化物コンテンツに学ぶ商品の「蘇らせ方」

化物コンテンツに学ぶ商品の「蘇らせ方」

化物コンテンツに学ぶ商品の「蘇らせ方」
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

今日は,2年ぶりに,映画「天空の城ラピュタ」がテレビ放映されているようです。
あれは…コンテンツとしては,まさに「化物」というほかないでしょう。

もともとは,30年以上前の映画です。
2年おきに放映され…そのたびに,視聴率2ケタを確保できるのですから。

もちろん,時代の流れとともに,SNSと連動して
「バルス祭り」
なるものも開催されるようになりました。

ここまでくると,更に化物化が加速します。

なぜか。
ストーリーとしての最大のクライマックスが「ネタバレ」しているにも関わらず,それを楽しみにしている人がまた繰り返し視聴するのですから。

さて,今日のテーマは,プロダクトライフサイクルについて,です。

プロダクトライフサイクルは,「Sカーブ理論」などと言う人もいます。

ある商品も,まず市場に入り始めた時は,認知されておらず,売れ行きは鈍くなります。
この期間を導入期といいます。

導入期を越えると,今度は成長期です。一気に売れ行きが伸びます。
成長期から,ピークを過ぎて,成熟期に突入。
成熟期を越えると,あとは,衰退期に入って,どんどん下がっていきます。

これをグラフで横から見た時に,アルファベットのSに似ているので「Sカーブ」と呼ばれるようです。

このSカーブ理論からは,さまざまなことがわかります。
例えば,導入期,成長期,成熟期,衰退期の期間は,だいたい同じだと言われています。

つまり,ある商品がヒットするまでの期間(=導入期)の長さが,その商品の寿命を予測することができるようになるのです。
市場に投入して,すぐに大ヒットした場合,すぐに廃れます。
一方,市場に投入してから,なかなかヒットせず,時間を掛けて少しずつ浸透していったものの場合は,ヒットすれば,廃れるまでに時間がかかるものです。

さて,このSカーブの有効な利用方法の1つが,成熟期を予測する,ということです。
ある商品が大ヒットしても,永久に大ヒットのままではありません。
ヒットしているうちに,何らかの改善を加えて,新しい商品にしてしまうことで,新しいSカーブに乗せてしまう。言い換えると,もう一度導入期に戻す,というやり方があるのです。

おそらくは,「天空の城ラピュタ」は,時代を越えて愛される作品ですので,そのままでも,一定の視聴率は稼げたでしょう。
ですが,だんだん数字自体は,徐々に下がっていき,いつの日か忘れられるもの,となっていくのかもしれません。

ところが。

SNSと連動することで,バルス祭りが開催されるようになりました。
Twitterのサーバーをダウンさせられるか,とか秒間ツイート世界新記録を狙う,とか。
新しい楽しみ方ができたのです。

その結果,また新たに脚光を浴びることになったのです。

まさに,ラピュタという作品中における,名台詞の一つ。

「ラピュタは滅びぬ!何度でも蘇るさ!ラピュタの力こそ人類の夢だからだ!」

というものが,「天空の城ラピュタ」という映画コンテンツとして実現したのです。

今回はラピュタを通しての考え方でした。
ですが,様々な商品で,一つ手を加えることで「蘇る」例はたくさんあります。

例えば,ネーミング。
売れていなかった商品のネーミングを変えることでブレイクさせた商品は数知れずあります。

別の例では,パッケージ。
「萌え」系キャラクターをパッケージにすることで,大ヒットさせた商品も,たくさんあることでしょう。

萌えではありませんが,具体例として,太宰治の小説。
文学作品として,大ヒットする…ということは,今となってはなかなか考えられません。
ですが,大人気マンガ家の絵を表紙にすることで,異例の大ヒットになった,という例があります

同じ商品でも,サイズを大きくしたり,サイズを小さくすることで,ヒットになることもあります。

こういった例はいくらでもあるでしょう。
商品は…放おっておけば,Sカーブに基づいて,廃れます。
ですが,それでもよみがえらせることはできるのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください