入っていたから」
と一言言って渡せば,もらった方も,「社会的信用」が作用するので,
「おいしくないもの…」
と思われるリスクを軽減できます。

このように,人間心理の奥にあるのは
「人間は,どこまでも自分のことを一番に考えている」
ということです。

そして,それに当てはまらないメッセージは,基本的にシャットアウトしてしまうのも人間です。
全部が全部とは言いませんが,日常において,意識のレベルを上げて心を開いているときでもなければ,なかなか他の考えを受け入れられないのではないでしょうか。

その視点に立って,考えると…広告コピーのメッセージは,大きく変えるべきだ,ということは分かるでしょう。
読み手である見込み客を一番に考えるメッセージしなければ,反応が得られない,ということになります。

あなたのコピーをもう一度チェックしてください。
広告主である「あなた」にとって大切なことを書いてしまっているのではなでしょうか。

ランキングから分かるのは,人はどこまでも自分のことしか考えていません。
見込み客を一番にするようなメッセージを心がけてみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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