資格を名乗れば名乗るほど,集客が不利になる理由

資格を名乗れば名乗るほど,集客が不利になる理由

資格を名乗れば名乗るほど,集客が不利になる理由
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こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業,
アップスタッツ経営研究会,
セールスコピーライターの飯山です。

 

先日…
ある内容について,
ネットで検索して
調べ物をしていた時のことです。

 

ある
「行政書士」
のWEBページに
たどり着きました。

 

そして…

「うわ,この行政書士,
ホント感じ悪いし,
頭も悪そう」

だと思って,
即座にブラウザバックです。

 

なぜか。

 

ページのトップに,
こんなコピーが
書いてあったからです。

「女性行政書士だから安心。

丁寧に対応します」

 

 

また別の日のことです。
たまたま国道を
走っていたところ…

ある行政書士事務所の
看板が目に入りました。

「誰に相談したらいいか
わからなくて困っていませんか?
相談料45分    円です。
お気軽にご相談ください」

 

これを見て…
思わず近くにいた
「マーケティングがわかる知人」
に,

 

「行政書士って,
こんなアホしかいないの?
仮にも国家資格だよね。
こんなアホでも
試験に受かちゃって
大丈夫なの?」

 

とぼやいてしまいました。

その知人は,

「まあ,法律知識と,
【社会的常識】は
また別だからねぇ」

と苦笑い。

 

 

ちなみに,
日本屈指のマーケッター,
金森重樹氏…
実は行政書士。

 

同じ行政書士でも
彼のように本当に知性に優れている人と,
ここに挙げた2人のように,

 

 

「アホとしか思えない」
行政書士もいるということでしょう。

 

 

「書士」
という言葉を使っている
職業なのに,
あまりにも
「言葉」に対して無頓着過ぎます。

 

 

いかにこの行政書士たちが
アホなのかを詳しく解説します。

 

例えば,
「女性行政書士だから安心」
というコピー。

男性行政書士への,
風評被害を撒き散らしています。

女性だと安心なら,
男性の行政書士は,
不審感につながるとでも
主張したいのでしょうか。

 

 

女性を「一般化」して
それを「ウリ」にするならば,
売春と何が違うのでしょうか。

 

もう少し,
言葉を選べ…と言いたくなります。

せめて,

「男性には相談しづらい,
特殊な相談も,
女性としてお受けいただけるので
ご安心ください」

とかならば,まだわかるのですが…。

 

次です。

「丁寧に対応します」

 

これって,
コピーとして書くべきこと
なのでしょうか。

もしそうだとしたら…

コンビニの商品棚は,

「このペットボトルのミネラルウォーターは,
飲んでも血を吐いて倒れたり死んだりはしません。
ご安心ください」

と書かなければならなくなるでしょう。

 

 

 

最後の,
「誰に相談したらいいか
わからなくて困っていませんか?
相談料45分    円です。
お気軽にご相談ください」

 

 

これは…
割と高そうな看板に,
堂々と掲げてありました。

恥ずかしくないのでしょうか。

 

 

あえて言うならば…

 

こんなアホな誘い文句ばかりを
掲げているから,
顧客は
「誰に相談したらいいか
わからなくて困る」
ようになるのです。

そんな誘い文句で
「気軽に相談」
してもらえると,
本気で思っているならば…

 

他の聡明な行政書士たちに対する
風評被害になりかねません。

 

 

懲戒処分の対象に
なってもいいのではないでしょうか。

 

 

さて。

ここまでは,
いかにこの行政書士たちが
「アホなのか」
を解説しました。

 

では…
実は何が一番問題なのでしょうか。

 

これは,私自身も
過去にやってしまった失敗でもあります。

 

そして…
行政書士に限らず,
多くの士業の人達…
士業に限らず,
本当に多くの人たちが,
この過ちを犯しています。

 

 

それは何か。

 

資格を「ウリ」にしていることです。

 

資格を武器にして,
資格を「ウリ」にした時点で,

 

個性も価値観も,
差別化要因も,
アイデンティティも,
すべて投げ捨てて,

「私は全国全ての同業種と
同じ存在です」
と宣言していることになります。

 

なぜなら…
資格を掲げた時点で,
「結果」
は同じでなければ
ならないからです。

 

例えば,
あるクライアントが,
宅建業営業許可の申請代行を
行政書士に依頼しようとしたとします。

 

この場合,
行政書士Aさんと,
行政書士Bさん。

 

Aさんに頼んだ場合と,
Bさんに頼んだ場合。
どのように「結果」に差は
出るのでしょうか。

 

この場合,
「結果」に差が
出てしまったら問題となります。

 

もちろん,
「弁護士」
など,一部の資格は
例外ですが…。

 

私が23歳の時に,
司法書士事務所に入所した際,
「司法書士」という
肩書が入った名刺を渡されました。

 

その時,
「この名刺を出した時点で,
若いからとか,
まだ慣れていないからとか,
新人だから…とか,
これらの言い訳は一切許されないからね」
と上司の司法書士に言われたのを
思い出します。

 

当時の私は,
この言葉を旨に,
必死で仕事をしていましたが…

 

逆に言えば,
「司法書士」
という肩書で勝負するということは,
業歴30年のベテランも,
ある業務に特化した業界の第一人者でも,
登録後1週間の新人も,

「全て十把一絡げにされる」
ことにほかなりません。

 

資格を売りにする,
ということは,
まさに「究極のコモディティ化」と
言えるのではないでしょうか。

 

自分らしさ,
独自の価値,
思いやビジョン,
経験や思い入れ。

 

全てを捨てて,
「私は他の人と同じです」
と言っているようなもの。

 

 

他の人でもいい,
ということは,
誰でもいいということです。

 

「その人である理由」
は何一つありません。

 

資格を名乗れば名乗るほど,
こうして集客は不利になっていくのです。

 

前半の,
行政書士2人は…
本当にアホだとしか
言いようがありません。

 

ですが…
資格を売りにするすべての人達も,
五十歩百歩ではないでしょうか。

 

資格よりも,
自分はどう在りたいのか。
それを言語化して
顧客に伝えられる存在でありたいものです。

 

今日のテーマに関連する記事はこちらです。
あわせてご覧ください。

 

「資格」に集客効果はあるのか

ウォンツからニーズへの昇華

自分のビジネスを一言で言うと?

「形がないものは売りにくい」という嘘

9割以上が勘違いしている士業の現実

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

 

 

追伸
…とはいえ,
資格を名乗らずに,
どうやって集客したらいいのかわからない。

そんな方は,
こちらをご覧ください。

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