その「出来事」と「解釈」との因果関係

その「出来事」と「解釈」との因果関係

その「出来事」と「解釈」との因果関係
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今日は2月22日。
猫の日だそうです。

2月22日がなぜ「猫の日」になったのでしょうか。
「にゃんにゃんにゃん」
という猫の鳴き声にちなんたことが由来だとされているようです。

別の例では、11月22日。
「いい夫婦の日」
これも、語呂合わせで決まったようです。

人は、その目の前の事象に対して解釈を用いて特別な意味を見出そうとします。

例えば、時計を見たとします。すると、
「12時34分」

数字で1234と続いているので、
「おお、数字が並んだ!素晴らしい」
と思ったりします。

同じように、
「平成22年2月22日22時22分22秒」
とかに、
「綺麗に揃った」
と思ってみたりします。

あるいは、車のオドメーター(走行距離計)で、総走行距離が111111キロになったから写真を撮ってSNSにアップしたりします。

これらの行為に、どんな意味があるのでしょうか。
意味があるとかないとか、それが良いとか悪いとか、ということではありません。
そこに、「自らの何らかの解釈」が入り込んでいる、ということになるのです。

冒頭の例では2月22日です。そこに意味は特にありません。ただの日付です。
ただ、2を「にゃん」と拡大解釈して、「猫の日」にする。
そこに、人の恣意的な解釈が入っている、ということなのです。

ここで気をつけなければならないのは、恣意的な解釈を「自分が行っている」ということに気付かなかったり、忘れてしまったりすることです。

例えば、時計を見て11時11分だったとします。
何か特別な気分になったりします。

…というところからして、「気づいていない」のです。

なぜなら、きっとその人は11時11分になったその瞬間に時計を見たから、
「特別な気分」
になったのです。

ですが、その人は1日の間に何回時計を見たでしょうか。
何十回も見ているはずです。
何十回も時計を見て、そのうち1回が11時11分だから「特別な気分になる」のは全く問題がありません。

ここで怖いのは、
「たまたま時計を見た瞬間11時11分だった」
と思ってしまうことです。
その裏にある、何十回も時計を見た事実に意識が向かず、そのたまたま1回「だけ」を取り上げて、それを以て「特別だ」と解釈することが恣意的だということなのです。

これは、マスコミの常套手段でもあります。
ある人の発言の一箇所だけを取り上げて、それについて恣意的な解釈をして、プロパガンダとしてその人を貶めるために報道します。
前後の文脈から考えれば、人を傷つけるような内容ではないのに、その箇所だけを切り取って拡大して、恣意的に捻じ曲げることによって「失言」扱いするのです。

これも、「恣意的な解釈」の例です。

この恣意的な解釈の何が怖いのでしょうか。
それは、マーケティングにおける「目の前の事実」に対して、その判断を歪めてしまうことなのです。

事実の全体像を捉えずに、目の前の瑣末な出来事を以て恣意的に解釈してしまうことで、判断が狂ってしまうことがあります。
例えば、返金保証。
返金保証制度を導入したら、返金保証請求を受けたとします。
そこで、「返金保証された」という出来事だけにスポットを当てたら、販売側としては損害となります。
だからこそ、
「ああ、返金保証などしなければよかった」
と思ってやめてしまったとしたら、それは正しいでしょうか。

もしかしたら、返金保証によって、返金請求率が5%。
しかし、販売増加が30%アップしたとしたら…返金請求に応じたとしても、収益は増えることになるのです。

だからこそ、
「数字」
で把握することは大切なのです。
恣意的な解釈の余地が入り込みにくくなるのです。

最終的に、数字で判断するしかないのですが、数字が出ていなければ、細かい出来事で把握していくしかなくなります。そこに解釈の余地が拡がり、恣意的になりがちになるのです。

マーケティングを通じて、販売戦略を整えていくこと。
それは、最終的にデータで把握できるようになることなのです。

目の前の出来事に、特別な意味を見出すこと自体は良いも悪いもありません。
ただ、マーケティングなどの場合、そこに恣意的な解釈を混ぜてはいけないのです。

 

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