それを売るのは誰のため?

それを売るのは誰のため?

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たまに思い出す、ある顧客がいます。
司法書士として、ある法律相談を行った結果、相応の手続きをする必要がありました。
とはいえ、1時間程度、その人と話をし続けた結果、
「合わない」
こともわかりました。
つまり、自分の性格や考え方、仕事のスタンスが、目の前の人と合わないのです。

それなりの数や年数をこなしていれば、たまに、こういった
「合わない」
人は出てきます。

…もちろん、マーケティングの仕方で、その頻度を減らすことはできます。
そのやり方は今日の主題から外れるので脇においておきます。

そのような、
「あ、あわないなこの人」
と思うときには、依頼を受けないことにしています。
普段であれば…

この時は、欲に目がくらみました。
つまり、
「今この人から依頼を受ければ、売上で〜万円くらいになる。これはオイシイ案件だ。多少の【合わなさ】には我慢すればいい」
という発想です。

そして、依頼を受けた結果どうなったのか。
非常に嫌な思いを何度も何度もしました。
その案件が終わるまで、何度も何度も
「依頼を受けなければよかった…」
と後悔することになったのです。

この場合の、私の問題点は何だったのでしょうか。

一つ目は、自分の決めたことを守らなかったこと。
自分との間で決めた、自分のルールであっても、破っていいことにはなりません。
自分との約束を破ることでセルフイメージや自尊心にダメージを受けます。

二つ目。
これは上記の一つ目と重なることがあります。
自分がなぜ「そのルール」を決めたのか。そこに必ず理由が在るはずです。
今回は、合わない顧客の依頼を受けることで、メリットとデメリットがあり、そのデメリットのほうが多い、という経験則上わかっていることを「ルール化」したのです。
当然、そのルールを破ることで、メリット以上のデメリットを被ることになります。
ルールには、必ず理由はあるのです。

そして、三つ目。
今日の1行目に書いたとおり「たまに思い出す」のですが、思い出す度に、この上記二つの理由までしか思いつきませんでした。
今回、思い出した時、
「あ…それだけではないな」
と思ったのが、この三つ目の理由であり、今日のテーマです。
それが「それを売るのは誰のため?」ということ。

お金に目がくらんで売ったなら、それは私のために売ったことになります。
それでいいのでしょうか。
もちろん、「合う」「合わない」の問題はいろいろあります。
それが良い、悪い、ということではありません。単なる相性に善悪や良し悪しの判断をするわけにはいきません。
単に「合わない」ならば、それはただの一つの現象です。出来事です。
合わないなりの対応をすればいいのです。

それが、目の前の顧客のためであり、自分自身のためです。
ですが、私欲で売ってしまったら…それは自分のためです。

でも合わないわけです。
その合わない相手に対して、自分は「最善の仕事」ができるでしょうか。
普段の仕事を100点としたときに、その合わない人に対して、いつもどおりの100点の仕事はできるのでしょうか。

自分の最善を尽くすことかできない相手に対して、お金目当てに売る点というのは、やはり自分自身のため、ということになります。

売る…という場になった時、
「それを売るのは誰のため?」
と一度考えてみてください。
自分のためだと思ったら、ちょっと冷静になってみることです。

もちろん、自分が利益を得てはいけない…という話ではありません。
聖人君子のように、自分を犠牲にして相手に尽くせ、という話ではありません。
単純に、順番や程度の問題です。
自分の都合より、相手の都合を優先してから売って下さい。
それが、かえって自分の利益になるはずです。

セールスで結果が出ない時、スランプに陥る時…それは、数字を求めていたり、自分のことを考えたり…しているかもしれません。
数字が足りない時こそ…歯を食いしばって、目の前の最善を尽くせない顧客を断ってみてください。
今月の家賃が…支払いが…そんな時こそ、本当に辛い時こそ、歯を食いしばらなければならなないのです。

 

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