会社を滅ぼす販促キャンペーン

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やればいい…とわかっていても,やる気になれないことは多々あります。
ここで,なぜやる気になれないのか,ということです。

ただ,怠け癖からかもしれません。
面倒だから,かもしれません。
やったことのないことをやるのが恐いから…かもしれません。

こういった理由を一つ一つ見ていったとしても,該当しない,ということはあるのです。

つまり,怠け癖でもなく,面倒でもなく,恐いからでもないけど…何となくやる気になれないからやらない。

そんな時は,言語化できていないだけで,何らかの危機感がブレーキを掛けている…かもしれません。

…もちろん,ただの怠け癖かもしれませんが。

ここでは,この言語化できていない何らかの思いがブレーキを掛けているかもしれない,という考え方です。

つまり,私自身はやったほうがいい…と思いつつ,ずっと実践できずにいた,ある販促キャンペーンがありました。
なんでやらないのだろうか…と悩むことはありました。
ある時は,ただの怠け癖だから…と思いました。
別のある日は,面倒だから…と思いました。
最近だと,恐いから…と思うようになりました。

ですが,つい先日,ようやく納得のいく答えが出たのです。

それは,身の丈に合ってないから,というものでした。

では,ちょっと考えてみて下さい。
この販促キャンペーンとは何でしょうか。

あくまでも,これは「私」個人的なことです。
身の丈に合わない販促キャンペーン。
それは,プロダクトローンチフォーミュラのことです。

プロダクトローンチフォーミュラとは,ジェフ・ウォーカーが開発した販促手法です。(一部異論があります。全米トップクラスのビジネス戦略コーチ,リッチ・シェフレンが開発した,という人もいます)

きっと,あなたも目にしたことがあるかもしれません。

興味をひかれるコピーをクリックすると,その先にはメールアドレスを登録すれば,何か情報,コンテンツがもらえる,というキャンペーンが展開されています。
そこに登録すると,メールが送られてきます。そのメールにはURLが書いてあり,そのURL先には,動画が公開されています。

この動画コンテンツを3回ほど展開してから,商品やサービスを販売する,というものです。

短期間でドカンと売上を上げる手法であり,日本では12時間で5億円売った…などという逸話もあるのだとか(一部の人は,この12時間で5億円という実績を否定しているようです)。

さて,このプロダクトローンチフォーミュラの,何が拙いのでしょうか。

私は,このプロダクトローンチフォーミュラという仕組みを勉強した時,鳥肌が立つほどの恐怖を感じたのは覚えています。

なぜか。
プロダクトローンチフォーミュラの真価は,心理法則の重畳適用にあります。
つまり一貫性の法則,社会的証明のトリガー,返報性のトリガーなど,様々な心理トリガーを1つ1つ…ではなく積み重ねて行くのです。

1つのトリガーが発動しなくても数々の心理トリガーを次々と繰り出していくのですから,どれかが発動して…強い購買動機につなげることができます。

つまり…それだけ人の感情を操作できてしまう,極めて強力な手法だ,ということです。

言い換えると…それだけ強力なパワーがある販促キャンペーンを,私に使いこなせるだろうか,という恐怖を感じました。
なぜなら,純粋にクライアントのために…という思いではなく,少しでも私利私欲のためにこのプロダクトローンチフォーミュラを使ってしまったら…その私利私欲が増幅されてしまいます。

その行き着く先は,返金請求の嵐です。

もちろん,サービスには自信があります。ただ,それでも完全にクライアント視点に立っているか…と断言できなければ,とても怖くて使えない手法だと感じたのです。

その時は,ただの恐怖感で,プロダクトローンチフォーミュラについて忌避しました。

ですが,最近さまざまな方の話を聴いていて,それだけでは済まない,ということに気づきました。

それは,オペレーションの問題です。

例えば,対面コンサルティングを10人のクライアントに提供しているコンサルタントがいるとします。
このコンサルタントが,プロダクトローンチフォーミュラを繰り出して…50人顧客の獲得に成功したらどうなるでしょうか。

今まで10人でやってきたコンサルタントが,突然,クライアントが60人になるのです。
これで,満足してもらえるクオリティを維持して,コンサルティングを続けることができるのでしょうか。

物販だったとしたら,入金確認してから配送の段取りなどを行う必要があります。
つまり…一気に集客する,ということは,一気にこれらのオペレーションを実行する必要が出てくるのです。

一定規模の組織であれば,問題なくこなせるでしょう。
ですが…そうでない場合,顧客満足度を下げることになります。
今の時代は,顧客満足度が下がるととても危険です。SNSに風評をばらまかれることになりかねないからです。

今回は,プロダクトローンチフォーミュラという手法を例に,紹介しました。
あくまでも一例であり,私個人の意見です。

本当に使いこなせる企業であれば,素晴らしい販促手法であることは確かです。
私自身も,プロダクトローンチフォーミュラの中の,ごく一部だけは,自分の販促に取り入れて使っています。

ただ,本当に恐いのは,短期間でドカンと売上を上げることによって,
「顧客に貢献する」
という志が霞んでしまうことです。

なぜなら…お金の魔力に囚われかねないからです。

高い志を持っていたとしても,疲れていたり,なかなか成果が出なくてもどかしかったり,資金繰りに気をもんでいて,胃が痛い思いをしている時に,
「ドカンと売上アップ」
というのは,魅惑的に感じてしまうからです。
これがある意味お金の魔力とも言えます。

そして顧客に貢献する…という志を忘れた瞬間,必ず痛い目に遭います。

私は残念ながら,まだそこまで自分が成長していないので,プロダクトローンチフォーミュラは使いこなせそうもありません。
身の丈にあった販促手法を使わないと,ビジネスや会社を崩壊させてしまいますから。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
それでも,プロダクトローンチフォーミュラをやってみたい…という方に,強く伝えておきたいことがあります。
それは,プロダクトローンチフォーミュラのやり方をジェフ・ウォーカー以外の誰かから「やり方」を教わるのではなく,「本人」から教わって下さい。
本物以外の,二流三流から教わるのは極めて危険ですから。
まずは,ジェフ・ウォーカー本人の著書で学んでみて下さい。それで,やれそうだったら,挑戦してみて下さい。

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