ブラックリスト作成のススメ

ブラックリスト作成のススメ

ブラックリスト作成のススメ
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突然ですが、ここで計算問題です。
次の2パターンでは、どちらのほうが売上が多いでしょうか。

ある整体師について。
(1)1時間5000円の施術を、毎日4人、営業日は月に25日間。
(2)1時間1万円の施術を、毎日2人、営業日は月に25日間。

売上はどちらが多いでしょうか。
(1)@5000円×4人×25日=50万円
(2)@1万円×2人×25日=50万円。

売上は一緒、というのが答えになります。

では、これを踏まえた上で、本当の問題です。
売上は(1)と(2)では一緒でした。
では、「利益」は(1)と(2)ではどちらのほうが多いでしょうか。
考えてみてください。

合っているか、間違っているかと言う問題ではなく、考えてみることが大事です。

ということで、あなたの答えはどうなったでしょうか。

私なりの答えを展開していきます。

顧客数で考えてみます。リピートという問題が入ると、計算が複雑になるので、少々荒唐無稽ではありますが、全て新規顧客だとします。
(1)の場合、4人×25日=100人。
(2)の場合、2人×25日=50人。

単純に考えて、新規顧客獲得が一番コストがかかる、と言われています。
新規顧客を50人集客するのと、100人集客するのとでは、圧倒的に100人のほうがコストがかかる、と言うkとになります。

また、顧客管理コストとして、50人の顧客を管理するのと、100人の顧客を管理するのとでは、やはり100人のほうがコストがかかる、ということは言うまでもありません。

さらに。
これこそ、本当に言うまでもない当たり前の話ではありますが、念のため触れておきます。

利益とは何でしょうか。
細かく正確に展開すると、これもまた話が複雑になるので、ざっくりと説明します。

利益とは、売上から経費を引いた金額です。

今回のお題は「利益」が多い方はどちらか、ということでした。
ということは、経費が多くなれば多くなるほど、利益は減ります。
よって、顧客数の多い(1)のほうが利益が少なくなるため、(2)が正解、ということになります。

その上で、(1)と(2)では決定的に違うものがあります。それは労働時間。
(1)では、1時間×4人×25日=100時間。
(2)では、1時間×2人×25日=50時間。

働く時間が倍違います。
でも、売上は一緒なのです。

客単価が違う、ということは、これだけの影響をもたらすということになります。

さて、利益を確保する特効薬の最終ゴールは「客単価を上げること」です。
とはいえ、そこに至るにはいろいろな打ち手が必要となります。

そこで、今日はよりシンプルで効果の出やすい方法を紹介します。

一言で表現するならば,
「嫌な客を切る」
ことです。
たったこれだけです。

ちょっと想像してみて下さい。
仮にあなたは整体師だとします。
翌日に,この嫌な客の予約が入っているとします。
その翌朝の目覚めはどんな気分でしょうか。
「あ゛~今日はあの人の予約があるから気が重い」
という感じではないでしょうか。

こういった意欲やモチベーションは売上に大きく影響します。
だから…嫌な客を切ればいいのです。

ただ,好き嫌いという問題だけではありません。
あなたのビジネスにおいて,このような顧客を迎え入れることがデメリットになる,という人を「嫌な客」と捉えるのです。

具体的には次のステップです。
(1)嫌な客の基準を設定する
私は気が短いので,高齢者の繰り言には耐えられません。
相談受付票に「同じ話は何度も繰り返さないで下さい。何度繰り返しても,結論は変わりません」と書いてあります。
それでも同じ話をする人には,お帰りいただいています。

これは極端な例であり,私の気分的なものを大きく反映した基準です。
実際に,同じ話を何度も繰り返されるのは,耐えがたい苦痛なので,避けるに越したことはありません。

別のもっと分かりやすい例としては,ドタキャンを3回したらアウト,という基準もありでしょう。
特に,ドタキャンは,本来得られる売上が得られないことになります。損害を被ることになるのです。

(2)ブラックリスト登載
ここで今日のタイトルです。
笑い事でも冗談でもなく,本気です。

そもそも,ブラックリストとは何でしょうか。
「金融業界では信用情報機関を通じて業者同士で事故情報(異動情報、借金の返済における事故)を共有することによって、借金申込者の事故情報の有無を確認をできるようになっている。申込者に借金を延滞したなどの事故情報がある場合、通常の金融機関では資金を貸出しづらくなる」(ウィキペディアより)
貸金業界におけるブラックリストです。
これがわかりやすいでしょう。お金が返せない可能性が高い人に融資してしまい,返済が焦げ付かないようにするための自衛手段なのです。

これは,貸金業者だけではなく,どんな業種でもビジネスでも当てはまります。
ブラックリストは作って下さい。
二度と同じ人から問合せを受け付けないように…受け付けることで時間やコストの無駄になったり,不快な思いをしないように。

このブラックリスト作成の効果として,単純に売上が減ります。客数が減るので当然のことです。
一方,「空き時間」が増えます。
感じの悪い人を相手にして時間を浪費させられたり,と言うことがなくなるからです。

(3)空き時間を有効活用する
この空き時間に,より売上を,利益を伸ばすための戦略を構築する時間に使って下さい。
これまではブラックな人を相手にしていて心身共にも疲弊している状態でした。そんな状況で「戦略まで考える」ような気力はなかったのではないでしょうか。
ブラックな人を追放することによって,清々した状態で,戦略まで考えてみて下さい。

最後に。
これは,原因と結果の法則ではうまく説明出来ないところです。
参考程度にご覧下さい。
ブラックな人を追放すると,空白が出来ます。
空白は埋めるものです。
世の中そういうもののようです。
その空白が埋まるかのように,新しい顧客がやってきます。
その新しい顧客は…ブラックな人達よりもずっと素晴らしい,いい顧客になる傾向がある…らしいです。
何人かの経験談です。

あなたも試してみて,その結果を教えて下さい。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平
 

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