看板を出せば売上が上がる…というファンタジー

看板を出せば売上が上がる…というファンタジー

看板を出せば売上が上がる…というファンタジー
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かれこれ5〜6年ほど前くらいの話です。
当時,私の司法書士事務所に勤務していた事務員が,司法書士試験に合格しため,退職していきました。
それからしばらくして,風のうわさで独立開業したことを知りました。

それはさておき。
彼が私の事務所に勤める間に,何を学んでいったのか。
それは,実務作業そのものではありません。
あるとすれば,それは
「広告宣伝することの大切さ」
です。

なぜなら…地元では未だに,あまり同職の広告宣伝を見ない中で,彼の広告を幾つか見る機会があったからです。

そして…彼は私から「広告宣伝することの大切さ」は学んだものの,逆にいうと,それ以外のことは学ばなかったんだな…。そう実感しました。

なぜなら,彼の事務所から遠く離れた場所で,野立看板を見かけたからです。
幹線道路沿いで,非常に交通量が多いだけに,見やすく立派な看板です。

さて,今日は看板と売上アップとの関係について,です。

大前提として,看板は売上アップに貢献するのでしょうか。

答えは単純明快。
「テストしてみなければわからない」
です。

そうです。
看板を出せば,売上アップに寄与する…と思い込んでいるのなら,まずは,
「テストしてみなければわからない」
という,当たり前の考え方からスタートしてみて下さい。

これが大前提です。
そう考えると,
「看板を出すことと,売上アップには,ほとんどの場合,因果関係がない」
ということになります。

なぜなら,そもそも看板はテストできるものなのでしょうか。

定義【因果関係】
いくつかの事柄の関係において、一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること。

つまり,看板を出すことで,売上が上がった,というためには,
(1)看板を出すこと
(2)売上が上がること
(3)その売上アップが看板を出したことに直接起因すること
となります。

DMなどで,
「この申込書からFAXすれば,10%割引」
などと書いてあり,実際にその申込書がFAXされれば,そのDMによる反応だということがわかります。

では,看板はどうでしょうか。
看板と売上アップとの間で,因果関係を証明できることはどれだけあるのでしょうか。

例えば,看板に電話番号を書いておくことで,電話による問い合わせがあった,とします。
ですが,その電話番号は「何を見て掛けてきたのか」という別の問題があります。
もしかしたら,電話帳かもしれません。ホームページかもしれません。紹介かもしれません。

顧客に直接尋ねればわかるかもしれませんが,わからないかもしれません。
なぜなら,
「あ,ホームページと,広告と,看板もみたよ」
などと言われるかもしれないからです。

看板を出すことで,明らかに電話が掛かってきる本数が増えたとしても…その増えた原因が,看板かどうかを証明することは不可能です。

結論としては,
「看板を出すことで売上は上がるかもしれないが,直接それを証明することはできない」
ということになります。

それを更に極端な表現をするならば,
「看板を出しても売上アップはしない」
と言えるかもしれません。

…ということで,私の事務所に勤務していた彼は,広告宣伝をする大切さは学んだものの,それだけしか学ばなかった,ということがよくわかります。

では,看板は出しても無駄なのでしょうか。

上述の通り,
「看板と売上アップでは因果関係が証明できない」
というだけの話です。
因果関係は証明できなくても,なんとなくでも売上が上がりそうなら,出せばいい…ということになります。

ただ,業種業態にもよります。
例えば,コンビニ。
特に北海道の郊外の幹線道路ともなれば…それなりのスピードで走ることになります。

仮に時速70キロのスピードで運転していたら,秒速約20メートル。
コンビニの看板を見かけて,
「あ,トイレ行きたいかも」
「ちょっと眠いからコーヒーを買おうかな」
「何か食べたいかも」
などと思い…それから
「じゃあ,ちょっとコンビニに立ち寄ろうかな」
と思ったとします。

この意思決定に10秒掛ったら…その間に200メートル走っていることになります。

同乗者に,
「このコンビニあるみたいだけど,どうする?」
と聞いて,
「あーちょっと寄ってみようかな」
などとやりとしていたら,10秒どころか,30秒くらいは経ってしまうかもしれません。

すると,600メートルも走っていることになります。

ということは,コンビニ前に看板を出しておいたところで,600メートル前から見える看板など稀でしょう。
そう考えると,600メートル前に看板を出しておかなければ,
「そのコンビニに立ち寄る」
という意思決定をするころには,通り過ぎてしまう,ということになります。

同じように,アイスクリーム屋などが,早めに看板を出しておくことで,車を減速させ,来店に繋げることはできる…かもしれません。

これは,アイスクリームやコンビニのように,衝動買いできたり,買うことにリスクがなかったり,買うことに対してほとんど思考を要しない場合だからでしょう。

これは,看板で売上が上がる例です。

一方,その反対の役割もあります。
例えば…ある整体院が,開業。
ところが,どこにも看板が出てなかったら,たどり着くことができないかもしれません。
その整体院の目の前で,看板が出ていないがために,
「よくわからないし,いいや」
と予約ドタキャンに繋がるかもしれません。

この場合の看板の役割は,売上ダウンを防ぐためのもの,と言えます。

では,司法書士事務所はどうでしょうか。
道を走っていて,
「司法書士事務所」
の看板を見かけて,
「あ,ずっと司法書士事務所探してたんだ…よかった」
と思う人ははたしているのでしょうか。そんな人がいたら,ただのファンタジーではないでしょうか。

逆に,道に迷わないように看板を出す…ということを考えると,実際の事務所から看板まで,車で10分走ることを考えると…やはり機能しているとは言えません。
きっと,
「広告を出すことは大事だ」
という,たったそれだけを手がかりにした結果,看板屋に乗せられて,効果の出ない広告費を払わされた,イタイ失敗例だな,と思われます。

看板を出して儲かる。
そんなことは,ただのファンタジーです。
だからといって,出さないわけにもいかない。

看板に夢を見るのはやめましょう。
それよりも,敢えて言うならば,看板に何を書くのか。そちらのほうが,ずっと大切なのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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