なぜあなたの思いは社員や顧客に伝わらないのか

なぜあなたの思いは社員や顧客に伝わらないのか

なぜあなたの思いは社員や顧客に伝わらないのか
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は…
きっと眠くなるであろう
話をします。

 

退屈でつまらない,
あまりにも当たり前です。

 

お題は…
「なぜあなたの思いは伝わらないのか」
です。

 

ブログやメルマガ。
経営者だったら,
社員向けに,朝礼なんて
やっている方がいるかも知れません。

 

あるいは,
マーケティングについて
社員にやるように指示をしても
それができない。
できていない…というよりは,
想定したものと
全く違うものが
できあがってしまっている。

 

このような現象はなぜ起きるのか。

 

少なくとも,
このブログをご覧の方は
「身に覚えがある」
でしょうから
眠気をこらえて
最後までご覧ください。

 

 

 

会計士20人への実験

 

 

数年前に
何かで読んだ話です。

 

なので
詳細のデータは
誤りがあるかもしれませんが
ご容赦ください。

 

 

会計士20人くらいに対して
実験した,という話です。

 

 

会計士は会計のプロであり…
お金の専門家ですね。

 

 

ここでの実験は,

 

会計士に
「お金を定義してください」
と言ったそうです。

 

繰り返します。
会計士は,
会計のプロであり
お金の専門家です。

 

ということは…
その専門性に基づいて
「正しい」
定義を述べてくるかと思いきや…

 

 

20人全員が,
違う「定義」を述べたそうです。

 

お金の専門家と言えば,
FPも同じでしょう。

 

きっと,
FPに同じように
「お金」
を定義させたら…

 

 

させた人数だけ,
定義が出てくることでしょう。

 

 

 

マーケティングの定義

 

 

これについても,
海外で検証した方が
いるそうです。

 

 

72人のマーケティングの専門家に
マーケティングの定義を聞いたところ,
72人全員が,
それぞれ違う定義をしたそうです。

 

 

その72通りの定義をまとめて
ブログ記事に載せたものがある…らしいです。

 

きっと,
読めば読むほど
混乱するでしょう。

 

個人的には
読んでみたい気もしますが。

 

 

 

あなたの意図通りに伝わらない原因

 

 

 

なぜ,
あなたの思いが意図通りに伝わらないのか。

 

これでもう,
理由はおわかりでしょう。

 

「専門家」
が揃いも揃って
違う言葉で
「定義」
しているのです。

 

 

ということは,
あなたが伝えたい意図を示す
言葉の定義と,
あなたが伝えたい「相手」が持っている
言葉の定義が一致しないのです。

 

 

わかり易い例が,

左右

でしょうね。

 

 

向かい合て立つAさんとBさんが
いるとして。

 

AさんがBさんに,

「右に行け」

と指示をしたとします。

 

Bさんは…
「言われたとおり」
に右に行きます。

 

さて,
これでAさんの意図通りに
Bさんは右に行くのか。

 

Bさんに向かい合って立つ
Aさんにとっての「右」は,
Bさんにとっての「左」です。

 

なので…
Aさんが「右に行け」とだけ
言ったら…

 

Bさんは,
「Bさんの立場にとっても右」
すなわち
「Aさんの立場から見て左に行く」
ことでしょう。

 

このように,
立場が違うと,
言葉の持つ意味が,
正反対になってしまうことすら
あるのです。

 

 

それを…

 

 

「自分の立場で」
「自分と立場が反対の相手に」
「自分の言葉で」

 

伝えたら…
まあ,想定とは違う
結果になるのは当然ですね。

 

 

ではどうしたらいいのか。

 

 

シンプルな対策

 

 

あまりにもシンプル故に,
きっとここから眠くなることでしょう。

 

そう。
言葉を定義しなければ
なりません。

 

 

上述の通り,
「お金」
も定義が必要でしょう。

 

あるいは…

 

一定のビジネスを
やっている人であれば…
最大の「謎」の言葉。
「成功」
です。

 

 

「成功」という言葉を
定義しなければ…
その言葉を使う人の
日常の
行動言動立ち振舞い…
なによりも「在り方」を
漠然と判断します。

 

タワマンに住んでいることを
誇ってばかりの人が
「成功」
を定義することなく
成功の大切さを説いていたら…

 

 

「ああはなりたくない」

 

 

みたいに言う人も
出てくるでしょうね。

 

あるいは…上述の通り,
「お金」
も,定義が必要です。

 

 

なぜなら,
お金に対して何を見出すかは,
人それぞれだからです。

 

お金を
「権力」
と捉える人もいれば…
「安心」
と捉える人もいて,
「保障」
という人もいれば
「自由」
のように捉える人もいます。

 

