マーケティングにおける「日頃の行い」

マーケティングにおける「日頃の行い」

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ちょっと想像してみてください。
あなたの知人あるいは親族に、しょっちゅうお金の無心ばかりしてくる人は居ます。
お金を借りたい時にだけ擦り寄ってきてしつこくつきまといます。
お金を借りた後は、さっと離れていきます。
督促しようものなら、罵られます。
そして、またそのお金が無くなったら擦り寄ってくるのです。

そんな存在がいたらどう思うでしょうか。

これとはまた別の、実際にあった話です。
ン十年ぶりに、大学自体の知人から連絡がありました。
友人…と呼ぶほど親しいわけではなく、ただ単に学籍番号が近かったこともあり、近い席で講義を受けていた仲です。
一緒に食事することもほとんどなく、遊びに行くこともありません。

そんな人から「久々に会いたい」という連絡がありました。
まあ、懐かしいし…まあいいかな、くらいのつもりで承諾。
待ち合わせの場所にいくと、その知人とは別にもう一人。

いわゆるネットワークビジネスの「ABC」と言われるものです。
その助っ人がセールスを決めに来る人なのでしょう。

※ネットワークビジネスに対する偏見を助長する意図はありません。誠実にビジネスをしている人もいるでしょうから。

本当に体験した出来事も含めた、2つの例を紹介しました。

この2つの例について、あなたはどう感じるでしょうか。

1つ目として、金の無心ばかりされる人の立場に立って考えてみたら、どう感じるでしょうか。
2つ目として、久々に懐かしい知人から「会いたい」と言われて、行ってみたらネットワークビジネスを仕掛けられるわけです。どう感じるでしょうか。

もちろん、感じ方には人それぞれ、個人差はあるはずです。
けれど。
「大歓迎!!」
という人は…滅多に居ないでしょう。

そんな前提で考えてみた時に、マーケティングにおいても重要なことがあります。

先日、ある人からメールがきました。
メールアドレスの表記が個人名なので、いわゆる私信のように見えます。
ですが、内容を見てみると、自らのサービスの説明や売り込み一辺倒。

この人とは、リアルで2〜3回会っただけです。
おそらく最後に会ってから1年以上は経過しているのではないでしょうか。
そして、この人からメールが来たのは数回程度。
あくまでも記憶の限りではありますが、前回このようなメールが来たのも半年から1年以上前だったでしょう。
その時も同様に、自分のサービスの説明や売り込み一辺倒。

この人のやっていること。
これは冒頭に例として出した、
「お金がなくなったら、お金の無心で擦り寄ってくる」
「お金が手に入ったら全く近寄らない」
点と、どれだけ違いがあるでしょうか。
「借りる」

「売り込み」
かの違いだけ。
私の主観では、本質的な違いは何一つ感じられません。

これも割と最近の話です。
ある店舗のFacebookページについて「いいね」リクエストが来ていました。
この人も、2年以上全く会っていません。
そして、上記のメールと違って、この人はそれ以前に何一つコミュニケーションがありません

Facebookで情報発信しているわけでもなく、近況報告があるわけでもありません。

これは、上記の例の、
「ン十年ぶりに突然連絡してきて、いきなりネットワークビジネスの売り込みを始める」
人と、本質的に何が違うのでしょうか。

マーケティングにおいて、
「苦しい時に真っ先に頼るべき存在」
があります。
それは、既存客です。

過去に買っていただいた顧客に頼るのが定石です。
なぜなら、苦しい時に新規顧客を集めようとしても、それ自体にコストがかかるからです。そんなコストがかかる作業を「苦しい」時にやるのは大変。

すでに一度買ってもらって「信用」がある人に再販売するほうがずっと楽であると言えます。
前提にあるのは一度買ってもらって「信用がある」ということ。

苦しい時だけ、すがりついてきて、そうでない時は全く音沙汰が無い。
そんな存在をどう思うでしょうか。
「信用」はあるかもしれません。
けれど「信頼」はどん底。

日頃の行い次第では、本当に苦しい時に頼るべき存在に、頼ることすらできないのです。

どうすればいいのか。
一つの方法としては、
「単純接触の法則」
を活用することです。

つまり、接触頻度を増やすことです。
その具体的な方法としては、メルマガ、ブログ、SNSなどで情報発信をし、あなたについて顧客が触れる頻度を増やすことです。

あるいは、本当に上顧客であれば、たまに電話して
「最近どうですか?」
などというのもひとつの手かもしれません。

あなたがその顧客に対して
「私はあなたのことを気にかけています」
という意図を、行動で示すことで目に見える形にするのです。

これは、一朝一夕でできることではないでしょう。

だからこそ、
「日頃の行い」
は大切なのです。

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