あらためて、市場ってなんだろう?

あらためて、市場ってなんだろう?

あらためて、市場ってなんだろう?
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ここ数日、市場について思うことを書いてきました。

ニッチに絞ることの、もう一つのメリット
競合がいない市場…というファンタジー
そこで、あらためて市場とは何か…について、自分の理解を深めるためにも詳しく書いていくことにします。
まずは、定義です。

定義【市場】
1 狭義には、売り手と書いてとが特定の商品を規則的に取引する場所を言う。魚市場、青果市場、証券取引所など。いちば。具体的市場。
2 広義には、一定の場所・時間に関係なく相互に競合する無数の需要・供給間に存在する交換関係をいう。国内市場・国際市場など。抽象的市場。マーケット。(広辞苑)

辞書を3〜4種類くらい調べたのですが、この定義が一番正確だと判断しました。
その反面、わかりづらい定義でもあります。

この定義が、他の定義よりも正確だと判断した理由があります。
まずは、違う定義をご覧ください。

定義【市場】
1 売り手と買い手とが特定の商品や証券などを取引する場所。中央卸売市場・証券取引所(金融商品取引所)・商品取引所など。マーケット。
2 財貨・サービスが売買される場についての抽象的な概念。国内市場・労働市場・金融市場など。マーケット。
3 商品の販路。マーケット。(デジタル大辞泉)

この、広辞苑の定義には載っていて、デジタル大辞泉に載っていない、極めて重要な要素があります。
それが何か、考えてみてください。

この記事とは、辞書を読むような内容ですので、決して面白いものでもなければ興味を惹かれる内容でもないでしょう。
ただ、それでも敢えてこのような辞書の引用を繰り返して、意味を掘り下げることには意味があります。

なぜなら、言葉を正確に使いこなせば、それだけ正確に自分の意図を伝えることができるからです。

話は逸れますが、なかなか興味深い事例があります。
かつて私の司法書士事務所で雇用していた事務員に、質問をしたことがあります。
それは、言葉の定義です。
「司法書士」
という言葉の定義や、司法書士業務のメインである「登記」や「裁判」といった言葉を一つ一つ正確に定義できるか試してみました。

何年も勉強していながら合格出来ない受験生の事務員は、これらの言葉の定義を答えられませんでした。
一方、新しく雇った事務員に質問したところ、かなり正確に回答していました。
その事務員は、その年の司法書士試験に合格しました。

このように、言葉を正確に定義出来るかどうかは、成果にも関わってくるのです。

さて、本題に戻ります。

この、広辞苑の定義には載っていて、デジタル大辞泉に載っていない、極めて重要な要素。
それは、「競合」です。

競合のいない市場などありません。
それは先日書いたとおり、ファンタジーの世界です。
だからこそ、競合との勝負を避けて、ニッチ市場で勝負できるかどうか、という話を書きました。

もう一度、定義を一部引用します。
「広義には、一定の場所・時間に関係なく相互に競合する無数の需要・供給間に存在する交換関係をいう。」

そうです。市場の広さは、「無数の需要・供給間」にあるのです。
言い換えると、市場の広さは、制限がありません。
市場の捉え方次第では、どこまでも広がっていきます。

だからこそ、自分なりに市場を定義付けた上で、自分にとっての市場は何か、を決めなければならないのです。
その具体例が、昨日紹介した「葬儀専門の仕出し屋」という市場です。
仕出し屋という市場においては、さまざまな競合が存在します。そこを敢えてニッチに絞ることによって、競合の数を減らしたのです。

では、あなたにとっての市場は、どのような位置づけになるでしょうか。
これを機会に考えてみてください。
今、考えてみてください。おそらく「後になったら考えよう」と思ってもやらないでしょうから。
完璧でなくて結構です。考えることが重要なのです。

自分の市場を位置づける上で、一番重要なポイントがあります。
それは、「一番」になれるかどうか、です。

逆に言うと、一番になれるくらいまでニッチに絞り込む必要があるということです。

なぜ一番出なければならないのか。
それは簡単です。人は一番にしか興味が無いようです。
例えば…突然ですが、ここで問題。
日本で二番目に高い山は何でしょうか。
日本で二番目に長い川は何でしょうか。
日本で二番目に入場者数の多いテーマパークはどこでしょうか。

この3問を、正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
(ちなみに正解は、上から北岳、利根川、USJ)

繰り返します。人は一番にしか興味が無いのです。
一番しか覚えられないのです。

では、一番になれるように市場を決めるにはどうしたら良いでしょうか。
それが、ニッチに絞るということです。
例えば、先ほどのテーマパーク。
日本一の入場者数のテーマパークといえば、某浦安ネズミリゾートです。
そこに入場者数で勝負しても勝てません。
そこでニッチに絞って一位を取ったテーマパークがあります。
それが、富士急ハイランド。
富士急ハイランドといえば…知る人ぞ知る、絶叫マシンです。

一番人気の絶叫マシン「フジヤマ」は、Wikipediaによると、
「開業当初、高さ、巻き上げ高さ、落差、最高速度の4項目で世界一を誇り、1997年度のギネスブックに掲載された。」
とのこと。
これがニッチに絞って一位を取る例です。

ニッチに絞れば、誰でも必ず一位を取れます。
頑張ってみてください。

<予告>
6月29日(水)13時30分〜16時30分
東京からある書籍を執筆したコンサルタントを招いて、出版記念セミナーまた読書会等を企画しています。
参加者にとって最大の価値を得てもらうために、読書会がいいのか、それともセミナーがいいのか。
内容はまだ検討をしています。
ですので、まずは、この日時を空けておいてください。
なお、開催場所はこちら。
札幌貸し会議室まなBiz
http://mana-biz.jp/?page_id=18

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