ギラギラした起業家が
「お金は大事」
と熱く語ったところで…
それは「権力の象徴」だったとしたら…

 

「別に,お金なんかほしくない」
なんて言う人も
でてくるかもしれませんね。

 

 

セールスコピーに使ってはいけない言葉

 

 

 

例えば,
私は「安心」という言葉は
絶対にセールスコピーに使うな,
と日頃から言っています。

 

「当社に任せれば安心です」
「当社に任せれば安心です」
「当社に任せれば安心です」
「当社に任せれば安心です」
「当社に任せれば安心です」

 

このように言われたら,
不安を煽られるのではないでしょうか。

 

賢明な既婚男性であれば,
ご自身の奥様に,

 

 

「浮気なんてしていない」
「浮気なんてしていない」
「浮気なんてしていない」
「浮気なんてしていない」
「浮気なんてしていない」

 

 

これで,間違いなく
疑われることでしょう。

 

これが,
「セールスコピーに使ってはいけない」
理由ではあるのですが。

 

それだけではなく,
今回お伝えしている通り,
発信者と受け手との間で
言葉の定義が違う場合,
間違った意図が伝わるリスクが
発生するからですね。

 

 

 

セールスコピーの話は脇において。

 

 

社内の意思疎通における齟齬を減らす方法

 

 

では,
例えば社内で
意思疎通の齟齬を減らすには
どうしたらいいでしょうか。

 

 

解決策として,
これから一つ提案しますが。

 

 

まあ,100社中99社が
やらないでしょうね,きっと。

 

でもお伝えしておきます。

 

それは…

 

用語辞典を作ることです。

 

つまり…
例えば,

 

 

「当社にとって安全とは…という意味です」

 

 

という感じで,
ひとつひとつの言葉を
定義して,その定義を
用語辞典のようなものを使って
社員に配布することです。

 

特に,
新人社員が入ってきたときに,
この用語辞典があれば,
「社内独特の略語」
みたいなものも
理解できるようになるので,
より正確に意図が伝わることでしょう。

 

 

実際,私も昔に
士業の事務所を経営していた頃,
作ったことがあります。

 

例えば,

 

「名変(めいへん)」

 

という言葉があります。

 

初見の人が見たら,
「名義変更」
と勘違いする人が多いですが。

 

 

「所有権登記名義人名義変更」

 

 

の略だったりします。
「住所あるいは氏名の変更手続き」
のことですね。

 

マニアックなところでは,

 

「物分りの良い態度」

 

なんて言葉も
用語辞典に入れたことがあります。

 

私にとって,
「物分りの良い態度」
とは…

 

「相手の失敗の言い訳を受け入れる態度」

 

を意味します。

 

なので,
従業員には
「物分りの良い態度をすることは許されない」
みたいな文脈で使うことになります。

 

 

これも…
はじめて聞いたら,
「は?」
となるでしょうね。

 

なので用語辞典に入れました。

 

このような
地道な作業…

 

 

想像するだけで,
眠くなるのでは
ないでしょうか。

 

ぜひオススメです。

 

 

きっとやらないでしょうけどね。

 

繰り返します。
100社中99社がやらないでしょう。

 

 

商品やサービスの品質とか
価格とか…

 

誰もが戦うようなところで
戦ったところで,
大手には勝てません。

 

 

だから…
他社がやらないような
地道で退屈で面倒で眠くなる作業を
やる。

 

その上で…
例えばセールスの場面で,

「弊社にとって
【安全基準】とは…

20年後も,
当初と変わらずに
使用し続けられること

という意味です」

と言った感じで
顧客にしっかり
伝えられるかどうか。

 

この小さな積み重ねが
差になっていくのです。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 飯山陽平

 

 

追伸

 

 

用語辞典を作るとは別に,
手っ取り早い方法があります。

 

日常で使う言葉すべてを,
完璧に
「辞書に書いてあるとおり」
にだけ使うのです。

 

 

これで,辞書がそのまま
用語辞典代わりになります。

 

 

オススメです。
これもやる人はいないでしょうけど。

 

なので…私は,なるべく
辞書のとおりに正確に言葉を
使うように心がけており,
日頃から電子辞書を持ち歩いています。

 

私のクライアントであれば,
私がかばんから電子辞書を取り出して,
言葉の定義を見せられた体験は
何度かあるのではないでしょうか。

 

 

ちなみに,
オススメの国語辞典は
「明鏡国語辞典」
です。
8冊くらいの国語辞典を比較して,
一番わかりやすく使いやすかったです。

 

なので,カシオのEX-wordであれば,
明鏡国語辞典が収録されています。

 

 

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